第十一話 騎士団長の大いなる誤解
俺の名前は神崎桐也。
元にた世界『地球』では、平凡な日常を無駄に持て余す都市郊外の公立高校に通う高校生だった。
人見知りで臆病で対人恐怖症というネガティブな性格を除けば、何処にでもいる普通の一般人。
この世界フィステリアに来きてから……いや、ほぼ強制的に拉致られてからというもの、俺の退屈すぎる日常は百八十度一変した。
次から次へと俺の前に立ちはだかる夢のような非現実的体験。
ゲームの中だけでしかお目にかかれないと思っていた魔術と呼ばれる超能力。
我が道に迷いなし、といった感じで地上を闊歩するモンスターもとい魔獣。
ここが異世界だというだけでも信じられたものでもないのに、魔術や魔獣なんて専門用語はなお更だった。
「…………」
やめた。
どうにもできない事で今更感傷に耽っても、現実が改善されることでもないんだ。
……それよりも、目の前の事に集中しよう。
「あたしはヴァレンシア王国宮廷魔道士、セレス・デルクレイルよ。国王陛下への調査報告及びお客人の陛下への謁見を申し入れるわ」
隣で進み出たセレス嬢が、扉の前に立つ衛兵へ高々と宣言する。
それに答えるように豪華な鎧を身に纏った兵士が敬礼し、巨大な鉄の扉を引っ張った。
するとその鉄の塊は、たった二人の力量だけでゆっくりと引きずられた。
あんな重そうな鎧着てるのにすげぇ怪力だな。俺なら鎧着た時点で即へばるぞ。今の筋力ならわからんが……。
しかし、この現状からするに俺は国王とやらと謁見せねばならんらしい。
セレス嬢に連れられるがままに宮殿の中までやって来たが、つい内装の豪華さに目を奪われて、歩きながら説明していたお嬢の話をまったく聞いていなかった。唯一わかるのは俺はお嬢に招待された客人だということだけだ。
がごーん。
やがて完全に開ききった扉に、セレス嬢はズカズカと大部屋に入っていった。
……っていうか広ッ!? ここは体育館ですか!?
そこは本当に大部屋以上の広間だった。
天井に等間隔で吊るされる煌々と輝くシャンデリア。大木みたく太い大理石でできた支柱。
そして大理石の床の上には色鮮やかな絨毯が敷かれ、俺の運動靴越しでもその柔らかさが伝わってくる。
土足で部屋に上がらない日本人の俺にとって、靴で踏みしめるのは何かもったいない気がしてならない。だから俺は足裏に伝わる感触を一歩一歩確かめるようにゆっくり歩いていた。ええそうですよ、どうせ俺は高級品の価値もわからない貧乏人だ。
既にセレス嬢の姿は遠く、広間の一番奥にたどり着いている。
この際裸足で歩いた方が良いような気がしたが、こんなところで素足になるのは無礼だとか言われかねない。
仕方なく俺は緊張感に強張る顔を無理やり引き締め、左右の両手足が同時に動かないように気をつけながら慎重に歩みを進めた。フードを深く被っている所為で視界は狭かったが、セレス嬢の声が前から途切れず聞こえてくるため距離を誤ることもなかった。何か意外過ぎるところでセレス嬢のマシンガントークが役にたっている。
「お客人! 陛下の御前です。その場で止まりなさい」
突如聞こえた女性特有の高い声に、俺は立ち止まった。
この場合の『お客人』とは恐らく俺のことで間違いないだろう。
相手に顔を見られないように、俺はゆっくりと前を見た。もちろん顔を上げすぎないように注意して。
するとそこにいたのは、これまた豪華な椅子に座った黒髪金眼の鼻血を出している男と、そして俺を呼び止めた人物であろう眼鏡の美しいお姉さんだった。
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セレスとその恩人たる魔道士を迎えるため、近衛兵を宮殿エントランスに赴かせたアルテミスだったが、しばらくしない内に部下が釈然としない表情で戻ってきた。
