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異世界召喚〜勇者(偽)を用意して隠れて私が殲滅する!私は引きこもり主婦ですが?なにか?  作者: 抹茶きなこ
第二章《大陸会議編〜各国の被害状況、勇者召喚の責任、聖エルリアナ神国への処遇、屑エルフへの罰》
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四十七話 裁きの時《聖エルリアナ神国》其の一〜大一之宮ユダリエルはかたる!

シリアス回です。残酷な表現、暴力表現、性的虐待を匂わす表現などがあります。大丈夫な方だけどうぞ!





4日にわたって行われてきた大陸会議も終盤、あとは聖エリルアナ神国の件を残すのみとなった。


全体の経緯については各国きちんと把握している。

なにせその時にジパンヌ王国から再度の援軍要請と、その理由を聞き、聖エルリアナ神国に問い合わせたのは、全ての国だったからだ。

ジパンヌ王国滅亡の危機!という生放送の特別番組のようにして実況中継並みに同時刻での情報共有が出来ていたわけである。


ジパンヌ王国から各国全てに援軍要請があったのは当たり前だ。

既に時間はなく、目の前でエルフの援軍が去っていったのだ。

なるべく多くの援軍を求めるのは当然のことだろう。

そして何より間に合う援軍が欲しかったのだ。

だから数を要請せねば、一番早い援軍は得られない。

そしてそれはガルド王国からの援軍に参加した大賢者と聖女によって叶えられた。


各国はエルフの援軍が何もせず去ったことに驚き、その理由を知ろうと問い合わせた。

その理由を聞いて唖然とした者、激怒した者、裏を疑った者、この国ダメだ、と絶縁を決めた者と多々あれど、その理由は明らかな契約違反であり、国としての在り方すら疑えるものであった。



会議の場には少しの和やかさもない。

獣人の国国王レオンが口火を切る。


「まずはこちら、聖エルリアナ神国以外の認識が何か間違っていたならば教えていただきたい。」


いきなりの基本こちらの認識で話は進める宣言である。


獣人の国も肉弾戦に持ち込みはしたが、援軍に助けられた国である。

援軍のくるくる詐欺などあり得なかった。

獣人の国国王レオン、卑怯者と裏切り者は許せない男である。

今回は一応第三者ではあるが、もしうちの援軍がエルフの国であったら、被害国となったのは獣人の国だったかもしれないのだ。

それは他の国も同様、つまり聖エルリアナ神国のいうことなど信じられるわけがないのだ。


聖エルリアナ神国の代表で外交を担当するのは外務二之宮ラファエルの役目である。

しかし、彼の中ではすでに神エルリアナから言われていた謝罪、弁明など言えるわけがないことであった。

彼はどこかで自分だけは他国にも少しは信用があると思っていた。

ガヴリエルの尻拭いをずっとしてきた彼である、その自信があった。

だから今回も話を聞いてくれるのではないかと、今回の件は神国もまたガヴリエルの被害者だという主張を聞いてもらえるのではないかと。

甘すぎに甘すぎる認識である、どこから来たその自信。 




そしてラファエルのその認識と自信はこの会議の場に来たことで霧散した。



今まで他国に対して散々だったガヴリエルの事もただ見逃されていただけに過ぎない。


何故なら三之宮ガヴリエル=エルリアナには神エルリアナがついていたからだ。


神がわざわざ守る者を処罰しろとは言いにくい。

国であっても神という存在に安易に手は出せない。

そのため見逃し、その代わりに神国への信頼や評価をどんどん下げていったのだ。

だからどの国でも小麦や米などの主食は聖エルリアナ神国との間では相場の4倍の値段で輸出されるし、逆に輸入するときは相場の四分の一で取引される。

国の抗議にもまともな反応を示さない、つまり金や商品をまともに払うかも怪しい国として今や、信頼など残ってもいない。


神に手を出さずとも、その国と関係を見直すことはできるのだから、それを分かっていなかったのが神国の上層部だ。


侮辱とは時に王族、貴族の名を殺せるものだ。だから苛烈に対応される。

そんなものを何もなく許されているとでも思ったのか?


