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モブな妹と悪役の私
16年前の今日、初めて目に入ったものは病院の白い清潔な天井、初めて聞いたものは自分の泣き声と父と顔も覚えていない母の喜ぶ声だっただろう。
16年たった今、何が変わったのかはわからないが、色々と大きく変わったのは間違いない。
何せ父と母の喜ぶ声は
「麗美ぃ〜、ハッピーバースデー!!」
という寝起きの頭には鬼畜な声へと
白い天井はその声の主の瞳に映る自分へと変わってしまったのだから。
「好…。何で早朝から私に馬乗りになって叫んでいるの…。鼓膜が破れるわ。」
「大丈夫だって!!この家広いから〜。」
「そういう問題じゃないのよ…。」
麗美は耳元で叫ばれたからなのか、この義妹自体から来るものなのかわからない痛みを発する頭を押さえてベッドから降りた
次回、回想シーンです、!(^^)/