「何故戻ってきたのです? 命令謀反罪で死刑にしますよ」
アルテミスは眼鏡の縁を持ち上げて眼鏡をキラリと反射させると、彼女に膝をついて震える兵士を冷徹に見下ろした。
もちろんアルテミスは任務を果たせない部下を死刑にするつもりはないし、命令謀反罪なんていう治安法も存在しない。いつも私情を見せない生真面目な彼女なりに冗談を言ったつもりなのだが、その無表情からはとても冗談だとは思えず、冗談だと知るわけがない彼女の部下たちも、団長は本気なのだということを真に受けてしまうので、宮殿内からは『無情のアルテミス』と呼ばれるようになってしまった。
しかしこれは影の噂として留まっているため、アルテミス本人はこの二つ名を知らない。だから彼女はこの冗談を止めるつもりもなく、今もこうして任務を果たせず戻ってきた部下に、落胆した気持ちを労うためにと、『命令謀反罪で死刑』と冗談に聞こえない冗談を言ったのである。
それも厄介なことに、彼女は恐怖で震える兵士を見て、自分の冗談が面白過ぎて笑いを堪えているから震えている、と勝手に解釈していることだった。
その影響で自分は笑いの才能があると意識し始め、彼女の恐怖宣告はさらにエスカレート。最初の頃は『減給する』といった軽罰だったが、日々自分に自信を持ち始めてから『死罪』だとか言って極刑扱いになっていった。
その中でも一番酷かったのが、国家会議に必要な書類を忘れて頭を下げて謝る下士官に対し、『国の経営に関わる大事な書類を忘れるなど笑止千万。これからあなたの失敗を国王に直訴し、王国裁判にかけて差し上げましょう』と無表情かつ冷徹な瞳で言い切ってしまったものだから、下士官は遂に恐怖のあまり口から泡を吹いて失神。
一時会議室が騒然となってしまい、その様子を端から見ていた大臣共々はアルテミスの無情な態度に畏怖し、継続された会議では居眠りしていたアレク以外誰一人として彼女に頭が上がらなかった。
もちろん、この一件でアルテミスはさらなる自信(笑いの)をつけたのは言うまでもない。
天然…ではない。
ただ思い込みが物凄く激しいだけなのだろう。
「も、申し訳ありません閣下っ! じ、実は、セレス様が自らご案内するとのことでして……自分は、その……」
「何もできずにただ戻ってきたと?」
「ひいぃぃ…!」
顔を上げた兵士を、アルテミスの鋭い眼光が射抜く。
これも軽い芝居のつもりだが、兵士の方は表情を恐怖で皺くちゃに歪め、頭を床に擦り付けて土下座した。
「い、如何なる罰もお受けしますっ! で、ですから…どうか! 命だけはお助けをー!!」
それは絶叫に近い命乞いで、声は盛大に上擦っていた。
だがアルテミスは自分の冗談に部下が乗ってきたと思い込み、その真意に気づかない。
「謝って済む問題だと思わないでください。第一、あなたに拒否権はありません」
その冷たい言葉が彼女にとって冗談の『締め』であり、兵士にとっての『死刑宣告』だった。
「あぁ……そんな……」
兵士の顔は死人のように真っ青になり、がくっと頭が落ちる。
その兵士の様子に内心ガッツポーズを取るアルテミス。しかし表情には出さない。
いくら誤解のめぐり合わせだからといっても、相手の恐怖した様子に優越感を覚える彼女はある意味
無情の持ち主かもしれない。
満足感に包まれたアルテミスは、今だ崩れ落ちる兵士に持ち場に戻るよう伝えようとしたその時。
「……なぜ……なぜ、なのですか……?」
「はい?」
「なぜ自分なのですかっ!?」
低音な問いの後、頭を上げた兵士の顔は怒りとも悲しみともつかない顔でアルテミスに食って掛かっていた。