そして神国は最後の一線を超えたのだ。

今回の件がなくともいずれ来る未来ではあったがそれを早めたのも事実。


獣人の国の王レオンの発言に誰も何も言わずに、事実が次々と挙げられていく。


エルフの援軍がジパンヌ王国のすぐそばまで来ていたこと、これは援軍が持っていた通話の魔道具でジパンヌ王国に今の位置を連絡して合流の手順を確認していたことからもわかる。


その後すぐに援軍から、事情によりジパンヌ王国にはいけないと、事情については聖エルリアナ神国に尋ねて欲しいと、謝罪の言葉とともに言われたこと。

この時の援軍の様子についてジパンヌ王国国王ミツクニは血を吐くような苦々しい思いが滲んでいるのがよくわかった、と証言した。


ここで援軍が何故、たかが三之宮であるガヴリエルの指示に従ったのかが証言された。


ジパンヌ王国代表の護衛として付き従ってきたエルフ、元聖エルリアナ神国聖騎士団総副団長にしてエルフの援軍のリーダーであったウリエルである。

やばい、これバ神みてんじゃね?


ウリエルから証言されたのは、聖エルリアナ神国の呆れた内情だ。


天啓を受けたガヴリエルの行動をすべて追認する神エルリアナの存在。


それによって神国では例え誰かの命を庇っての行動であろうと三之宮ガヴリエルに逆らえば自身は磔刑という名の国民による石打の刑で死ぬだけで済むが、家族のその後は責め苛まれ、虐げられた後の衰弱死か自殺と言うのが共通した認識である。


この詳細には密偵を放っていた各国も気付いていなかった。

精々が、神エリルアナのお気に入りガヴリエル、その我儘には民衆も従わざるを得ない、という程度。

それ以上は神エリルアナにより密偵が弾かれ、知り得なかったのだ。例えば裁判などの時は神都にいることすら難しい。


認識を証明するように、異教徒の義妹とその子を庇ったあるエルフは天啓を持ったガヴリエルに逆らったとして磔刑と石打ちで死亡、義妹と子は私刑にて死亡、妻は自殺している。

ここで自分は磔刑後石打ちの刑で死ぬだけで済む、と言わせるほどにその後の家族の運命は悲惨だと言うことだ。



しかし、ウリエルは決して情状酌量を訴えず、自分たちが行ったことは許されることではないと十分理解していると言い、自分たちの罪に見合った罰を望むものであると締めくくった。


