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異世界召喚〜勇者(偽)を用意して隠れて私が殲滅する!私は引きこもり主婦ですが?なにか?  作者: 抹茶きなこ
第一章《各国を襲うモンスタースタンピート編》
24/77

二十三話 【発言履行】って怖い魔導!〜発動者に罪はない!わけがない(笑)




「【発言履行】」

そんな喧騒など全く届かない結界の張られた我が愛しの住処である、王城の今や誰も知らない客室。

ニヤニヤしながらこの時を待っていたのが、私である。(笑)


ちょいちょい失礼な物言いを挟んでいたのでわかる人にはわかったと思う。

だってあのクソ王の演説!お涙頂戴か!?

異世界に誘拐されたわしらこそ涙無くしては語れぬ想いがあるぞ!!!!

あとド神官しれっと桃香さんの隣に立つな!魅了発動するな!

随時発動状態維持ってどんだけ勇者好きなの?え?そんだけ?なるへそーーーってなるかボケ!アッチ(・∀・)イケ!!


さて、わたくしが何をしていたのか。は、まぁ後で良いとして。


さて、まずは今回の勇者様御一行の民衆へのお披露目は真希さんも桃香さんも快諾した。

まぁ真希さんたちは覚悟決めたところを正義にかっさらわれた形だからね!そういう意味では居心地の良い場ではなかったわけだが

「覚悟決めたんだからやることはやるわよ!」

というのが我らが賢者さま兼剣姫さまのお言葉である!

素晴らしいな!

それに桃香さんも完全同意らしく激しく首を縦に振っていた。可愛いやね!

説得担当、姫ことガルド王国第一王女アンネリーネなんたら〜は面倒臭いから今後アンネリーネで。

説得担当はアンネリーネだったわけだが、気合入れてきたけど説得必要なしで真希さん桃香さんが快諾したもんだから時間がまだあることをいいことに2人との関係を深めようとお話をしまくっていたよ。

いや、お話といってもごく普通の裏のないお話だったわけで。

なんか兄弟の話やら好きな男性のタイプやらを、別にその兄弟とくっつけようとか狙ってるわけではなく、逆にそれはやめて!って感じでお話ししてたんだわ。

あの媚薬再混入時の頭パッパラパーな感じがどっか行って、それに真希さんたちへの純粋な好意がくっついた感じ。ホントにお友達してるよーびっくりです!

いやーこの子かなりヤバイ奴だから対策もヤバい感じにやるしかないな、とか思ってたんだが。


だってこいつ王位簒奪をお遊びで企んでたんだよ⁉︎

魔術師団は本人たちも知らぬ間に彼女の影響下にあって、後もう少し時間があったらアンネリーネの言葉一つで魔術師団vs国王派になって、アンネリーネの隠れ信者も貴族には多いから国王暗殺成功の上、王太子を廃しアンネリーネが玉座に!とか普通にあり得る未来だったわけだよ。

怖い!そんなとこに他人を呼ぶな!

まぁ、わしらの召喚にかまけてたおかげ?でそのすっとぼけた頭ぶん殴って(比喩的表現)、今の状態になったわけですが。

はい、どーん!


=================================

職業:ガルド王国第一王女

種族:人間

名前:アンネリーネ=アレクサンドリス=エリザベト=ガルド

年齢:17

状態:真希と桃香の忠犬 白:真希と桃香への好意

性格:

基本何でもできる。そのため何をしててもつまらないと思って生きてきたが今は真希さん桃香さんが大好き、父親のことも尊敬している。

自分の限界を知り失敗もして謙虚になり、また好奇心が溢れかえった。今まで自分だけに向いていたもの全てが外に向かい、やっと腹黒い普通の王女さまになった。

LV.20

HP : 1500

MP:3000

生命力:1000

精神力:900

筋力:500

俊敏力 200

知力:700

運:30


スキル

戦闘用:

護身術、火魔術、風魔術

一般:

詐術、話術、礼儀作法、ダンス、刺繍、


ユニークスキル

魅了


称号

《ガルド王国第一王女》《召喚者たちの友》

《真希と桃香の忠犬》


=================================


まず腹黒い普通の王女さまなんていない!と言いたいが腹黒くなきゃ生きていけないのが貴族社会のトップである王族なので、よし!


全体的に称号がね、なんかこう残念臭を醸してるんよ!

いいんだけどね、今までより全然真希さんと桃香さんの安全度も違うからね!


忠犬て、犬なんだわ。まぁ忠犬って人を表すこともあるからさ!例えだから!


