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異世界召喚〜勇者(偽)を用意して隠れて私が殲滅する!私は引きこもり主婦ですが?なにか?  作者: 抹茶きなこ
プロローグ《気づけば何故か、異世界。》
5/77

四話 この世界は馬鹿しかいないのか!〜他力本願な王!いきなり嘘つく神官!緊急時に争う国!初対面から睨む騎士!

短いです!



案の定、謁見の間と地下室にはやばい強制力のある契約魔法がかかっていたようだ。

え?来て早々に隷属?ハードモードとしか言いようがないわ!

問答無用で武力行使されなかったことを幸運と思うべきか、、、。


“絶対遵守の契約魔法”

発動後、その場での発言全てに強制力が働く。破ることはできない。

この魔法は強制力が強い分、その魔法の範囲を人別に変えたりはできない。

今回の場合、召喚されたあの地下室から謁見の間全てを指定してかけたらしい。

莫大な魔力量が必要。

しかも、その場にいたものの関係者に指示を出したりも、できないぽい。


そう!地下室から仕掛けてきていたのだ。あり得ないほどに屑!


地下室から全く言質取らせない真希さん桃香さん私の3人に焦った王が謝らなきゃ、最後の私の宣言は成立しなかった。

謝罪なんて責任が発生する最もしてはいけないことじゃね?だって、非はこちらにある、って言ってるよーなもんじゃん?

相手的にはこちらの対応が予想外だったんだねーせめて謝罪を受け入れるくらいは絶対すると思ってたのかな。

王様だもんな、一番偉い自分が謝罪してるんだから、当然許すよな?な?的考え?

そういうの私受け付けないんで!え?下衆?キモってくらい受け付けないわー!


あと地下室の私たちの態度から、まずは謝罪しなきゃ絶対戦闘への参加拒否って契約魔法が思惑とは逆に働く可能性が高いことに気づいたのかな?

気づくの遅いわ!この誘拐犯!何故に犯罪者の言うこと聞かないといけないの?

きっと前も日本人召喚して同じ方法使ったな。慎み深い日本人への必勝法だったんだ。

すいませんね!代表的な日本人にあるまじき神経の図太さで!私はそれを誇りますがね!

まぁ、受け入れなくても曖昧に正義の言葉を否定されなきゃ王の勝ちだったし、強い強制力を持つ契約魔法を使う事は大きな賭けってわけでもないはずだったわけだ。


結果、誘拐犯である異世界側が大敗北したわけだが(笑)

まぢ、ざまぁーーーー!


ということで契約魔法まで見破られ、逆に利用されたこちら側のお偉いさんは顔面蒼白、冷や汗だらだら、下手したら異世界補正の戦闘力が自分たちに向かうのではとさっさか逃げた(笑)

で現在私の要求通りに、ことが運んでおります!


いやいや、私まともな要求しかしてないよ(笑)

下手したら誘拐の責任て死刑でもおかしくないよね?私的にはおかしくないですが?


まず、元の世界に戻る方法ですが、今現在その術は失われているそうです。

まぁ、そうだよねーこっちの世界に強い血を取り入れたいだろうしね。みんな王族とかと結婚してその力を国に取り込まれてたんだろ!

あってもずいぶん昔に失伝してんだろなーわざと。

そんな状態で召喚したのを許せるか許せないかと言われれば、当然許すはずがない!


早速戻る術を研究してもらうことに!全力出せよー!

そんなやりとりがあった後でも、王は腐っても王だった。


今の危機を乗り越えなきゃ、研究も進まない。お金的にも人員的にも。勝ったらやるから!


以上が王の主張です、知らんがな!

確かにね!でも身から出た錆だよね?帰還方法ないのに拉致るからだろ!

それにさ?正義だけだが戦闘に参加するんだよ?ほら譲歩してるよね?

いいから研究に力を注げ!早く元の世界に帰せ!誘拐犯!!!!



衣食住に、こちらの知識の習得はこのお城でおこなわれることに。

ま、妥当かな?きっとメイドとか執事とか使って篭絡してくる気だな。

せめて情に訴えたい王の作戦だねーギリギリセーフな契約魔法に引っかからない方法。まぁ常套手段ですなー(笑)

私にはいりませんよ!ひとり大好き!ぼっち至上主義なんで!



そしてこれぞテンプレ!ステータスが私達にもあるようです!