これらがウソである可能性も踏まえ、各国が魔導やスキル、魔道具で検証しその全てで白、故に嘘のない証言及び発言であると証明された。


つまり援軍のエルフ達は家族を人質に脅されるも同然でガヴリエルの指示に従い、それを神国も知っており、天啓を優先させ、任務放棄を認めたのだ。


それが罷り通る程ガヴリエルを放置し続けた神国上層部の罪は重い。


ジパンヌ王国国王ミツクニはその後、エルフの援軍が戻ってきた事を付け加えた。

ガヴリエルの指示撤回がありエルフの援軍は馬を潰す勢いで戻り、その到着は大賢者と聖女の到着より少し早かった。

それだけ急いで戻ってくるほどには後悔があったのではないかと思う、と国王ミツクニがエルフの援軍を擁護する姿勢を見せた。


しかし、援軍に来てくれたエルフ達以外はジパンヌ王国を滅亡の危機にまでたたき込んだ侮蔑と憤怒の対象である。


「これだけ義務に忠実で己が罵倒されるかもしれない国に戻ってくる程の騎士達を持ちながら、それを活かせぬ者達とはどれ程の愚か者なのかのぉ。

国一つ滅しかけたのじゃ、その責任の取り方くらいは知っておろうのぉ?」


いつもの穏やかな雰囲気など微塵も感じさせぬ、そこには自分の国を滅ぼしかけた者達へ冷徹に裁きを与える怒れる王がいた。

能面のように感情が抜け落ちた顔が怖い。


それに答えたのが、大一之宮ユダリエルだった。

彼は静かに話し始める。


「まずは謝罪を。私がガヴリエルを誘導し放置いたしました。神エルリアナもまた誘導しておりました。

今回のガヴリエルの愚行も、それ以前の愚行もある意味では私の責任です。申し訳ありません。」



皆がいきなりの大一之宮による誘導発言に困惑する。

誘導とは、なんだ。

それもガヴリエルだけでなく、神エルリアナまでも?


皆を困惑に置き去りにして、大一之宮ユダリエルは淡々とこれまでの経緯を話し始める。


ユニークスキル神おろしを持つために神エルリアナ以外全てから遠ざけられて育った二代目と三代目の大一之宮。

地位的に神に次ぐといわれていても、実際には権力は皆無。

神がおりる場所として地位が与えられているだけの存在、お飾り。


二代目大一之宮。

ユニークスキル神おろしを持っていると知られ、神エルリアナの神託により狂信者達が魔族の国から拐ってきた魔族の幼児。

二代目の大一之宮として神エルリアナがその姿をエルフに変え、本人も自身がエルフだと疑うこともなく大一之宮つまり神の依代として2000年を超える人生を生きた。

それが8000年ほど前の話。


ユダリエルは大一之宮というモノに関する話の時に、昔神が戯れに話した先代が魔族であったという話にも触れた。


「私や先代の大一之宮は神エルリアナが信者以外にその威光を示すためにいる人形です。

宗教心によってその顕在の効果は違いますから。

異教徒を取り込むために、色々と考えられているのですよ。

そのための姿形のいい依代、舞台装置の一つとしての神のお人形が必要なんです。

ああ、誤解しないでください。

別に人形である私の罪を減刑して欲しいという話ではなく、これから起きる神おろしへの警告。

そして私を使ったユニークスキル神おろしでの神エルリアナの顕在についてその危険性を教えておかないと、と思いまして。

皆さまもそういう類の守りは固めていらっしゃるでしょうが、神の存在は圧倒的ですから。

先に神おろしについて説明して、後は私の知る神エルリアナの本性をバラして幻滅してもらおうと言うわけです。

幻滅すれば、これからの神おろしでもアレを美しくて神聖などとは思わなくてすみますよ?」


大一之宮ユダリエルは、にこやかに神エルリアナに毒を吐いた。アレ呼ばわりである。


姿形がいいお人形と自身を呼ぶだけあってその姿は中性的で実に美しい。男女問わずが見惚れ、手を伸ばしたくなる程の美貌だ。

白皙の肌、切れ長な目、紫の瞳、ツンっと尖った鼻、形のいい小さな唇。

それらが絶妙に配置されたそれは神の奇跡と言ってもいいだろう。

白金の艶やかなストレートの髪を長く伸ばし、それらの大部分は複雑に編み込まれ、残り少しは顔横に垂らされ、彼が動くたびにさらさらと揺れる。


この依代に絶対な神の存在感が加われば、確かに神聖で抗いがたい感情を抱いてしまいそうだ。


数々の美姫、美男、美少年を見て、または誘惑、幻覚、魅了をその身で体験してきた、そういった経験がとても豊富な国のトップたちですら、男女問わずそう思ったのだ。

ただの一般人の異教徒などすぐに心酔し、聖エルリアナに尽くすことだろう。

なるほど異教徒を取り込むには実に効率的で効果的な方法だ、美しい依代での神おろしは。



「時間が来れば私を依代に神エルリアナが顕在するでしょう。

それまでに神エルリアナがどんな存在か知っていてもらえると、アレにも対抗できますからね。」



精神的にはですが、とクスクス笑うユダリエル。


何がそんなにおかしいのか、箸が転がっても笑える年頃とはこんな感じのことを言うのか???