「今まで自分は守るべき故郷のため、国王陛下のため、お国のために! 愛する家族がいる家にも帰らず日々勤務に死力を尽くしてきたのですっ! それなのに……それなのに……!」
伏せた兵士の身体が、また別の意味で震えだす。
それは明らかな憤怒の前兆。
対するアルテミスは戸惑ってしまった。
もう冗談トークは終わっているのに、まだその嘆きをやめようとしない兵士に。
「どうして迎えの仕事を放棄しただけで死罪なのですかーー!!」
兵士の心からの叫びが『玉座の間』に精一杯木霊した。
「おいっ! どうした!? 何があった?」
「何事ですかっ!?」
その大きすぎる叫び声に、後方の玉座からはアレクが、前方の鉄扉からは武器を構えた衛兵が、それぞれ慎重な面持ちでやってきた。
そして足元には泣き叫ぶ兵士の姿。
これにはさすがにアルテミスも自分の冗談が相手に伝わらなかった事に気づいた。
慌ててその場に膝をつき、兵士の誤解を解こうとする。
「コ、コノア十人長。これは違うのです! 私は何もあなたを落としいれ――――」
「神よっ! どうか……どうか俺を助けてくださいっ! これはあまりにも酷い仕打ちだ! 無茶苦茶だっ!」
そして兵士の『締め』は神頼みだった。
「あ~あ……こりゃ重症だな。早く事を収めないと、アルは職務怠慢の罪で王国裁判行きだぞ~」
隣に並んだアレクが他人事のようにアルテミスを脅迫した。
今度は彼女の顔が真っ青になる。
それも当然だった。人生の青春期までも軍属として国に身を捧げたアルテミスは、今まで一度だって仕事に不真面目を働いたことはなかったのだ。それが部下虐待の罪に問われて囚人にまで成り下がってでもしたら……いや、この際それが影響で謹慎処分になったりでもしたら、生家の名門貴族であるケリュネイア家の名誉に泥を塗りかねない。それが元に絶縁でもされたら……
そこまで考えてアルテミスは強引に思考を中断すると、手を組んで祈りを捧げる兵士の両肩をがっちり掴んだ。
「コノア十人長ッ!!」
喝のような高音で兵士を現実に引き戻す。
珍しく大声を上げたアルテミスにアレクは目を見開いて驚き、扉の前でオロオロしていた衛兵は飛び跳ねて直立した。
「ケ、ケリュネイア団長……」
肩を掴まれた兵士は泣きはらした顔で、呆然と自分の上司を見上げる。
「私はあなたを死刑にするつもりはありません。ですから、もう嘆くのはおやめなさい」
できるだけ優しく穏やかに、アルテミスは兵士を諭した。
罰を与えるつもりはないと。相手を怖がらせないようにと。
それが、部下の説得に命を掛けて挑む近衛騎士団長の惨めな姿である。
「しかし……先ほど団長は、自分を死刑にすると…」
「あれは――――――」
労いの冗談です、なんて口が裂けても言えるわけがない。
自分の冗談がコノア十人長に通用しないとなると、彼はとても仕事に忠実で真面目な人相なのだろう。死刑宣告で絶望の淵に叩き落された状態で「冗談だ」なんて言えば、それこそアルテミス個人の人間性に疑問を抱かれかねない。これは部下たちとの信頼関係にも影響を及ぼす危険性がある。
要するに、ここで兵士に真実を伝えれば、団長は冗談で部下を泣かせたと、忽ち周囲から拒絶されかねないのだ。それは非常にまずい。
「…………」
言葉が見つからない。
なんて言い訳すればいい? 確かに言い訳を考えている時点で人として正しくない行為なのは間違いない。しかし、それは人としてのモラルを守るために仕方のないことなのだ。
しかし、言い訳を考えるために言い訳を作っても現状は変わらない。
結局アルテミスが一瞬の内に考え出した言い訳は、とても無理があるものだった。
「――――市警ですよ」
「「………は?」」
コノアとアレクが同時に惚ける。
「ですから、コノア十人長を任務失敗の罰として一時的に市警団員にすると言ったのです」