物騒な二つの称号。

《退屈を弄ぶ者》《王位簒奪を企てて遊ぶ者》

これが無くなったのが一番かもしれない!

どっちも頭がヤバイ人じゃないですか!?

私はこんなのとはお近づきになりたくない、いや寄ってくるな!!と言いたい!


そんな真希さん桃香さんと仲良しになってきた姫がいるうちにと思って、正義を投入したわけです。

正義には異世界の英雄様になってもらうので、ここでいっちょ大々的に恩を高く高く売りつけようということでですな!笑いが止まらねー!!!

ァ,、'`(.ꏿωꏿ.),、'`'`,、

ええ、高〜く買ってもらいますとも。


正義投入後、他の国の方は大丈夫?という発言投下!

これにはさすがに姫じゃ立場的に発言できない。

そこで王と宰相、騎士団のトップ総大将(現在第一騎士団長は、いない)、皇太子(17)と側室腹の弟王子(16)を含め、今回は流石に公の場である謁見の間にて、ここぞとばかりに正義の発言に乗っかって話し合いが行われました。


王たちも冷静な顔してるけど、心中は必死も必死(笑)


そんで今回の勇者御一行と少数精鋭の部隊が、まずは隣国アバロン帝国へ援軍として向かうことになったというわけです!

まぁ、あちらの精鋭部隊のメンバーを誰にするかは揉めてるが。


もちろん、正義は神の声が聞こえたんだと思うよ?指示もバンバンに飛んだと思うよ?

ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、


「何も言わずとも彼らはそれらの国を救おうと言って下された!!!」


王のこの言葉はさ、演出だわ〜!


だって言いにくそうにしてたのを誘導して”お願い”させて、条件付きで承諾して恩を売り。

簡単なお願いだったから、というか好都合だったから国上層部はほっとした。得したとでも思ったんじゃない。

正義は英雄願望のあるお人好しの正義漢(悪い意味で)だし、筆頭魔術師長に部屋の魔術とか調べさせて色々な魔術的にもシロだったから即承諾された。

お願いはさっき言ってた演出だね、要請したとなると国の面子大丈夫?こっちのことは気にすんな的な物言いで恩売って誘導したよ?


実際、既に私は国が正義達を援軍に出して勇者召喚とかの言い訳を作りたいとか、知ってる。

そんな中今更ね、今更こちらの機嫌気にされても?ていう。ε-(≖д≖﹆)

気にすんな?(それくらいじゃ足りないから!あとで正当な対価は勝手にもらうから)って言う本音だよ(にっこり)


あとは正義に今回の教訓として周りの国と力を合わせましょう!とか色々言わせて意識誘導してみた。

わしはお前らが他力本願に丸投げで今後も勇者に頼ろうとしてんの知ってたからな! 



ここで何故私が相手からの要請を待ず要請を捥ぎ取りにいったのかだが、建前の綺麗事を”民衆の前で”言わせたかったからなのだ。 


① 人族全ての国で力を合わせ、大きな危機には立ち向かわねばならない。


② 他国が襲われているのを見過ごすことは我がガルド王国の恥、勇者という存在への侮辱となる。


③ 我が国の感謝と心を勇者殿、賢者殿、聖女殿へ捧げよ!


④〈我らの感謝と心を勇者様、賢者様、聖女様に!!!!〉


まぁぱっと見でもこんだけ綺麗事を並べてる。

少し言葉とかは違うけど。


王の演説と民衆の歓声を含む、さっきのイベント全体に私は魔導【発言履行】を発動したわけだ。


イベントでの綺麗事は魔導【発言履行】を発動された時点で、そのままの行動思考に誘導されるわけさ!

ァ,、'`(.ꏿωꏿ.),、'`'`,、



① 人族全ての国で力を合わせ、大きな危機には立ち向かわねばならない。


まずは①!

厳密にいうと異世界人はこの人族ではないわけ。

《異世界人》って称号にもあるのがその証拠。

つまりはこの世界の人々だけでまず頑張らなきゃねっていう、まぁ軽い感じだよ?ここは。

少なくともこの国は王によって他国との歩み寄りに誘導されていく。

だって大きな危機たるモンスタースタンピートの原因はまだ解明されてないし、真っ只中の国もあるんだからこの世界の人族で力を合わせて立ち向かわなきゃ!(笑)

まずはそれで十分!

何でもかんでもこっちに頼りすぎなのよ今が!



② 他国が襲われているのを見過ごすことは我がガルド王国の恥、勇者という存在への侮辱となる。


これは微妙なラインをいった感じ。


〔今他国が危機の中、勇者は救援願いでてくれた!

