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六十八話 アンネリーネの手腕〜アバロン帝国に残っているものはあるのか!

婦女暴行未遂事件の話があります。

大丈夫な方のみどうぞ!







セフィラケトルの色々は片付いた。片付いた事にしましたが?


これ以上、時間割くほどセフィラケトルに興味がない。キモさしかない。


まぁだから私はアバロン帝国を放置で行くつもりだ。セフィラケトルの方はすでに色々嫌がらせやっちゃったし。

それに後は、弄ぶ系女子女狐王女アンネリーネに任せたからね!

ほら、彼女が被害に遭いそうだったわけで、なら彼女が裁けばいいじゃない!

なんと言い訳しようとも、全ての責任はアバロン帝国にある。

どんだけ毟り取られようと、自己責任だ!


てかルクレウスよ!お前の側近選びは大丈夫なのか?

他にもいるんじゃね?

勝手にやらかす馬鹿とか、屑とか、下衆とかがな!Σ(⚙♜⚙ )

今回のはあり得んレベルだったぞ!しかも、それが側近って!

調べ直せ!側近選びやり直せ!

もしくは徹底的に叩き直せ!認識の再教育が必要だぞ!

(# `)3')▃▃▃▅▆▇▉ブォォォォォォォオオォ


私の放置によるアバロン帝国の処分丸投げで、アンネリーネはその手腕を遺憾なく発揮した。


まずは、カクシネーツェ公爵家だがお取り潰しが決定した。

神のお世話(意訳)が主な仕事だった高位神職の方々は、セフィラケトルこと下衆神の地位が格下げされ皇帝たちと日々を過ごすようになった事で仕事がなくなり、他の部署に回された。

優秀な人はそれなりの部署へ、穀潰しは窓際部署へ。


カクシネーツェ公爵家は穀潰しの方だった。

また、救国の英雄という貴賓に、神セフィラケトルの目の前で娘が媚薬を盛るという大罪を犯した。

しかも、王位簒奪計画の証拠も上がった。

貴賓に対する蛮行が霞むほど、この計画の罰は重い。


カクシネーツェ公爵家で実際に計画に携わったとされる当主、妻、息子2人は、公開断首刑での死罪が決まっている。

領地の方は、国領となる。

他の血縁たちはカクシネーツェの名を名乗ることを許されず、職のないものはそのまま身分剥奪、職のあるものは地位を下げての再出発が決められた。

一族郎党死罪とならなかったのは、計画があまりに杜撰な上に、ほぼ息子2人だけでこそこそ計画して、正妻と兄息子2人で勝手に盛り上がっていただけだからだ。

証拠も実は子供の悪戯計画のような稚拙なものだったので、捏造された。

それでも当主を含む4名が断首刑での死罪となったのは、皇族の血が濃い他の公爵家への見せしめである。


媚薬混入事件での実行犯だった長女アイルは神セフィラケトルの嘆願もあり修道院への追放ですんだ。

もちろんセフィラケトルの嘆願は、自分が魅了をかけたせいで愚行に走った娘を哀れんだからだ。

そうなるようにきっちり教育しといた。罰を与えたともいう。


続いて、元側近の姉、カクシネーツェ公爵家当主のお妾さんのタイールさんである。

彼女、軽い気持ちで盛大にしでかしてしまっている。

悪いのはカクシネーツェの当主と元側近の弟なのだが。


まず弟に機密を話してしまっている。

セフィラケトルについてのアレコレが機密に当たるのだが、タイールさん的にはそんなの寝耳に水である。

なんたって当主が話す不愉快な話の愚痴として弟に話しただけなのだ。

弟が何もしなければ、ただの愚痴ですんだかも知れない。

しかし、弟が企んだのは隣国の王女への性的暴行未遂だ。

当主のせいで非常識な愛人と思われているタイールさんは、弟の共犯者とされかれかねない。


そして色々企むダグヌスの音声付きの映像と、アンネリーネを脅すように仕掛けていた魔道具で、証拠もバッチリなため言い逃れはできない。


ただアンネリーネはこれらを取引材料として使った。

まだ足場も心許無い新帝ルクレウスの側近がこれだけの大罪を仕出かせば、足場は崩れ、今の側近たちは地位を追われ、ルクレウスの即位自体を問題視する動きは活発化、それにその罪はガルド王国との戦争の理由にもできる。


まぁ、簡単に言うと、バレたら帝国大混乱のお知らせである。

下手したら、アバロン帝国終了のお知らせにもなり得る。


アンネリーネがそんな爆弾を使って取引したのは、帝国の徹底的な完全改宗とルクレウスの確固たる立場の確立、そしてその後の皇妃の座であった。


アンネリーネは帝国に来た頃言っていたのだ。

真希さん達と変態に煩わされず暮らせる国が欲しい、と。

それを早速、実行してきたわけである!

そしてガルド王国は見放されたのだろう!ざまぁ!

