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追放された貴族は《再構築》の力で世界を直す  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第3章 開拓と仲間たち

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第20話「魔導士セリアの誘い」

ギルドを出ると、一人の女性がレオンたちを待っていた。二十代半ば。黒いローブを身にまとい、腰には魔導書を下げている。眼鏡をかけた知的な顔立ちだ。


「あの、レオンさんですか?」


女性が、声をかけてきた。


「そうですが」


レオンは、警戒しながら答えた。

「初めまして。私はセリアと申します」


女性は、丁寧に頭を下げた。


「魔導士です」

「魔導士?」

「はい。古代遺跡の研究をしています」


セリアは、眼鏡を直した。


「実は、あなたにお願いがあって」

「お願い?」

「ええ。今回の遺跡調査、私も同行させていただけませんか?」


レオンは、少し考えた。

「なぜ、俺たちと?」

「あなたの力を、学術的に研究したいのです」


セリアは、真剣な表情で言った。


「再構築の力。それは、古代文明と深い関係があると思われます」

「古代文明?」


レオンの表情が、変わった。


「詳しいのか?」

「ええ。私は、十年以上、古代文明を研究しています」


セリアは、鞄から一冊の本を取り出した。


「これが、私の著書です」


本のタイトルは「古代魔導文明の謎」。レオンは、その本を手に取った。分厚く、専門的な内容のようだ。


「古代文明について、教えてほしい」


レオンは、セリアを見つめた。


「同行を許可する代わりに、俺に知識を共有してくれ」

「もちろんです」


セリアは、嬉しそうに微笑んだ。


「それが、私の望みでもあります」


四人は、馬に乗って、遺跡へ向かった。レオン、ルリア、ルーク、そしてセリア。道中、セリアは古代文明について語り始めた。


「古代魔導文明は、約三千年前に栄えました」


セリアは、馬を操りながら説明した。


「彼らは、魔力を完全に制御する技術を持っていました。天候も、大地も、すべてが彼らの手の内にあった」

「それが、どうして滅んだんだ?」


ルークが聞いた。


「暴走です」


セリアは、悲しそうな表情を見せた。


「彼らの魔力が、制御不能になったのです。その結果、文明は崩壊しました」

「制御不能……」


レオンは、呟いた。


「だが、彼らは何かを残した」


セリアは、レオンを見た。


「遺跡です。そして、再構築者を選ぶシステムを」

「再構築者を選ぶシステム?」

「ええ。古代人は、いつか世界が再び壊れることを予見していました。


その時のために、再構築の力を持つ者を選ぶシステムを作ったのです」


セリアは、真剣な眼差しでレオンを見つめた。


「あなたは、そのシステムに選ばれた一人なのです」


レオンは、セリアの言葉を反芻した。自分が選ばれた存在。それは、古代遺跡で聞いた言葉と一致する。


「他にも、再構築者はいるのか?」

「おそらく」


セリアは頷いた。


「古代の記録によれば、再構築者は複数存在するはずです。世界の各地に」

「そうか」


レオンは、遠くを見つめた。どこかに、自分と同じ力を持つ者がいる。いつか、会えるだろうか。




昼過ぎ、一行は遺跡に到着した。森の奥深く、石造りの建造物が見える。苔に覆われ、一部は崩れているが、まだ原型を留めている。


「これが、古代遺跡か」


ルークが、感嘆の声を上げた。


「でかいな」

「この規模なら、かなり重要な施設だったはずです」


セリアは、遺跡に近づいた。


「慎重に進みましょう」


一行は、遺跡の入口へ向かった。大きな石の扉が、半開きになっている。中は、暗い。


「松明を」


レオンが言うと、ルリアが火魔法で明かりを作った。炎が、掌の上で揺れている。


「便利だな、それ」


ルークが言った。


「では、行きましょう」


四人は、遺跡の中へ入った。遺跡の内部は、広い通路が続いていた。壁には、古い文字が刻まれている。


「これは……古代語です」


セリアが、壁に近づいた。


「読めますか?」


レオンが聞いた。


「少しなら」


セリアは、眼鏡を直して、文字を読み始めた。


「『ここは、再構築の聖堂。世界を直す者のみ、進むことを許される』」

「再構築の聖堂?」


レオンは、通路を見つめた。


「俺のための場所、ということか」

「そのようです」


セリアは、レオンを見た。


「あなたなら、この先に進めるはずです」


一行は、さらに奥へ進んだ。やがて、広い部屋に出た。部屋の中央には、大きな魔法陣が描かれている。


「これは……」


セリアが、息を呑んだ。


「起動の魔法陣です」

「起動?」

「ええ。何かを起動するための魔法陣です」


セリアは、魔法陣に近づいた。


「おそらく、この遺跡の中核システムです」

「触っても大丈夫か?」


ルークが、警戒しながら聞いた。


「わかりません」


セリアは、正直に答えた。


「だが、レオンさんなら、制御できるかもしれません」


レオンは、魔法陣に近づいた。手を伸ばすと、魔法陣が反応した。青白い光が、魔法陣から放たれる。


「レオン!」


ルリアが叫んだ。だが、レオンは平気だった。むしろ、魔法陣から何かが流れ込んでくる。情報。知識。そして、警告。


「これは……」


レオンは、魔法陣から手を離した。


「どうしたんだ?」


ルークが聞いた。


「メッセージを受け取った」


レオンは、三人を見つめた。


