一話 男子と女子の差〜子供の男女差ってすごいよね?てか勇者(笑)が別方向で凄いのかもね!
短いです。
私がこっそりひっそり決意(意訳)をしている間に、今度は女子2名にもお願いを叶えて欲しい姫の説得が始まった。
だから何故に拉致誘拐犯がお願いを聞いてもらえると思うのかがわからんのだが!
そんな私の気持ちなど放置して話は進む。
で、3人の大体の話の流れがこちら!
姫)どうか世界を救って!
女子②)そんなの無理!先ずここどこ!
姫)我が国はガルド王国です!この世界を救って!
女子①)救う=戦闘になるでしょ?無理です!
姫)大丈夫、異世界人補正あるから(意訳)
女子①)戦争のない国出身、だから無理!
姫)大丈夫、勇者がいれば怖くない(意訳)!この世界の人々をお救いください!
勇者(笑))僕にできることならなんでもやります!困ってる人をほっとけない!
姫)やったー!(意訳)←いまここ
いやー勇者(笑)すげーな、いろんな意味で。
なんで女子の説得してる姫との会話に割り込めるの?
何もわからないのに、なんでもやるってよく言えるよね。死ねって言われたらどうすんの?死ぬの?
困ってる人ってその内容知ってんの?もし他国に攻め込んでてその侵略がうまくいかないって困ってたらそれを手伝うわけ?馬鹿なの?
疑問がガンガンに出てくるわ!勇者(笑)の言動にな!
そんな勇者(笑)に女の子たち呆気に取られてる。だろーね!
話ができる方のハーレム要員の方々なのかな?それともハーレム要員じゃないのか?
姫と勇者(笑)が浮かれて騒いでるうちに、話せるなら話しかけよう。今後の打ち合わせがしたい!味方が切実に欲しい!
「あの〜これは私達も了承した、ということになりますかね?」
「!?あ、そうだ!4人いたんですね。すいません」
「わーなんでか、今まで存在忘れてました!」
「こら!桃香!」
「ごめーん、真希ちゃん!すいませんでした。」
話しかけた私に丁寧に謝罪し、女子②を叱るのが女子①こと黒髪ポニテの美人、真希さん。
テヘペロ後、こちらをむいて頭を下げるのが、女子②ことミディアムヘアの可愛い系女子、桃香さんである。
この女子二人はなかなかに話しやすい。話が通じるって大事!
テンプレなハーレム要員なら、勇者(笑)のいうことは絶対!って話聞いてもらえないからね。よかった!
てか、あの勇者(笑)には全く話が通じなさそうだ。
言語が同じでも会話にならない、一番面倒な人種だと確信している!
近づきたくもないわ!
二人が言うには勇者(笑)は正義という名前らしい。
こんな時だが爆笑しそうです!まさに!な、名前でんな!さすがは勇者(笑)!
性格はお人好しの正義漢らしい。
良い言い方をすれば、と真希さんは説明の後に付け加えた。それはもう苦々しい顔でな!あの言動の後ではさもありなん!
桃香さんもどうやら今回のことには引きに引いているようだ。
今までは命の危機も何もなかったからこそ許せていた、というか好きになる要素になっていた過ぎたお人好しも自分本意な正義漢も、異世界召喚なんてされた今ではただの馬鹿にしか見えない。てか馬鹿である。
状況もわからないこんな時に友達だろう女子2人の意見も聞かず、美少女な姫と大盛り上がりとか、、、ない、有り得ない、とのこと。
一つの恋がここに終わりをつげた。
いや良かったと思うよ、終わって!普通に勇者(笑)は元の世界でもあり得ない種類の人間だと思うし、黒歴史は確定でしょう!
ということで、私を含めた三人はこそこそと私のラノベ的知識などを踏まえ今後の対策を決めたかったわけだが、、、。
勇者(笑)は止まらないし止まる気がないのだ。つまりくっそ馬鹿なのだ!
いつの間に姫と話をつけたのか、奴は満面の笑顔で言ったのだ。
「姫様が説明のために謁見の間に連れて行ってくれるよ!」
何勝手に話決めとんねん!しかも笑顔て!
その爽やかな笑顔を殴らせろ!ズタボロにしてくれるわ!
イケメンと呼べないほどにな!捻り潰すぞ!
てか、おい!今周りのやつらなんかしただろ!鑑定か!?
なんなんだ!この異世界は地獄か何かか!!!
拉致誘拐しといて笑顔でお願いしてくるは、説明はないは、勝手に色々してくるは!!
せめて一緒に召喚される人間は全員まともな奴が良かった!!!!
お前のことだぞ!勇者(笑)正義!!!!!まともじゃない奴はお前のことだからな!!!!!!