ホント異世界なんだな、、、ってわかる要素だよね。ステータスて。

まぁ説明を聞く前にある程度、自分の力がわかるのはいいことだ。


そんな個人情報を公の場で晒すわけがないので、現在客人の個室に移動しました。


でかい!入ってすぐは人をもてなすための広間が。

ソファーはロココ調?な皮張りの大きめなものから、趣味のいい滑らかな肌触りの一人がけのものまで。

壁にはきっとお高いんでしょう絵画が、窓からの景色もすんばらしー。ちなみに3階です。


いやー語彙力の無さと家具とか、インテリアの知識のなさを痛感するよね(笑)

なんでテンプレ異世界召喚の被害者達はあんなにきちんと説明できるのか不思議だ。まぁ小説だからなんだがな!

しかし一般市民の私には無理!あれだ、どっかの中世ヨーロッパに貴族の部屋を想像して欲しい!うん、大体そんな感じよ(笑)

それにしても庭が広すぎて街中とか全く見えない。どんな感じか見たかった。街の様子で状況把握も少しはできただろうに。


テーブルの上にはアフタヌーンティーな感じのお菓子やらちょっとつまめる軽食が置かれている。

この部屋以外にも寝室、書斎、シャワールーム、衣装部屋まであるってさ。


落ち着かない!落ち着かないよ!


だいたいテンプレでは一部屋だろ!

でも確かに、お城にそんなベットと机で一部屋なんてないわなー使用人とかなら別棟で二人部屋とかだろうしな。


一応、正義を含めた四人と王と姫と神官がここにはいる。神官さんがステータスとかを教えてくれるんだってさ。


無駄に若く、長い白金の髪を肩あたりで一つに紐で結ってる緑の瞳で顔がやたら整ったドS執事にみえる男性である。


あれか?女が強いから女落としに来たのか?

もう、正義一人でいいじゃん!誰も戦わないわけじゃないんだよ?

あんなことまでしておいて、破格だろ!馬鹿がいたからまだ戦う気がある奴がいるだけだからな!

ここまできて助け求めるなら今度こそ誠意見せてからにしろよ(イラっっっときた!)


もちろん目はそっち向けないよ、向けたら釣れたとか思ってガンガンくるんでしょ?知ってるよー!?


さてさてさて!次だ!

王が直接説明するわけじゃないけど責任者って言えば王だからね。勇者召喚を国でせずに個人で、なんてありえないからさ!あり得たらキレる!


それではまずは、とさっきのドS執事ぽイケメン神官がささっとこちらの前まで来て優しげに微笑みながら言いました(胡散臭い)。


「まずはそれぞれが心の中でステータスと唱えます。すると自分にだけその内容がわかるようになっています。意味がわからない場合は」


ん?ド神官(略)が口をパクパクしてるよ?顔色が黒いよ?

、、、へぇ。


ちらりと王族二人をみるとこちらもやばい顔色。


あー嘘教えようとしたね。ここまでのステータスについては正しかったんだね。

意味がわからない場合は、、、私に聞いてください、とか言うつもりだったかなー?


知りたいだろうね、自分たちの戦力になるかもしれないし、弱みをつかめるかもだし。

ここで嘘がつけるなら、能力内容もウソ教えることも出来るからね。

ホントに絶対遵守の契約魔法で強制力を持たせててよかった。

このド神官(略)、さっきの謁見の間には居なかったんだよねー

異様に若いのはきっとそのせいと、あと見た目かな?ハニートラップ要員を連れてきたんだな。



私からの要求を簡単に書くと、こちら



一、“この国は”召喚者を還す方法を見つけろ発見次第こっちに寄越せ、もちろん必要なものも

一、“この国の何者も”私達への攻撃は全部禁止、それは攻撃の形を取ってなくてもこちらの心身を害そうという意思があるだけでアウト

一、こちらでの城の客人に対するような衣食住を保証すること(勇者御一行てさ、客人でしょう?)

一、この世界での正しい相応の知識を授けること、嘘つくなよ都合のいい事だけはなし!

一、戦いに行く奴もいるかも知んないけど、正確な情報よこせよ?あとサポートさぼんなよ?


ま、こんな感じ!私はわざわざ“この国”とか連呼してるんです!

ステータスなんて大事なもので嘘をつく、は“攻撃の形を取らない攻撃”に該当し、尚且つ“こちらを害そうという意思”があるともいえる。

あと”正しい相応の知識”からも逸脱するよね。


「これは、王様か姫さま、どちらかの指示ですか?」


あ、真希さん桃香さんも気づいたねーこちらの顔色もやばい!目もやばい!

感情がすとんと抜け落ちておるよ!

次から次に仕掛けてくるからね!明らかに敵地だよね!


