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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

見えなくてもいつも見守る月のように

作者: カプリコ

彼女はまるで自らの穴を埋めるように、深い関係へとのめり込んでいった。例えるなら星に寄り添う月のように。


私の職場には今社内で評判のカップルがいる。時代を反映してか同性同士の。いわゆる百合だそうだ。なぜ花が出てくるのかはわからない。教えてくれた部下もなぜ百合の花なのかは知らないらしい。


しかし彼女はあの子と付き合う以前は男性と交際していたはずだ。人当たりがよく誰とも友好的に相対する彼女。結婚を前提にお付き合いしている男性がいる、といつかの忘年会だかでお局様に答えていたはずだ。……少し後にやたら憔悴していたので何かあったとは思っていたが……

対するあの子は最近入社したばかりだという情報しかない。よく領収書を持ってきては彼女に叱られている様子が印象に残っている。バカな子ほどかわいいという感情なのか?だかうっかり目撃してしまった愁嘆場の様子から彼女のほうが強く依存しているようにも見える。


彼女とあの子の間にあるのは愛なのか、それとも寂しさを埋めるための嘘なのか。

願わくば彼女達にとって幸せな結末になりますように。たかだか職場の上司として出来ることは祈るくらいしかないのだ。

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