アルテミスの表情はいたって冷静。
しかし心臓は早鐘のように激しく打っていた。
「…では……では、自分は勘違いをしていたのですか……?」
震える声で問う兵士に、アルテミスはゆっくりと頷く。
しかしその視線はコノア十人長にあらず、少しだけ目線を逸らしていた。信頼する部下に嘘をついたことに対する罪悪感が、拒絶として動作に表れたのだろう。
「そ、そう…ですか。自分は、死ぬのではないのですね……?」
「ええそうです。全ては私の説明に不具合があったのが原因。あなたは何も悪くはありません」
悪いのは冗談を言った私です、と胸中で呟いてから、アルテミスは脱力する兵士を立たせた。
「さあコノア十人長。しばらくすればこの場にセレス殿たちがやって来ます。あなたは直ちに兵舎へ戻り、明日の勤務に備えて休みなさい」
「は、はい。了解です……」
極刑じゃなかったことが今だに信じられないのか、それともアルテミスの対応についていけなかったのか、コノア十人長はアレクに礼をするのも忘れて、ふらふらと『玉座の間』を出て行った。
それに合わせるように衛兵たちも持ち場に戻り、巨大な扉を再び閉じる。
「…………」
「…………」
アレクとアルテミスの間に気まずい沈黙が下りた。
一難去ってまた一難である。
「…………」
「………なぁ」
やがて意を決したかのようにアレクが口を開いた。
その声音からは感情は読み取れない。
しかしこの場合国王が家臣に問いているわけだから、彼女は礼儀としてアレクに向き合わなければならなくなり、不本意ながら振り向いて見上げた主の顔はというと……
「死刑と市警って無理があるだろ?」
「言わないでください……」
「しかも真顔で冗談は「拳ッ!」ぶぼっ!」
この時、誰も不幸にならない冗談を考える決心をしたアルテミスは、同時に無神経なアレクに対して初めて暴力を振るい、顔面を押さえながら悶絶する主に何の感傷も抱かなかった。
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威風堂々とした体勢に、緊張感がまるで感じられないゆっくりな歩みは、とても一介の魔道士には見えなかった。
さらに全身を漆黒のローブで覆われているため、その容姿を伺うことはできない。それがその人物の不気味さを異様に物語っており、見方によっては暗闇に紛れる暗殺者にも見えるだろう。
セレスの客人でなければ即刻捕らえていたかもしれない。
国王に即位してから四年。自分を狙う不届き者は数知れず、今だその殺意が収まる気配はない。アレク自身今まで多くの暗殺者に狙われてきたので、その者たちの特徴ぐらいは把握している。
彼らは万が一のために自分の存在を隠蔽する際、決まって笠の深い被り物や仮面で顔を隠していた。ローブのフードであっても例外ではない。暗殺を生業にする魔道士もいないとは限らないのだから。
もしセレスの言う客人の正体が『古代魔道士』であったとしても、自分たちに危害を加えないという保障は何処にある?
彼らは太古の時代から……それこそ何千年もの間、その姿を人前にさらけ出した事はない。世界中探しても『彼ら』の容姿を目撃した者は十人にも満たないかもしれない。それこそ、何もかもわからないままなのである。
唯一判定できるものと言えば、漆黒のように黒い瞳だけ。
だがその魔道士はフードで顔を隠していて、窺い知れなかった。
やがてゆっくりとした動作でアレクの座る玉座までたどり着いた漆黒の魔道士はしかし、その歩みを止めようとはしなかった。
ただ何かに誘われるようにゆっくりと、アレクに向かって歩いてくる。
さすがに警戒したのであろうか、後ろに控えていたアルテミスがアレクの元に寄り添ってきた。
まさか、本当に暗殺者の類なのだろうか?