でもこういう指示は出せないはずなんだけどな?この国の人。

指示はOKなら私達に絶対遵守の契約魔法をかけるリスクは計り知れないよ。

正義の発言のせいであのまま戦いに参加させられたら、英雄役ですからね。そこでさりげなく今の状況暴露ったら終わりじゃない?この国。

今の瞬間だけでもひとつ、時間があればもっと思いつくでしょ?

なら魔法使うこと自体のメリットがない、てかデメリットでかすぎる!


瞳孔の開いた瞳からやばい視線が王族たちに向く。

そうすると顔色はそのままにぷるぷると頭を横にふった。

それから縋り付くような視線をこちらに向ける。


「そのようなことはせん!あの魔法を使ったのだぞ!

それがどれだけの力があるか、我ら王族が知らぬはずがない!

それは重要な職を任せているものたちも同様だ!

アンネリーネ!そなたもわかっていような?!」


姫の名前、ここで発表⁉︎

姫はもう泣いている。同情を誘うためとかじゃない、ガチ泣き!だから化粧も落ちてきてるよ?(笑)

そんで今度は頭を縦にガクガク振ってる。そうだね、出来る姫さまならこんなあからさまな手段では、こちらに手を出さない。あからさまではない方法ならあり得るけど。


王、激怒!って感じで、ド神官(略)を怒鳴りつける。


「貴様はなにをかんがえている!!!!

いや、教会は何を考えているのだ!?

このまま、悪感情のみを勇者たちが抱くことになったらこの世界はおしまいなのだぞ!

それとも自分には魔法は効かないとでも思ったか!!!」


ド神官(略)は黒くなった顔を苦しげに歪めて口をパクパクさせている。

まだ、嘘を言おうとしてるの?こんな状況で?えっ、こわ!狂信者じゃね!?


この契約魔法は破れない、破ろうとしたらその言動は行動に移せない。

多分死にはしない。だって勇者たちには戦ってもらわないといけないんだから。

なら破ろうとすると激しい痛みかな?しばらくの行動不能もありかなぁ?


ま、いいや!

このド神官は今のところ、放置で!

真希さんたちも同じことを思ったのか、引きつった顔でド神官を視界から外した。


「彼のしたことに関してはきちんと調査して下さい。報告もお願いします。

、、、ホント、なんでこんなあからさまに敵地なの!」


真希さんが少し壊れてきた。

わかるよ!

もうなんなの!!!!(怒)てなるよね!

もうなんなの!!!!(涙)にもなるよね!


王様たちもここまで敵対するとは思わなかったのか、うんうん同意してる。

まぁ、王達に丸め込めれば味方同士だったし、丸め込めなくても魔法がバレなきゃ搦手でいっただろうから、ここまでの言葉での殴り合いにはならなかったよね。

それって私たちが完全に掌の上で踊らされてる状態なんだが?!


「ステータスについては、平均を教えてください。

騎士の方たち、魔術師の方達、文官の方たち、一般の平民の方たち、一般に傭兵のような方たちがいれば、そちらも。

あと図書館とかあります?あったらなにも小細工せず貸してください。人が中にも近くにも居ない状態を今から維持してください。ホント、お願いします」


真希さん、泣きそうだけどちゃんとした指示出してスゴイ!強いわ!

桃香さんもうっとり真希さん見てるよ!

そっちのフラグかたつのですか?(笑)


王様も疲れたのか、鈴でメイド呼び出して指示を出した。

あ、この指示に逆らったら死罪とか言ってる。

メイドさんは顔色一つ変えずにド神官(略)を連れて出て行った。強い!

あと連れられていくド神官の流し目キモイ!なんだ?!魅了か?!(怒)

あと王よ、学習したな!

下手しなくても元の世界に戻れる方法が見つかるまで、部屋に引きこもるとか城外へ逃亡とか、あり得るからな。なら今の私達ってまだ、協力的な方だろ?


平均値がわかるまでの時間が勿体無いので姫さまに今の状況を教えてもらいました。


簡単に言うと魔王が人間の領地に侵略してきてるの!とかの王道テンプレではなかった。


人族には人間、エルフ、ドワーフ、獣人、竜人、魔族が含まれる。

それぞれの特徴はテンプレです。(笑)

エルフと魔族、竜人が魔力が高い。

ドワーフと獣人、竜人、魔族が身体能力が高い。

そして人間は全体的にそこそこ、ただ人数が1000倍くらい違うらしい。

数は暴力。だから性能の差はあれど、多種族に攻め込まれても負けはしないらしい。


エルフはプライドが高く、ドワーフは職人気質、獣人は戦闘狂、竜人は数が少ない上に番だけを愛するロマンチスト。魔族はその中でもいろんな種族に分かれ強い者至上主義。


みんなそれぞれ特徴はあるもそれも個人差があるのでエルフよりプライドが高い人間もいりゃ、獣人より戦闘狂のドワーフもいる。竜人より一筋ロマンチストな魔族もいるし、人間よりも性能がそこそこのエルフもいる。

だから人種差別とかはあんまりないようです。

が!あるとこにはある。まぁそうだろうね!多分人間の国だろ?異世界あるあるだよね!あとエルフな!


