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EP62 孤立

今回はクライマックス前のためということで短いです。


Side:碧乃


“カァーーーン!!”


 遠くで鈍い破裂音がする。私たちの出したものではない。とすればヒュブリスが?


「なに?このデカブツのパワーならまだしも……」


ヒュブリスから焦った声が聞こえる。蠢く肉壁も動きが鈍っているようだ。チャンスだ、そう思ったが私たちが手を下すまでもなく状況は動く。


“ギューン!”


殺気とは違う高い音が聞こえてくる。知っている音だ。これは……レールガン?

そう私が考えたのとほぼ同時にカメラで見えていた背後の闇に穴が開くそし斜め前方向へ貫通する。その穴は広がっていき、私たちを完全に敵の包囲の外へと解放する。


「みんな!」


レールガンの弾が来た方向にみんなの姿が見える。今のはやはり、アーシュケリアの放った一撃のようだった。


「マーシー!いったんこっちに戻って!」


「はい!」


隊長の指示に反応して、インテグレーション・ボディを飛ばす。


「メメルク、イケート!打ち合わせ通りに!」


「了解ですわ!」


「私が一肌脱いであげましょう!」


何か準備していたらしい、隊長を含めた3人が魔法を行使する。


「毒よ、宙に舞いなさい!」


「ブート・シラトプレクマ!」


「オミネイジ!」


3人の呪文が聞こえ、イケートは毒を巻き、メメルクさんが竜巻を巻き起こし、隊長がそれらの魔法をまとめて増大する。3人の魔法少女による合体攻撃で拡散された毒が、竜巻に乗ってヒュブリスを襲った。


「ぐ、流石にまずいか……」


発泡音が大きな身体の至る所から聞こえる。とりあえずで形成した肉体なこともあって、かなり毒の効果が出やすいようだ。ボロボロと瓦礫をつなぐ組織が剥がれ落ち、崩壊していく。


「イケートの毒ってやっぱりすごい……」


私は無意識のうちに呟いていた。敵は気づいていないみたいだけど、結界を破ったのはおそらく彼女だ。彼女の魔法は分かりやすく毒と形容されてはいるが、その実を魔力や魔法を形成する魔法粒子の結合に干渉しその構造を崩壊させる……というのが実態???私は聞いてもよく分からなかったが、要は使い方によっては魔法の作用そのものを崩壊させる力があるらしい。なので時間はかかるがバリアの強度に関係なく彼女は突破できるのだ。チートじゃん……味方で本当によかった。


「続いて、砲撃攻撃開始!」


隊長は指揮官らしく、次の手で畳みかける。アルギニアスさんの多連装魔力砲、レオリオスの放射型魔力砲、さらにカムドランの腕についている魔力パルス砲の攻撃が広い範囲を攻撃し形状変化の封じられたヒュブリスの肉体を文字通り削り取っていく。

 このままいけば、勝てる。


「お前たち、いつも私は一人で……!だから、お前たちに私と同じ喪失をぉおおお!」


フラストレーションがたまったのか、何やら意味の分からないことを叫びながら周囲に魔力の斬撃を乱射してくる。彼女の得意技なのか、斬撃はやはり強力で生身のみんなに当てるわけにはいかない。

 私たちは、バリアを展開し、前に出る。


「マーシー、危ない!」


隊長が心配してくれるが、あれと正面から戦えるのは私しかいない。今、ヒュブリスの甲冑は、私と同じサイズに戻っている。今ならやれる、今度こそ仕留めよう。


『間違っても、モノを吸収させるわけにはいかない。打ち上げるぞ』


「うん」


「マーシー!お前だけはぁ!」


こちらが踏み込むまでもなく、相手の方から私へ突っ込んでくる。


「えぇい……!」


首元に組み付いてきた彼女をあえて突き放さず、相手をハンマーで叩いて、ヘイロー・システムと合わせて上空へ敵を連れていく。



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