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ネオルニトサウルスとSDGsの虹

多様性の翼 - 純血の陰を裂いて

舞台は2033年、南海トラフ巨大地震からの復興がほぼ完了した日本の首都、東京。この時代、全世界でSDGsが達成され、人類は皆高度に発達した科学技術と環境への配慮、人種的、性的多様性をよく保護した非常に高度な民主主義が両立された暮らしを送っていた。特にAI、再生可能エネルギー、生命科学分野での発展は目覚ましく、2029年には汎用AIの実現、月明かりや曇天、雨天化でも高効率(60%以上)を維持できる太陽電池などが実用化され、カメラ内に培養液槽を作り、IPS細胞によって構成された網膜と視神経をカメラ内で培養し、視神経によって送られた電気信号をカメラ中枢部のAIが解析し画像化するデジカメなどの研究が進行していた。2027年にはハーバード大学と古生物学者ジャック・ホーナー氏が連携し、長年にわたる彼の研究テーマであり、多くの人類が夢見た「ニワトリの胚の遺伝子を編集し、鳥らしい特徴を持つものでなく恐竜の特徴を持つ個体をふ化させる」というプロジェクトも成功した。この研究で誕生した個体群はネオルニトサウルスと呼ばれる。この小説の主人公(性別オス)もそんな一匹。2028年6月にハーバード大学の研究施設で誕生し、生後10ヶ月めに日本の多摩動物公園に寄贈された。しかし、多摩動物公園に来てから1年後、マグニチュード9クラスの南海トラフ巨大地震が発生する。南日本から東日本は家屋の倒壊など壊滅的な被害を受け、多摩動物公園も大破したが、彼は鋭い視覚と空間認識能力を生かし倒壊する建物やがれき類をかわして逃げ出すことができた。その後彼は民族的性的あるいは生物学的に多様な仲間と出会い、協力して生き残り地震直後に活動を活発化させ、その後自分たちを迫害してきた極右政党「常識の革命党」の地方支部も協力して打倒した。しかし打倒した革命党地方支部だったが、全国的には壊滅に至らずまた世界的な極右団体「純血革命」(反技術、反多様性、反環境保護を掲げる)に吸収され、更に恐ろしい存在に変化。 前作では主人公グループは途中何回も命を狙われながらも純血革命日本支部を壊滅させた。本編は彼らのその後の物語。日本支部を壊滅させられた純血革命は、未だ世界的には健在だった。露大統領と米大統領から莫大な資金援助を受けSDGs達成世界の極右政党に影響を与え続けており2匹の仲間の増えた主人公らに危機が!
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