まぁどこかの国が絶対的な力で世界征服!とかではないんだそう。


ならなんぞ?戻す気のない勇者召喚しといて小競り合い止めろとかないよな?処すぞ?(怒)


こちらの雰囲気が悪いのに気づいた姫が慌てて説明を端折って結論を言った。


「モンスタースタンピートが終わらない」


もうかれこれ、一年モンスタースタンピートに各国が襲われ続けている。

最初はモンスター自体が弱いものだったため気づかなかったが、徐々にその量も質も高くなりここ3ヶ月は国を閉じ、塀の扉を閉じて籠城の構えだと言う。

電話のような魔道具で各国からの情報を聞くとどこも同じような状況、ただ大規模殲滅魔術が使えるエルフ、竜人、魔族はモンスターを焼き払い、少数ではあるがそれぞれ、人間、獣人、ドワーフへと救援に向かっているとのこと。


ただ、人間は人数の問題もあり三つの国に分かれている。

そんな人間をトップに置く三国だけが、その少数部隊を何処が最初に迎えるかを争っているんだーそーだー(棒読み)。

特にここともう一つの国が争ってるらしい。知らんがな!


まぁ、エルフ、竜人、魔族の国から近い順が効率的だよね!

それでも争うのをやめないそうだ。この国含め馬鹿じゃないの?

被害が大きくなりそうなこの国ガルドはとにかく国の住民を王都に囲い込み、周りを固めた。

城の備蓄を市井が荒れない頻度で放出し、炊き出しもした。簡易の宿泊施設も多くのテントで用意した。

周りはモンスターに囲まれ、何処か一つでも崩壊したら雪崩れ込まれる。食料もあとどれくらいもつかわからない。


救援が遅れたらやばい!国が終わる!

だから勇者召喚して時間稼ぎをしようとしたらしい。そのあともスタンピートの原因究明とかもして欲しいらしい。


うん、国民的にはいい王様なんじゃないかな?国民的にはね。

ここで真希さんが疑問を挟む。


「教会はなにを、、、」


あーうちらの世界では炊き出しとかのイメージが強いよね、宗教自体にはいい感情は持たんが。

その質問に王はなんとも言えない顔をしてる。


「教会は皆に祈りを捧げるように言っている。神に祈りを捧げれば救われる、と」


まぁ聖職者だからね?正しい聖職者がどうかは知らんが。

でもさ、聖職者といえば回復役じゃない!ゲームでは!

だから魔法もちならさ、怪我した人の治療とかしてないの?教会のイメージなんだけども。


「聖戦以外の戦いは神の意志に反していると、怪我人にはお布施を募っている。

なので治癒魔法は国が有する魔術師団だけで行なっている。人数は足りていないが」


なんか、ここまでの話聞いて普通に教会が屑な件。


つまりなんですか?使えない聖職者は捨てて未曾有のモンスタースタンピートを止めるため、即戦力で士気あげることが可能な人間求めての勇者召喚?

自分の国の戦力くらい確保しろ!そこは脅せよ!教会!異世界人拉致るより人道的だし常識的だ!

そんで周りの国から援軍来るのに人間のたった一国だけの権限で?異世界召喚?は?


これ、戦いに参加表明しなくても外に出たら即戦闘だよね?てか、死ぬくない?王都から出れないし、今のままじゃ。下手したらこの国と心中なんですが?


「、、、勇者召喚と絶対遵守の契約魔法で使った魔力で広範囲殲滅型の魔法撃てなかったんですか?」


桃香さんが心底、不思議そうに王に聞いた。純粋な視線に耐えかねた王は気まずそうに答えた。


「勇者召喚で勇者の他に賢者や魔道士が来てくれれば、という思いもあった。それに今回の二つの魔法で使う魔法量ではできて10回が限度だろう。

それに大半の力が教会の聖職者たちのものだ。殲滅に使うとなれば協力しなかっただろう。」


えー教会がさらに屑な件。

誘拐と洗脳になら力貸すの?おかしくない?

