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W 第一部 第一話 19
事件の書類に目を通した後、春樹はスマホを手に取る
「秋か、俺だ」
「は、春樹か、どうしたんだ」
秋の声は少し震えていた
緊張しているのか、
確かに、急に俺から電話があれば、何か事件かと身構えもするだろう
「みんながまとめてくれた書類に目を通したんだが」
「な、なんだ、何か不備でも」
まだ少し緊張がうかがえる
「いや、そうじゃなんだが、少し腑に落ちなくてな」
「何が腑に落ちないんだ」
「この事件がだ」
「どういうことだ」
「AI型ウィルス開発に依頼主もわかっていない、それに俺には、この事件は何か作為めいたものがあるように感じるんだ」
「・・・・・」
まあ、無理もない
何の証拠もなしにこんなことを言われても、困るだろう
「いや、すまない、わすれてくれ」
考えすぎか
少し偶然が重なっただけで裏があるのではないかなど
俺も疲れているらしい
すまない、変なことを言ってしまった、と言ってこの話を終わらせようとすると
「わかった、私も調べてみる」
秋が捜査に協力してくれることになった