そのあとも淡々と、自身が被ったであろうことを話していく。


神おろしを神エルリアナが強制する為の幼少期からの洗脳、拒絶しようとしたら激しい痛みを与えることを延々と繰り返す地獄のような日々。

ユダリエルの脳にはすでに反射の回路ができており、神が神おろしをしようとすればすぐにユニークスキル神おろしが発動する。


成長していくにつれて美しく艶やかに育っていくユダリエルにエルリアナがしたこと。

この世界に肉体を持たぬ神であるエルリアナは、一時期は毎晩のように神下ろしでユダリエルの肉体の支配権を奪い、好き勝手に弄んだ。

それは頻度は減ったが4800年以上経つ今も続いている。


大一之宮の地位について初めての裁判で、磔刑という判決が出たハイエルフの女がユダリエルの産みの母であることを教えてきたエルリアナ。

地位についたばかりでツテすらなく、そして何の権力も持たない大一之宮であったユダリエルには何もできず、磔刑という名の石打の刑で死んでいく姿を見ている事しか出来なかった。

体はすでにエルリアナによって支配権を奪われていた。

それをユダリエルの肉体の中からエルリアナがずっと見ていた。

自分に最も近い場所で、産んだだけの母親にも慈悲をかけるそなたは可愛らしいと囁かれた。

投げられた石でぼろぼろになった母を見ながら、確かに産みの母に似ているがそなたの方が万倍も美しいとも。


ユダリエルがその後、死んだ産みの母の亡骸を見ることはなかった。

きっと誰かに天啓でもしてユダリエルの目に触れさせないようにしたのだろう。

刑が執行されている間中囁かれ続け、最後には他の者を気にするそなたは見たくないと勝手なことを言っていたから。


この裁判はエルリアナが仕組んだものかもしれない。

自身の唯一の産みの母が死んでいく様を見たときの感情が、ユダリエルの顔に浮かぶのが見たくて。


その後もエルリアナはユダリエルに様々なことをした。

悲しむ顔が見たい、怒る顔が見たい、蕩けた顔が見たい、理由はただそれだけ。


ガヴリエルの愚行の数々を止めて欲しいとユダリエルが言っても、その顔が見たいから嫌だと言って止めもしない。


そんなに感情のあるこの顔が見たいのならば、と感情が顔に出ないよう、感情自体も動かぬようにして過ごしてきた。

、、、それでもエルリアナは何も変わらなかったが。


援軍のリーダーであったウリエルが話していた、義妹を庇って殺されたエルフの男性の件で四人の死者を出してから、ユダリエルは神エルリアナを完全に捨てた。


権力があるのに何もしない聖エルリアナ神国上層部の者たちに、神エルリアナへの疑心の種をまき、三之宮ガヴリエルの排斥を唱え、彼らの反応を見ていた。


その一方で三之宮ガヴリエルが愚行を犯すたびにしていた言い聞かせには、その愚行が上層部へ向くような誘導を混ぜた。


彼女が増長し上層部や神よりも自分が偉いと考え始めればきっと、この国も変わるだろうと。



エルリアナにもガヴリエルに注目するように、他の上層部を蔑ろにするように誘導した。


神が上層部よりガヴリエルを優先することになれば、さすがに神頼りの上層部も危機感を持つだろうと。

そうして国は神ではなく人が回すべきだと気づくだろうと。


「、、、結局はガヴリエルをただ増長させ、神エルリアナもガヴリエルのことなどどうでもよかったのか、その呆れた増長にも気づかず。

上層部の考えも神への不審やガヴリエルの排斥には繋がらず。

私がしてきたことは、他国を侮辱し危険に晒すだけの行為となりました。本当に申し訳ありません。」


静かに頭を下げるユダリエル。

何と言っていいか、わからなかった。

ここにいるのは全て権力を持ち、その力、言葉に従い動く者がいる国のトップやその補佐だ。