セレスの恩人というのは自分に接近するために必要であり、実は自分の命を狙っているのではないのか?
だが、そんな危険な人物をセレスが簡単に恩人として信用するわけがなかった。行動とは裏腹に、彼女は特異まれな慧眼の持ち主なのだ。いくら本心を隠すことに慣れた暗殺者でも、セレスの慧眼を持ってすれば、何かしらの不信感は感じ取れるはず。彼女を深く信頼するアレクだからこそ、尚のこと不思議でしかたなかった。
アレクは横目でセレスを盗み見る。
何故か彼女は膝をついた体勢のまま、首を傾げて自分を見上げていた。
「……?」
――――余計にわからなくなった。
「お客人! 陛下の御前です。その場で止まりなさい」
凛とした騎士団長の声がすぐ隣から聞こえ、反射的にセレスから目を逸らしたアレクは黒い魔道士へと視線を戻した。
以外にもその魔道士はアルテミスの指示に従って立ち止まった。
だが堂々とした佇まいはそのまま。国王たるアレクの前にも関わらず膝を折ることもない。
それがアレクの心をさらなる謎と興味で揺さぶった。
魔道士は誰もが独特の思考を持ち合わせていて変人呼ばわりされる者もいるが、国主相手に礼儀を弁えない魔道士は珍しいからだ。
すると他大陸の出身なのだろうか?
四民平等が確立されたガラティン大陸の者なら、或いは儀式の慣わしを知らないのも頷ける。
――――――だが。
アレクは頬杖をしたまま目を細める。
――――――もしこの魔道士たる人物が古代魔道士なら。
相変わらず黒の魔道士は同じ姿勢を維持したまま動かない。
――――――果たして“一国の王ごとき”に下げる頭など存在するのだろうか。
銅像のように立つ魔道士に居た堪れなくなったアレクは、意を決して言葉を掛けようとしたその時だった。
「……あの…陛下?」
「ああ? なんだぁ」
不意打ちのようなセレスの呼び声に、ついいい加減な返事をしてしまうアレク。
「何だお嬢。用件は手短にな」
黒の魔道士に目を向けたまま、アレクは先を促す。
「セレスです陛下。それより顔、どうされたんですか?」
「質問としての理解力に欠ける。詳細を言え、詳細を」
「鼻から血が出てますよ」
「…………」
アレクは固定された視線を強引にセレスに向ける。
そこには先ほどと同じく首を傾げた少女が、こちらを見上げていた。
「……今なんて言った?」
「いや……だから鼻血が」
「誰の!」
「陛下の!」
すぐさま鼻に手を当てるアレク。
離して見てみると、確かに指が真っ赤に染まっていた。
間違いない。これはさっきの……
「……なあ、アル?」
「何でしょうか?」
しかし肝心の彼女はフードの魔道士を睨んだまま顔を逸らさない。
しかも片手は腰に収まったレイピアの柄に当てられており、いつでも抜刀できる状態に備えている。
「鼻血が出てるんだが?」
「セクハラです陛下。慰謝料を請求します」
「いや、やましい事は考えてないから!」
「ええっ!? まさかアルテミスさんの裸姿とか想像してたり!? 陛下のエッチ! 変態ッ! 軽薄男ッ!」
「うるせぇ!! テメェまで悪乗りすんなっ!」
「じゃああたしの裸を!? 最ッ低!」
「はん! お前の幼女体型に誰が欲情するかっ」
「な、なんですって~~!!」
睨みあう魔道士と国王の傍。
静かに殺気の色を濃くしたアルテミスに対し、今だ動じない黒の魔道士。
彼らの戦いは、沈黙という形で平行線を保っていた。
十一話目終了。




