W 第一部 第一話 1
文才、文章力、語彙力etc
ないものが多いですが
なるべく読みやすいように書いているのでぜひ読んでいただけたらと思ってます
1部となっていますが、2部を書くかどうかはまだ未定です
誤字、誤用多いと思いますが
温かい目で見てもらえればと思っております
ファンタジーと書いてありますが
ファンタジー要素は少なめになっているので予めご了承ください
「はぁ・・はぁ・・」
呼吸がうまく、できない
苦しいはずなのに、苦しくない
起き上がろうとしているのに、体は動かない
体中のありとあらゆる感覚が脳からの命令を、この世界からの干渉を拒絶しているようだ
ただ、わずかに肺に入ってくる冷気が、全身に、心に、脳細胞に、寒さを伝え、熱を奪っていく
寒い
視界が歪んでいき、やがて漆黒に染まっていく
感覚がなくなっているにもかかわらず、その漆黒に、体が、心が、自分という存在すべてが、
飲み込まれていっているように感じる
あー、そうか
僕は死ぬのか
ここで
男には恐怖も不安もなかった
この世に思い残すことなど何もない
ただ、もし一つだけ
願いが叶うならば、僕は
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視界全てが漆黒に染まる直前
星ひとつない夜空に輝く月が見えた
月は俺を見下していた
そして男は深い闇の中へ飲み込まれていった