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妄想スイッチ、入ります!!  作者: なおなあかね
7/7

悪役の私

初登場です…、!

胃が重い…


私の誕生日ということは分かっていたが朝ごはんがあんなにテーブルの上が全部埋まるほど大量につくられてるとは思いもしなかった…。


朝から脂ギッシュなものをお腹に収めた麗美は足取り重く学校へ向かっていた。


「いやー、美味しかったねえ!!やっぱりステーキの肉は日本産に限るよね!!」


私の4倍近くの量をお腹に収めているはずの好は対比的に足取り軽やかだ。むしろ羽でも生えているのではと思うほど機嫌もいい。


そんな義妹の肉という言葉を聞いてまたリバースしそうになった。決してそれを表面には出さないけれど。


たくさん作ってくれたお手伝いの人には感謝しかないが、あんなにコテコテでなくてもよかったと思う…


そんなこんなで喋る気力もなくただひたすらに好の話を流し聞きしていたら学校に着いてしまった。


柱坂(はしらざか)高校


創立150年の伝統ある私立高校だ。文武両道で全国の模試では常に上位、大多数の部活が毎年全国大会へ行っている。


また、日本を代表するエリート、まあ言い換えるとお金持ちのお坊ちゃんお嬢さんが通う学校でもある。


そんな場所でこんなステーキ食べてお腹を壊していますの、とは言えない…。



無駄に広い庭を抜けて下駄箱に靴を置くと、そこで好とは別れた。私は1-Aだが好はcクラスなため校舎自体が違うのだ。


クラスに入るとドア付近にいた人たちがおはようございます、と言ってくださったからおはようございますと返した。

いわゆるお嬢様言葉であるごきげんよう、はこの学校で使わない。共学であるからだ


昔は男子校だったが20年ほど前から共学に変わったので今はほとんど男女の比率が変わらない。


席に着くと隣の席に静かに座ってらした鈴木(すずき)君におはよう、と挨拶をした。

鈴木君はおはよう、と淡々とした声で返してくれた。


まだ3ヶ月ほどしか出会ってからたってないが、淡々としているのは物静かな性格なためだということはもう理解している。


「ふぅ、、」

ふとため息がついた。入学してから友達と言えるものができたとは言いづらい。

好は明るいからよくたくさんのことつるんでいるのを見かけるが私は何故か遠まきにされる。

好はそれを私が美人だからだというがそれだけが理由ではないと思う。


今日だって誕生日を祝ってくれたのは家族以外1人もいない。

自分が悪いのはわかってはいるけれどそれでも少し寂しいのに変わりはない。


1人落ち込んでいると、不意に名前を呼ばれた。

「真名。」

呼ばれた方を見ると、隣の席の鈴木君がこっちを向いていた。


相変わらず綺麗な顔立ちをしていると思う。イケメン、というのかわからないけど好がいう女子にモテる顔というのは間違いない。実際人気がある。


呼ばれた理由がわからずじっと見つめていると鈴木君はふっと笑って


「誕生日おめでとう。」

と言い、そのまま机に突っ伏して寝始めた。


いきなりのことに何が起きたのか一瞬理解が追いつかなかったが、レアな笑顔に少しだけドキッとしたのは誰にも内緒だ。


今日も一日が始まる。

お嬢様学校憧れありません?笑

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