モブと悪役の出会い(後)
「本当にごめんなさいーーーー!!もう絶対にナイスバディだなんて思いませんからぁーー!!!」
え、
「ナイスバディて思ってたのですか?」
そう言うと好は不思議そうに首を傾げた。
「それで怒ってるんじゃないの?私と同い年のはずなのに随分ボンキュッボォンな体型だなぁと…」
そんなこと思ってたの…
全然気にしてなかったけど…、普通義理の姉妹が塞ぎ込んでいるっていうのならなんかもっと違う方を気にするんじゃない?
ただただ不思議な考えの義妹に混乱してるとその義妹はニパッと笑って目を輝かせて見てきた。
「なんだー、ちがったのかー!朝見なかったからてっきり変態な野郎が来たと思われてたら嫌だなと思って走ってきたんだけど…」
よかったー、と輝かんばかりの笑顔で言った。
それにしてもこの家豪邸だねー、という好の額には確かに汗がうっすらと滲んでいる。
この義妹が鬼の形相で必死に走ってきたかと思うとおかしくなってクス、と少し笑えた。
「で、ご飯食べた?えっと、、お姉ちゃん?」
「麗美でいいわ。同い年なんだからお姉ちゃんはおかしいでしょう?ご飯は部屋で食べたの。明日からは好と一緒にいただくわ。」
「おっけーい!!それにしても麗美って顔だけじゃなくて声も綺麗なんだね。」
「そう?自分ではわからないけど…」
「マジ?!すんごい美人だよ!最初に見た時も思ったけど…」
「麗美は悪役令嬢だね!!!」
…
…は?
転生したいです…厨二病ではないです、たぶん…