表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白金(しろがね)の魔術師 もふもふ神獣との異世界旅  作者: そぼろごはん
第六章 世界樹編
400/533

400 護衛依頼

つ、ついに400話!よくここまで書いた。自分を褒めたい…。

そして、ここまで読んでくださった皆様に感謝!!

「あらん。発明王のサキくん、おはよー。」

買い出しの途中で、レジさんに会った。

「なんですかその二つ名は。おはようございます。」

特許は匿名での登録なのに、レジさんにはなぜか登録者は僕だと解られている。

トイレやアラクネマフラーなども、すべて匿名登録だけれど僕だと知っているから、当然スライムゴムとかも、と思っているようだ。


「うふふ。ナニナニ?そんなにいっぱい買っちゃって。」

まだカバン(亜空間収納)に入れる前だったから、山ほどの荷物だったんだよね。


「えと…。ちょっと遠出する予定があって…。あ、レジさん、近々王都に行く予定とか、ないですか?」

「あるわよ。もしかして…護衛、してくれるの!?」

「僕達で良ければ。」

「まじ!?あらうれしい!来週初めに出発するのよ。もしよければぜひ!お願いしたいわあ。」

「あー、片道になると思いますけど。それで良ければ是非に。」

「片道?…ふうん。王都に長期滞在予定ってことね…。いいわよ!片道だけでも楽しそうだわ!」

「あと、わがままついでに。実はシルルも一緒なんですけど。あ、もちろん、シルルとスーリアは戦力外。必要経費は僕が持ちます。シルルは料理が得意なんで、道中の食事はばっちりですよ。」

「あらん。いいわよ。じゃあ、シルルちゃんは料理人として登録するわ。謝金も出すわね。可愛いあの子たちなら、アタシが守ってア・ゲ・ル。んふ。」


ということで、トントン拍子に話は決まり、僕は亜空間収納(一応、容量大・劣化なしの特殊マジックバッグということになっている)を生かして、荷物運びもすることになった。同行者にはテオさんとミケーネも加わることに。

今回も荷馬車3台らしい。

僕は馬ではなく、徒で護衛。時々御者もやる予定だ。


「じゃあ、冒険者ギルドに、テオと同じく指名で出しておくわ。ありがとねー。」

と半ばスキップ状態で、華やかに立ち去った。

『…大丈夫なのか?』

「あはは…。たぶん…。」

王都までの旅は、楽しくなりそうだ。


それから武器屋のゲンさんの店に寄る。

泡ポンプの髭バネも銅製のバネも、他の若い職人達に任せているので、ゲンさんは特許料だけ入ってくるのを待てば良い。

少しは潤ったようで、店の品揃えも充実してきた。良かった良かった。


で、僕は此処でクナイとか鏃を買い占めた。

「ん?サキ、どっか行くのか?」

やはりゲンさんには判るか。

「うん。ちょっと王都まで。少し長く滞在すると思う。帰ってきたらまたパーティーでもやろう。」

「そうか。なんだ、さびしくなるな。お前のことだから大丈夫とは思うが、体には気をつけろよ。ダンジョンにも潜るんだろ?やばいと思ったらシンハ様に頼るんだぞ。そしてさっさと撤退するんだ。いいな。」

「うん。ありがとう。」

それから、王都にいる鍛冶師仲間を紹介してくれたり、宿や食堂などの情報も、いろいろと教えてくれた。


夜は「トカゲの尻尾亭」に行き、皆で食事をする。

ちょっと遠出するので、と挨拶。

ユーリはまた背が伸びていた。

心配そうな顔をされたから、

「大丈夫。みんなで元気に帰ってくるから。ユーリはそれまでに、ちゃんとヒールを使いこなせるようにしておくこと。いいね。」

「うん。サキお兄ちゃん、怪我、しないでね。」

「うん。ありがとう。」

ほんと、ええ子やなあ。


翌日、僕とシンハは、冒険者ギルドに、薬や薬草を少し多めに納品に行った。

僕が留守の間に、ポーションが不足するのは切ない。自分用は、これからも森の奥で10日に一度、収穫できる薬草から作れるし、メルティアもたっぷりあるから大丈夫。


今日は、ユリアはおらず、カークさんが受付に入っていた。

なんでも、ユリアは同僚の代わりに昨日夜勤をやったそうで、今日はその振替のお休みだそうだ。

ちょっと会いたかったな。でも、どんな顔で、何を言えば良いか…。


気を取り直し、まずはポーションの納品を、と思ったら、すでにライム商会からの依頼として、僕とテオさんあてに指名依頼が来ていると言われた。


「王都ですか。片道だけということは、少し滞在するんですね。」

とカークさん。

「はい。王都のダンジョンも気になるので。少し鍛えてこようかと。」

「…これ以上鍛えてどうするんです?すでに人外でしょうに。」

と怪訝そうに片眉をあげながら言われてしまった。

「はは。そんなこと、ないですよー。」

とやっていると、

「サキ。そっちが終わったら、ちょっと上に来てくれるか。」

「あ、はいー。」

ギルド長に呼び出された。


ポーション類(エリクサー含む)も無事納品を終えて、3階のギルド長室にシンハと一緒に入る。

「おまえさん、王都に行くんだって?」

「はい。レジさんの護衛で。」

「うん。ギルド本部長に、これを渡してくれるか。これはお使いの報酬だ。」

それは一通の手紙と丸銀貨5枚。なにかのついでのお使いなら、カク銀貨5枚から、丸銀貨1枚(5千円から1万円)程度。丸銀貨5枚は、専門の郵便屋で出した方がはるかに安いんじゃない?という値段だ。


「…。わかりました。報酬はいらないですよ。」

「いや、重要な手紙だから。とっとけ。餞別というやつだ。」

「はあ。じゃあ。どうも。」

「王都に着いたら、速やかに行くんだぞ。そして、必ずお前が、直に本部長に渡してくれ。」

「…わかりました。」

「ふふん。本部長、お前さんに会いたがってたからな。Sランクの授与式もあるだろうし。たくさんおごって貰え。」

「はあ。」

そういえば、そうだった。

いや、お使いとか授与式がなくとも、会わないといけなかったんで。いいですけど。

おごって貰うどころか、貴重すぎる「世界樹の実」(通称「桃」とか「桃の実」と僕は勝手に呼んでいる)を、お渡ししないといけないんですけど…。


「戻りはいつ頃だ?」

「…できれば今年中には。」

「む。結構長いな…。そうか…。ダンジョンか?」

「ええ。まあ。…あ、ギルド長、魔塔に知り合いって居ますか?」

「俺はあまり。魔塔は苦手でな。カークやケリスのほうが魔塔は得意だろう。誰かに会うのか?だったら、二人に紹介状を書いて貰え。あー、コーネリア様でもいいぞ。」

「いや、畏れ多いです。…カークさんに頼んでみます。」

「うん。気をつけてな。特に魔塔は。」

「へ?」

「魔術師は、個性的だからな。特に魔塔は、権威主義だが実力主義でもある。まあ、お前さんなら、問題なかろうが。」

「はあ。」

「ああ、向こうで本部長に推薦状を書いて貰うのもいいかもしれん。あれで結構顔が利くからな。」

「なるほど。それも考えておきます。」

「うん。気をつけて行けよ。」

「はい。では。失礼します。」

「うん。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
出遅れましたが、400話到達ありがとうございます! 王都編?も楽しみにのんびりお待ちしてますー
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