こちらが頭を下げねばならぬところをすまない。

勇者の勇敢な行動に感謝を、そしてその救援には我が国の精鋭をつけさせていただこうと思う!

我が国もまた勇者の志に従うものである!〕


くらい言って欲しかったね、謝罪入れてないのがやっぱ食えないねあの王!学習が早い!

勇者の志に従うとか言ってくれれば王は抱き込み完了だったのに、さすがに無理か。



「この国の王として、わしは他国の今の状況を勇者様方にお伝えした!

わしは感謝尊敬の念を感じずにはいられん!」


これで済ませてきたからね!

、、、感謝と尊敬の念を感じずにはいられない?


あ!!!!!!!


やった!イベント全体に魔導はかけたんだ!

いやいや、これで王は勇者に感謝と尊敬の念を感じずにはいられなくなったね(笑)

まぁ王ならその二つがあってもその感情くらい排除して考えそうだけど。

はは!怖いね!この魔導はやばい、卑怯くさい(笑)


あと恥の概念次第だね。

でも王族貴族は外面が命ってとこもあるからそう考えると悪くもない。

ガルド王国は勇者の存在に恥じない国であらねばならない。

かなり漠然としてるからハッキリとは効果はわからん!

少なくとも他国が危機に瀕している時、助けに入る方向へと王は舵をとることになる。


①の束縛で勇者にすぐ頼ることなく、人族だけで。

まぁ他の重鎮が普通にねじ込んでくるだろうけど。

それに!すでに勇者御一行はお救いの旅に出ること決まってるけど!!


③ 我が国の感謝と心を勇者殿、賢者殿、聖女殿へ捧げよ!


勇者、賢者、聖女に一定以上の敬意を持たせることに成功!心の底からの恩人扱いは決定だね〜ここでは王だけだけど、発言したのが王だけだからね。

心がどうなのかが微妙だけど、心を捧げるって結構な大事だと思うからホントに尊敬くらいは行くかもね!



④〈我らの感謝と心を勇者様、賢者様、聖女様に!!!!〉


で、ここでが一番のポイント!民衆を味方につけるが成功した!

わざわざ綺麗事の茶番を”民衆の前“でしてもらった甲斐がありました!

まぁ民衆の前ではいつでもだいたい建前の綺麗事しか言わないだろうが。

これでさっきの民衆の大多数が勇者御一行に恩人以上の敬意を持ったことになる!

これをやっとけば、こっちの下手な行動や国の誘導でも国民たちに悪意を向けられるなんてあり得ないんたよ!やった!


絶対言うと思ったんだよねーこういうの、勇者万歳的な(笑)万歳だったら長生き願われたことになるけど(笑)

まぁ対価は心を一つにして感謝の言葉でもくれれば、って誘導はしたよ?

ァ,、'`(.ꏿωꏿ.),、'`'`,、

安いもんでしょ?大喜びしてたよ、あの話し合いにいたあっち側の人たち!

ほぼただ!安い男、基山正義です!(笑)


真希さん桃香さんには有り得ないものを見る目で見られていたね!

2人は今回何もしてないからって何も言わなかったよ、優しさだね???

いや違うな、線引きだな!

そいつと私たちは別で!ってことですね、わかります!


まぁ正義の発言(指示したよ!)による誘導で見事、国民の大半が勇者御一行に感謝を続け、信者化するね!

しかもこの信者は裏切らないんだから、民意は時に王の首すらギロチンにかけるのよ?味方につけといて損はない。


まぁ、そこそこの成果は出せたかな?

まだこの国限定でしかないし、一緒に行動する少数精鋭の皆さんにも気を付けないといけない。

何せついてくるのは【絶対遵守の契約魔法】に縛られていないものだろうから。

あの場所には高位の奴らが多かったもんね〜他国に行くわけだから足手纏いにならないお目付役、ちゃんとガルド王国に連れて帰れる人選になるかな??あとはハニトラ要員??


まぁ戻ってくるよ、いつかはね。

今のところは、ここが一番【絶対遵守の契約魔法】と私の魔道とで雁字搦めなんだ、一応は一番安全ってこと。

てか、逃げる気が私にあって力ずくとかなら人選は何しても意味ないしね!


第二王子くんにハニトラさせようって感じかな?

流石に王太子を死ぬかもしれない戦場がある他国には送れないよね、邪魔だからくんな!


さてさて、誰になるんだろう??

ァ,、'`(.ꏿωꏿ.),、'`'`,、


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