十五話 戦うは我になし!〜正義がたって私は隠れて魔法撃つ
残虐な表現があります、大丈夫な方だけお進みください。
魔石を忘れる痛恨のミス!書き加えました!
いやぁ自然にフェードアウトできたんじゃない?
私!(@・`ω・)v☆
まずは耐性アクセなー
まぁ三人とも私の魔法で無効がついてるけども。アクセサリーは神官の想い(意訳)を王族に向けるためだからね!(。-∀-) ニヒ
やはりキュートの情◯大陸はリアルに魅せてくるね!
真希さん主人公!って感じですわ!
覚悟決めたか、現代女子高生に殺生は厳しいだろうに。
あ!正義が使い物にならなそうだから覚悟決めたんじゃね?
やっべ、奴の信頼度が元々マイナスな上にこっち来てからあまりに馬鹿だから絶対零度突破くらいの勢いで存在自体がマイナスになってしまった件(笑)
俺にはフォローできねーわ!
だから正義にはヒャッハー系殲滅でもしてもらうことにしよう。
口を開いても意味ないし(意味のあることを話すと思えない(真剣))、操って演説させようときっと誰も信じないからな。
まぉ、実際の殲滅は私がするんだしな
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
さてさて、王様と真希さんたちが話してるうちに正義を外壁の上へ誘導。
キュートさん外の魔物との交戦どうなってんの?
『現在、王都の外に人間の反応はありません。
交戦していた者たちはすでに死亡しています。
交戦していたものは、一獲千金を狙った経験の浅く警告を無視するような状況判断の出来ない中級者、いわゆるCランク冒険者の極々一部でした。
国の兵や他の冒険者は警告に従い一度集まり計画的に外壁内にて交代で警戒に当たっています。』
、、、その外に出て戦ってた人たちは、、、
いやなんでもない、死者に鞭打つ行為をしない、日本人なんで自分。
なら周りの魔物の種類ってどんなん?
使える素材がないなら、なんか派手な演出だけして全部インベントリに入れて焼却しましょ。
後始末にも金がかかるからねー
なんか食材になるなら少しだけ貰って、あとは国にまかせよう。食糧の備蓄崩したとか言ってたし。
てかさ魔物って、なんかほかに使い道あんのか?
『現在展開している魔物についてMAPで色分け完了。
青:オーク35% 赤:ハイオーク25%
青紫:オークメイジ15%
赤紫:オークマジシャン15%
紫:オークキング5% 黄色:オークエンペラー4%
殆どがオーク種ですが、その後ろにより強力な魔物がひかえているようです。
現時点では指揮権はオークエンペラーがとっていますが、この先戦いになった場合それらが指揮を取る可能性が高いです。
黒:オーガエンペラー1%
また、オーガエンペラーがオーガ以外をしたがえるのは然程不自然ではありませんが、オーガがおらずオークばかり従えることは異常です。
オークは肉が食用として広く使われており、その価値は上位種になる程あがります。
オーガに関してはその肉は食用には適しませんが錬金術の材料として使われます。
またオーガエンペラーの皮は金属よりも軽く耐久性が高いため上級者の防具に使われます。
その角は非常に硬く武器に使われます。
オーク種オーガ種ともに睾丸は精力剤として貴族に人気です。
魔物であれば大小ありますが必ず魔石を持っています。
オークの上位種などは大きな魔石を持つことが多くその質、大きさによって価値が変わります。
また今回のオーガエンペラーの変異種は質が良く大きな魔石を持っています。これらは高い値段で売れます。』
聞いたことある名前ですよ!魔石キタ(๑•̀ㅂ•́)و✧
なら上位種の美味しいお肉もらって後は放置だな。
おーくのエンペラーは丸々一体インベントリにいれましょー。
うん、睾丸とかいらないけどその部分だけが落ちてるってホラーじゃない?(遠い目)
やはし、オーガエンペラーさんがオークだけ率いてやってきた。
異常でたかΣ( ꒪□꒪)‼
ここを片して終わりじゃないのか、
おぅいΣ!!!!(⚙♜⚙ )
知ってた、明らかに全世界でモンスタースタンピートておかしいって、知ってた!
Ʊ”-ʓ(;´༎ຶД༎ຶ`)Ʊ”-ʓ
、、、うん、うん_| ̄|○
正義はいまどこだ?
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正義は道を急いでいた。何か大きな意思に促されるままに前へ前へ!
城の赤い絨毯が正義の走る足音を吸収する。周りに人がいなくて幸いした。
正義のような異世界からの勇者が走っていたらきっと何事かと注目を浴びたに違いない。正義は苦笑いをしながら心を落ち着かせ、早歩きにきりかえる。
勇者が周りを不安にさせる行動をとってどうする。
心で自分を叱咤し、これからのことに集中する。
今から自分は他の仲間の手を汚させないために、ひとり魔物の群れと対峙しようとしている。
大いなる意志が正義に語りかける、仲間を守らなければならないと。
正義は勇者なのだから。
この大いなる意思との対話こそが勇者が勇者たる所以なのではないか、正義はそう確信している。
この大いなる意志が正義に語りかけてきたのは————————————————————————————-—————————————
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エエエェェェェェェェエェェェエェェΣ (´Д`ノ)ノ
はい!ばちこん!カットカットカット!!