しかも面倒事はルクレウスに丸投げし、その間に真希さん達との旅を楽しむ気満々である。

徹底的な完全改宗も、神セフィラケトルがいればそんなに難しいことではありませんでしょ?という感じに、アンネリーネは余裕の構えである。

その構えからは、わたくしなら余裕ですわ!という自信が満ち溢れている。


まぁ、一部の狂信者を除けば、確かにみんながアバロン帝国の神は偉大なる存在シュフ様だ!と叫び出しそうな感じではある。8割強がすでにシュフの狂信者なのだ。

アンネリーネのいう通り、新帝が地位さえしっかりばっちり抑えておけば後は簡単にみえる。

政治なんて知らない私にはわからんがな!


皇帝ルクレウスに選択の余地などない。

すでに元側近ダグヌスは偉大なるとか言われている存在に、途轍もなく下衆な罰を受けている。

側から見ると、ここで下手な答えをすれば同じ目に遭うのでは、と考えてしまうだろう。

アンネリーネの後ろには偉大なる存在がいる的認識である。

だからこそ、アンネリーネ達ごと始末もできない。


実際は誘拐犯アンネリーネを贔屓するつもりもないし、今回の場合ダグヌスの計画自体が禁忌を踏み抜いてきたのであって、対象が誰であれ同じ目に合わせる事に変わりはないのだが。

まぁ、帝国が始末しにきたら始末するがね!

まさにハンムラビ法典(笑)


ついでに言えば、アンネリーネの提案はルクレウス的にも側近的にもいい話である。

濃すぎる血の影響を考えると、他国から嫁をもらうことは決定事項だ。

そしてアンネリーネは隣国の王女、しかもかなり優秀だ。

優秀すぎるかもしれないし、手綱を握れる気がしないだろうが、アバロン帝国が無事アンネリーネの思惑通りになれば、勇者達が住むかもしれない国になるわけで、その恩恵は計り知れない。

絶対帰還するがね、私だけは!


そんなこんなでアバロン帝国側はアンネリーネの提案を受け入れた。書面と魔術により契約は成った。

一応、魔導【発言履行】はかけておいた。


契約がなったことで、ダグヌスが犯した事件自体はなかった事になった。

もちろんダグヌス本人の罰は相変わらず続行されている。反省したら解けるのに、まだ解けないのか?

どんだけ下劣なんだ。これが側近て、、、。


姉であるタイールさんは実家の伯爵家の領地で子供達と静かに暮らす事になる。

まぁ、貴族としてではなく一領民という扱いではあるが、今まで抑圧されてきた色々が爆発して肝っ玉母ちゃんとして逞しく領地へと向かっていったので、大丈夫だろう。


それにしても、アバロン帝国の皇妃になるアンネリーネ。

弱みを握りまくり、ルクレウスを尻に敷きながら、率先して国を回す姿が目に見えるようだ。


、、、なんか、前に同じようなこと考えなかったか?



『肯定。

地下牢でルクレウスと話した時のアンネリーネの笑顔を見た主人は以下のような発言をしました。


「弱みを盛大に握ったままルクレウスを尻に敷く皇妃アンネリーネが生まれるかもしれんな(笑)」


以上です。』


ほれ見ろ!何度も思うほど決定事項(笑)アンネリーネにルクレウスでは勝てまいよ!


ァ,、'`(.ꏿωꏿ.),、'`'`,、


なんだかんだルクレウスってアンネリーネ好きじゃね?なら今回のこれは逆プロポーズと言える(笑)


『肯定。

ルクレウスはアンネリーネの提案を涼しい顔で受け入れましたが、自室で顔を真っ赤にして転げ回る姿を確認しています。』


なん、だとΣ( ꒪□꒪)‼

キュートよ、面白いからもっとやれ!(笑)

そーかそーか、青春だね!ルクレウスだけ!(笑)


アンネリーネの頭の中は、真希さんと桃香さんとの思い出を作ることでいっぱいだろうさ!

ルクレウスについては協力者か下僕だな。(。-∀-) ニヒ


それでもいいじゃない!これから努力すれば!

まずはやらかさない位には優秀にならなきゃね。あと側近、ちゃんと選べよ?

次はないぞ、俺的にも、アンネリーネ的にもな!

だからその時はルクレウスがすげ替えられるな!(๑•̀ㅂ•́)و✧

そんでアバロン帝国は他のそこそこ愚かな誰かでのアンネリーネによる傀儡政権に!

( ゜Д゜)アライヤダ!!


それも、ありっちゃありだがな。

いや、それくらい今回のはありえん失態でしたよ?

優秀な協力者(側近も厳選)なら今後のアンネリーネとの恋愛も応援してやろうではないか!

何もしないがな!応援するだけだ!称号をあげたりはしない!

大いに青春するがいい!しかし我らの帰還方法は最優先でな!

(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤッ















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