力がなければ力をつければいい、地位がないなら搦手でも何でも使ってのし上がればいい。

国の幹部とは蹴落とし這い上がり、どんな方法でも使ってその地位につき、そしてその地位をどんな方法を使っても守る者たちだ。

血筋も金も人脈も、自身すら時には使って。


ユダリエルがしてきたことは、他国の王侯貴族では当たり前のことをである。

相手が神でなければ、地位に意味があれば、階級構造が同じならば。


神が一人で最終判断をする国。

それに異議を唱えても狂信者の中では揉み消されるか、簡単に殺されるだけだろう。

そのリスクは他の国でもあるのだから。


そしてユニークスキル神おろしがある限り地位は変えられず、執着する神がいる限り人脈もなにもあったものではない。

事実、ユダリエルに会ったことのあるものなど国のトップにも宰相にもいない。

つまり他国にも人脈を築けない、つてすら持てない。


警告は発されていたのだ。自分を神の人形と呼ぶ大一之宮である彼によって。


、、、それでも許されはしない、ユダリエルはそれでも地位的には神の次なのだ。

それがお飾りだろうと地位には責任がついてくるもの、彼もそれはわかっているだろう。

だから許してくれなどと恥を晒し、事態を認識できてない愚かな発言もしない。



ただ神エルリアナを警戒してほしい、と自分は神おろしを拒否できないから、アレの本性を知り備えてもらいたいと言っているのだ。

自身の経験を話すことで神が神聖な存在などではないと、訴えた。


そして自分の罪を認めての謝罪だ。

許しを乞うものではなく、ただただ今回のことを含めた全てに自身に責任があることを謝ったのだ。



沈黙が部屋に落ちる。

すでに日は傾き、部屋に夕日が入ってきている。


「ああ、時間が来てしまいました。

耳汚しの内容でしたでしょう、申し訳ありません。

私にはこんな方法しかとれませんでした。

どうか、アレの本性を忘れないで下さい。」 



儚げに微笑んでユダリエルが告げる、神下ろしの時間が近いと。

その時ジパンヌ王国国王ミツクニが口を開いた。


「何故、そんなに嬉しそうに笑うのですかな?」


その台詞は責めているように聞こえるが、どちらかと言うと不思議そうな、どうして?というような感情に満たされている。

彼がアレと呼ぶ者と神おろしするのだから、嫌悪がないのかと不思議にも思ったのだろう。

ユダリエルはその問いにハッとして手を口元に当てた。


「謝罪をしておいて笑うなど大変失礼なことを、申し訳ありません。

、、、ただ何故と問われれば、ある方に会ったからでしょうか。

とても変わった人、自分は博愛主義者ではないと言い、善人じゃないけど偽善者ではあるからと嘯く人。」


自分の顔が笑っていることに気がついたユダリエルは謝罪し、その理由をとても楽しそうに話した。またしても彼の顔に笑顔が浮かぶ、無意識なのだろう。


「きっと今も我々を見てらっしゃるのではないでしょうか?

自称偽善者さんですから関わりのあった方の多い、ここでの神おろしは心配でしょうしね。」


何がそんなにおかしいのか、またしてもクスクス笑ってユダリエルはジパンヌ王国の席にいた真希と桃香、正義そして国王ミツクニを見た。


なにかぴんっとでもきたのか、目を見開き正義が立ち上がり叫ぶ。叫ぶな!小学生か!


「それはもしかして偉大なる存在シュフ様のことかい?会ったのかい?どうだった?素晴らしかっただろう?凄いだろう?羨ましい!僕も会いたい!」


ほぼ願望のみの叫び、ホント正義だな!(最大の侮辱)


ユダリエルはそんな正義な正義の態度も気にせず、さぁ、とだけ答えたあと、静かに目をつぶった。












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