いや、なに正義の正義による正義のための大陸始まってんのΣ(Д゜;/)/…エエ!?
え?誘導したたけで?ここまで壮大な物語が始まっちゃうの⁈
ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!
舐めてた、正義を舐めてた。あ、字面汚い!
人ひとりの性格矯正して傀儡化することを舐めてたわ。。。
え?こいつ放置して大丈夫?
『肯定。このまま放置した場合、全てが正義に都合よく解釈はされますが魔物の殲滅を主人がなされれば恙無く今回のスタンピートは収束します。また、矯正されているので真希さんたちを心身共に守ります。それで快感を得るのでより守り抜こうとするでしょう。』
Σ(´д ` メ)ダメダー!!
正義の都合よく解釈されちゃうの?矯正どこ行ったの?(快感は放置で)
え?仲間を守るを最優先したことがある意味成長という名の矯正なんですね、わかります!
このままいくと、正義色んな人にやる気満々で競歩で外壁へ赴くのが見られます。
↓
みんな興味津々ですから注目集めまくります。
↓
正義が魔法を発動(私が魔術発動)殲滅します。
↓
きっと演説する。←ここ!!!!ダメなのここ!!!Σ( ꒪□꒪)‼
終わってからMAPで眠らせるか?今から謙虚な姿勢を脳味噌に刻み込むか?
まだ性格って矯正できそう?
『肯定。性格の矯正は可能です。しかし、また別の矯正必要箇所があらわれる可能性を排除できません。』
だよなー!一から全部事細かく私が考えるのとか無理すなーステータスの性格で明言されてないとこは素の正義のままなわけだ。命令があれば別だから、個別に対処すればよし!
下手なとこで馬鹿が顔出したら、、、それもいいか!どうせ責任は馬鹿にあるんだから
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
名声あげるから、責任ももらってね
✧⁺⸜(●˙▾˙●)⸝⁺✧
『正義が誘導箇所に到着しました。
現在周りには見張り当番の兵他、第一、第二騎士団の騎士たち、王都民、避難民それぞれ相当数が正義のこの後の行動を期待とともに見つめています。』
おうふ!考える暇もなかったか、いや放置に決めたんだから多少の?いや、多大の観衆は丁度よしとしよう!
えーと、正義には待機を命令します。勝手に動くなよ!まぢでな!ヾ(*`Д´*)ノ
正義のスキルは火魔法と風魔法か、、、
ん?ステータスてド神官とかにばれてんだっけ?
スキルバレしてる?
『肯定そして否定。ステータスの一部職業、称号は教会内の一部狂信者に公開されています。また、王族の一部も職業については把握しています。
スキルについては詳細はバレていません。
体の動きなどで剣術などの戦闘スキルが可能性として挙げられているにとどまります。』
うしうし、ならさすがに炎魔導で燃やしたらこっちの被害もやばいし、かと言って風で切り刻んだら素材台無し?じゃない?
『肯定。もし主人が炎を魔導で使った場合、その規模によっては主人の結界なしでは国が消えます。しかし主人が張った部屋の結界内だけが残る形になるでしょう。
また風を切り刻むイメージで行使した場合皮などの素材の価値はかなり低下します。』
ふむ、わし国消したりせんよ?( ゜д゜)ポカーン
ホントだよ?
消えるのにワシの部屋の結界内部は無事て!
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
火はなしで、風も切る以外だと押し潰すとかになるからにゃ。
首部分だけ押しつぶしたらみんな倒せんじゃね?
『肯定。辺り一面血の海になりますが殲滅は容易いかと思われます。
頭を切り取られればどんなに生命力の強いオーク種でも死にます。』
ふむふむ。
正義のステータス凍らせる系の魔術加えといてください。
同時進行でオーガエンペラーを氷漬けに、オーク全種の首を刈るぞ!!!!
正義には風魔法と氷魔術を発動させて!
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目の前に広がるのは無数の魔物たちだ。
どちらを向いても、禍々しさを放つ巨体に埋め尽くされている。
魔物たちは統率されているように列をなし、決して無駄な行動を取らない。
いつもならきっと本能のまま暴虐の限りを尽くしていただろう。
それをしないのもオークエンペラーの指示か。
なにが目的なのだろう。
私たちが召喚されてからでさえ1日経っている。きっと彼らがここを包囲して1週間は経つのではないか?
疑問が襲う。
しかし、それを考えるのも後でいい。
まずはここですべての命を刈らなければならない。
MAPには外壁の外はすべて敵であると表示されている。それ以外に反応はない。
ならば、とイメージを構築する首を圧縮し潰す。
プレス機のようにブッツリと首がひしゃげ、頭が落ち、最後に体が重い音を立てて横たわる。
並行して、オーガエンペラーの体を巡る血を一気に凍らせる、全身がぴくりと動く隙も与えずに。
MAPで標的を確認後、練り上げた魔術を発動する。
終わったそこには遥か後ろの方にオーガエンペラーが数体、体を凍らせ立っていた。
その目の前には真っ赤に染まる地面に頭と胴体にわかれたオークたちが無数に転がっていた。
ガルド王国を襲った未曾有のモンスタースタンピートはこうして幕を閉じた。
ただ臭いだけが、魔物の血の臭いだけがずっと纏わりついて、まだ終わりではないというように。
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