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モブと悪役の出会い(前)
前編です、、
好と雅さんがうちに来たのは私たちが中学1年生の時だった。
まだその時は父と仲が良くなくて嬉しそうに笑い合う2人がすごく羨ましかった
自分にないものを必死に得ようとしている自分が情けなくてその日はベッドの中で密かに泣いた。
次の日は部屋から出ないつもりだった。
2人のことが嫌いだからではなく、泣き腫らした目を見られたくないからだった。
お手伝いの人に朝ごはんをもらって1人で静かに食べていた時、いきなりバンッと大きな音がして黒い塊が飛び込んできた。
「ごめんなさいーーーーーーーー!!!!!」
黒い塊が好であるとわかったのは、そのままスライディング土下座してきた好が顔を上げてからだった。
いきなりのことに呆気に取られた私が何も言えないでいると、好は顔をくしゃっとしてまた顔を地面に近づけた。
スライディング土下座っていたいんすよ(TT)