「古代人からの、メッセージだ」

「何と?」


セリアが、身を乗り出した。


「世界の衰退が、予想より早く進んでいる」


レオンは、深刻な表情で言った。


「このままでは、五十年以内に、世界は滅びる」

「五十年……」


セリアが、青ざめた。


「それは、私の研究結果とも一致します」

「そして、再構築者たちに、呼びかけている」


レオンは、魔法陣を見つめた。


「『集え、再構築者たちよ。世界を救うために』」


その瞬間、遺跡全体が揺れた。


「何だ!」


ルークが叫んだ。


「遺跡が、起動したようです」


セリアが言った。壁から、光が漏れ始めた。古い装置が、次々と起動していく。


「まずい、制御不能だ!」


セリアが叫んだ。部屋の奥から、何かが現れた。石で作られた巨大な人型。ゴーレムだ。


「古代の防衛システムが起動した!」


セリアが警告した。ゴーレムが、レオンたちに向かって歩き始めた。


「戦うしかない!」


レオンが叫んだ。ルリアが、火球を放った。だが、ゴーレムは石でできているため、炎はほとんど効果がない。


「くそっ!」


ルークが、剣を抜いた。ゴーレムに斬りかかるが、剣が弾かれた。


「硬すぎる!」


ゴーレムが、拳を振り下ろした。ルークが、飛び退く。拳が地面に叩きつけられ、床が砕けた。


「レオン、何とかしてくれ!」


ルークが叫んだ。


「わかった」


レオンは、ゴーレムに向かって走った。ゴーレムの足元に手を当てる。再構築の力を発動する。ゴーレムの構造を理解する。


動力源。制御システム。すべてが見える。


「見つけた」


レオンは、ゴーレムの胸部に手を当てた。再構築で、制御システムを書き換える。ゴーレムが、動きを止めた。やがて、ゆっくりと元の場所へ戻っていった。


「止まった……」


ルークが、安堵の息をついた。


「さすがです、レオン」


セリアが、感心した表情で言った。


「あなたの力、本当に素晴らしい」


レオンは、疲れた様子で座り込んだ。


「何とか、制御できた」


ルリアが、レオンに駆け寄った。


「大丈夫ですか?」

「ああ。少し疲れただけだ」


遺跡の外に出ると、既に夕方だった。四人は、森の中で休憩した。


「今日は、驚きの連続でしたね」


セリアが言った。


「ああ」


レオンは頷いた。


「だが、重要な情報を得た」

「世界の衰退、ですね」

「そうだ」


レオンは、空を見上げた。


「五十年以内に、世界が滅びる。それを防ぐために、俺たちは動かなければならない」

「私も、協力します」


セリアが言った。


「私の知識が、役に立つなら」

「本当か?」

「ええ」


セリアは、真剣な表情で頷いた。


「私は、古代文明を研究してきました。その知識を、世界を救うために使いたい」


レオンは、セリアを見つめた。その目には、確かな決意がある。


「わかった。歓迎する」

「ありがとうございます」


セリアは、微笑んだ。


「では、私もリコンストラクト領へ?」

「ああ。君の知識が必要だ」


ルークが、豪快に笑った。


「仲間が増えたな!」


ルリアも、嬉しそうに微笑んだ。


「これで、四人です」


レオンは、三人を見渡した。ルリア。ルーク。セリア。それぞれが、異なる力を持っている。


「俺たちで、世界を変えよう」


レオンは、力強く言った。三人は、頷いた。新しいチームが、ここに誕生した。




ファルマに戻ったのは、夜だった。ギルドに報告すると、アイリスが待っていた。


「お疲れ様です。遺跡の調査、成功したようですね」

「はい。そして、新しい仲間を得ました」


レオンは、セリアを紹介した。


「魔導士のセリアです」

「初めまして」


セリアが、頭を下げた。


「よろしくお願いします」


アイリスは、セリアを見て、少し驚いた表情を見せた。


「もしかして、あの有名な古代文明研究者のセリア先生ですか?」

「ええ」


セリアは、照れくさそうに笑った。


「そんなに有名ではありませんが」

「いいえ、あなたの著書は、学会で高く評価されています」


アイリスは、感心した様子で言った。


「そのような方が、レオンさんのチームに?」

「はい。彼の力を研究するため、そして世界を救うために」


セリアは、真剣な表情で答えた。アイリスは、レオンを見た。


「あなたのチーム、どんどん強くなっていますね」

「まだまだです」


レオンは、謙遜した。

「これから、もっと強くなります」


宿に戻ると、リナが待っていた。


「お帰りなさい。新しい方ですか?」

「ああ。魔導士のセリアだ」

「初めまして、リナさん」


セリアが、挨拶した。


「よろしくお願いします」


リナは、セリアを見て、微笑んだ。


「よろしくお願いします。今夜は、歓迎の食事を用意しましょう」

「ありがとうございます」


その夜、五人は宿の食堂で食事をした。ルークは、豪快に肉を食べている。セリアは、上品に料理を味わっている。ルリアとリナは、楽しそうに話している。


レオンは、その光景を見つめながら、思った。仲間が増えた。それぞれが、異なる力を持っている。この力を合わせれば、きっと世界を救える。


「レオン」


ルリアが、声をかけた。


「何を考えているのですか?」

「これからのことだ」


レオンは、微笑んだ。


「俺たちで、何ができるのか」

「きっと、素晴らしいことができます」


ルリアは、自信に満ちた表情で言った。


「私たちは、一緒ですから」


レオンは、頷いた。窓の外では、星が輝いていた。


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