桃香さんはびっくりしてた。口が半開きで目が見開かれていたよ。いや、当然じゃないかな?この反応。


と、ここで部屋のドアがノックされる。先ほどのメイドと謁見の間にいなかった騎士?のひとも一緒だ。

王が数枚の紙を受け取る。騎士は王の斜め後ろに下がった。メイドは部屋を出ていく。


「これが各職業別のステータスの平均値をまとめた書類。あと書庫までの地図だ。通り道は閉鎖した。周りも人を通さないようにしているから安心して欲しい。」


きちんと中身を確かめた王が紙をこちらに差し出した。

いやいやいや、安心はできん!!!!!

安心発言はスルーして受け取る桃香さん。さらさらと全部を流し読みして真希さんに頷く。


「ありがとうございます。私たちも疲れましたので今日は休ませていただきたいのですが、よろしいですよね?」


真希さんはそれは綺麗に微笑んだ!

もちろん出て行くよね?ね?っていう笑いですよね、わかります!


王様も姫様も疲れた表情で了承したが、後から来た騎士はこっちを睨んでいる。

赤毛を一つに結び(こっちのひとだいたい長髪の一つ結びの男性が多い)青い瞳は苛立たしさでギラギラしている。

なんだ?俺をスルーするなって?名前も聞かないなんて失礼な的な自信過剰な感じか?

こいつもハニトラ要員か?めっちゃ向いてない。顔に出過ぎだろ!

お前は正義か?(最大の侮辱)


「ここにも周りにひと寄せつかせないでくださいねー!」


部屋から出て帰っていく王達の背中にひとこと言って、知らん顔して扉を閉めた。バイバーイ!


王様たちびっくりしてたよ、私の存在忘れてたな!


ド神官と馬鹿騎士がいなければ、なかなか有意義な時間だったよ、きっと。



はい、なぜ有意義な時間、すなわち話が変に止まらずスムーズにすんだのか。

それは正義が一言も喋らなかったからである。

なぜなら正義に猿轡噛ませて手足結んでバスルームに閉じ込めておいたからです!

奴がいたら邪魔で話が進まないからね!対策ぐらいはするよ(笑)


「疲れた、泣きたい。この世界の人たち怖い、人間不審になる。あと正義はくそ」


真希さん足に顔を伏せております。そだね、ホントお疲れです!


「全く同じ思いだよー怖い怖い!あと奴の名前も聞きたくない!もしあのまま、いつもみたいに押し切られてたら!」


桃香さんがぶるぶる震えてる。

え?いつもあんな風に押し切られてたの?あんな馬鹿みたいな感じで?

もう、面倒だからいいよ!みたいな感じ?

うわーないわぁーとか思いながら私は紅茶をすすっています。コーヒー派なんだがね、カフェインを取り込みたい!


「あっ飲んで大丈夫?!」


真希さんがまぢで、人間不信な件。


「大丈夫、紅茶はね。サンドウィッチはやめといた方がいいかな。たぶん、なんか入ってる。」


なんかサンドウィッチには媚薬が入ってる気がする。他は大丈夫な気がする。


紅茶はね、姫が一口飲んでたし。これは主催マナーですよね。何にも入ってませんよ、と飲んでみせるの。


「ホント!?、、、それってスキル?」


?スキル?

ああ、ステータス忘れてた(遠い目)


「、、、疲れて忘れてた。いやいやいや、紅茶は姫が飲んで見せたからね。現に私が今飲んでも平気だったし。」


私はそう言いながら心で、ステータスとささやいた。


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職業:アーチャー(主婦)(最適化中)(自由設定可能)

名前:(最適化中)(自由設定可能)

種族:人間(最適化中)

LV.1 (自由設定可能)

HP :C(最適化中)(自由設定可能)

MP : D(最適化中)(自由設定可能)

生命力:C(最適化中)(自由設定可能)

筋力:C(最適化中)(自由設定可能)

俊敏力:C(最適化中)(自由設定可能)

知力:C(最適化中)(自由設定可能)

魔防御:D(最適化中)(自由設定可能)

運:C(最適化中)(自由設定可能)


スキル

戦闘用

弓道、気配操作、身体強化、火魔術、土魔術、光魔術、

一般

料理、鑑定、話術、生活魔法


(隠密、覇気、詐術、全魔道)


ユニークスキル

アイテムボックス

(完全看破、完全偽装、完全模倣、インベントリ)


エクストラスキル

(Q&A、ネット通販、MAP、メール機能、最適化、全自由設定、変幻自在、多重人格、#知全能)



称号

《異世界人》《巻き込まれし者》



(《勇者》《絶対者》《存在する非存在》《すべての最適者》)


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ふぁっっっっ!!!!







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