十二話 疑わしくは罰せよ?罰さず?〜知らんがな!
真希さんの部屋で三人で作戦会議です。
ノックの音で起きた二人は揃って迎え入れてくれました!
そして、気づかれない服装の違い((๑✧ꈊ✧๑))
もう、コスプレはしない!
ド神官の所業を訴えサンドウィッチの残状を証拠に魅了耐性毒耐性の装飾品とか貰おう!と提案してみたところ。真希さんに尊敬、桃香さんには崇拝されました。
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
「素晴らしい!自分が視野狭窄にはまってると分からないものよねー鑑定があれば貰った装飾品が隷属の腕輪?とかだとかはわかるものね!」
わお、王族全く信用ないわー隷属の関連は装備できないようにして下さい。
『肯定。主人、真希さん、桃香さん、正義には隷属などの他人を支配する魔導が付与された品は装備不可にしました。』
隷属以外もあるんだ、、、魔法がある世界って怖い。
「昨日の神官さん魅了もってたんだねー怖すぎるよ!」
鑑定で見たことにしています。いや、見たんだがな。違うもっと濃いのをな(遠い目)
桃香さんや、そうと知ってもさん付けできるええ子やーーー
と、ここでノックの音が。知ってた、MAPでメイドさんが来てたの。大丈夫、普通のメイドさんだよ!暗殺術とかもってないよー!
二人と目配せしながらドアを開くと案の定、朝食のカートを押しながらメイドさんが入ってきました。
テーブルにセットして静かに去ろうとなさったので、声をかけ姫さまを呼んでもらうことに。
できるメイドさん音も立てずに一礼して去っていった。
ホントに暗殺術とかもってないよね?!
「この食事、鑑定お願いできる?」
ね、信じられないよね!
どんだけ高校生に不信感与えてんだよこの国は
Σ( ꒪□꒪)‼
朝食はサンドウィッチとコーンスープとフルーツ。
うん、あの、事件と同じだがちゃちなサンドウィッチな訳だ!
怖いのは当たり前だ!!!!
そしてすでに知っている、このサンドウィッチには媚薬が盛られている!!!!
メインなのに!
「サンドウィッチは、媚薬入りです、、、、」
二人とも顔を手で覆った!
うん、ごめん!私悪くないけどごめん!
《サンドウィッチ
状態:適量の媚薬入り
犯人:料理人のたまごシタパ(神官の信者)
きゅうりとトマトのサンドウィッチ。》
なぜ、この国のやつが薬を私たちに盛れるんだ!契約魔法どうした!!!!
あとさ、これ昨日のサンドウィッチの鑑定よりもかなり品質悪くない?簡素というか手抜きだよね、ソースすらないて最早料理とは認めんレベルですが。
『犯人であるシタパが作ったサンドウィッチです。料理人のたまごですが、宮廷料理人の作ったものに依頼の薬を入れようにも料理の監視が厳しかったので、自分が作った昼用の簡素なサンドウィッチに薬を混ぜて入れ替えたようです。
依頼の薬はド神官からのものです。体に良い薬だと渡しています。信者なたまごくんは善意でサンドウィッチに混ぜようとしました。そして善意で自分の食事に混ぜて提供しました。
先程のメイドは関与していません。』
善意つけときゃ良いと思うなよ!最早暗殺リスト上位だぞ!腐れ神官!
最後に鑑定とか毒味とかしないものなの?
監視は厳しくしてるみたいだけど、入れ替えられるて( ゜Д゜)ハァ?
『鑑定は商人が多くもつスキルですが、勿論王宮でも持つものを雇い入れています。その仕事の多くが王族の口に入るものの鑑定です。
今回は昨日のことを知らないため、監視のみだったようです。』
、、、、誠意とは、なんぞ?(怒)
あ、姫来たわ。専属メイドぞろぞろ連れて、のこのこ来腐ったわ。
ノックの音、返事がないのにメイドにより開かれる扉。
目の前にはテーブル囲んで葬式かっていう雰囲気の私達。
表情筋が仕事を放棄するくらい、私はキレている。
「召喚者様方、ご機嫌よう!
まぁ朝食なのですね、ご一緒してよろしいですか?」
え?見えないの?私たちの顔?見えてないの?
鑑定。
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職業:ガルド王国第一王女
種族:人間
名前:アンネリーネ=アレクサンドリス=エリザベト=ガルド
年齢:17
状態:昨日の汚名を返上しようと気合が入っている。朝から呼ばれたため朝食を一緒に取ることで仲を深めようと奮起してきた
性格:
基本何でもできる。そのため何をしててもつまらないと思って生きてきたが今回のスタンピートと勇者召喚で今までにない恐怖や挫折を味わい、毎日が楽しくて仕方ない。自己中、自己愛の権化
LV.20
HP : 1500
MP:3000
生命力:1000
精神力:900
筋力:500
俊敏力 200
知力:700
運:30
スキル
戦闘用:
護身術、火術、風魔術
一般:
詐術、話術、礼儀作法、ダンス、刺繍、
ユニークスキル
魅了
称号
《ガルド王国第一王女》《完璧なお姫様》
《退屈を弄ぶ者》《王位の簒奪を企てて遊ぶ者》
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、、、しらん!
「このサンドウィッチ、鑑定してください」
すっと皿を押し出す。
王女の専属メイドたちだ。鑑定もちくらいいるだろ!
「?はい。メリー、こちら鑑定して差し上げて」
メリーと呼ばれた比較的年嵩の女性が皿に手をかざす。すると顔を真っ青にして姫を椅子から立たせて後ろに庇った。
いやー主従の絆やね、今は全く響かんが。
「どういうことです!?姫さま、このサンドウィッチには薬物が混入されています!この部屋から避難を!」
何睨んどんじゃ!まぁ主人の安全第一ですよね、しらんけど。
「今のやり取りで、なんでそうなるんですか!!
私達の食事に媚薬が入っていたんです!昨日も!今日も!」
真希さんがキレた。立ち上がり様に椅子が飛んだ。
桃香さんもキレた。手に持っていたナプキンを床に叩きつける。
「なんで私達が加害者みたいに言われないといけないの!
誘拐して、変な魔法でいうこと聞かせようとして!
昨日からずっと!私たちが被害者なのに!
なんで!もう帰りたいよぉ!!!」
真希さん俯いて震えてる。桃香さん泣き崩れた。
うん、ここまでよく頑張ったな!
ここからはちょっと任せんさい!
スキル覇気発動!あと魔法で今からのこっちの主張が正しいことを脳に直接そこらの皆さんに刻み込んで下さいな!
「第一王女とその専属侍女の皆さん。
二人が言う通り、昨日のサンドウィッチにも、今日のサンドウィッチにも媚薬が入っていました。
私スキル鑑定持ちなんですよ、ええ。
だからそれを報告して王女にせめて耐性付与がついた物を貸してもらおうと思っていました。
こちら、昨日の媚薬入りサンドウィッチです。
先程の侍女さん、調べてもらって構いませんよ。
別に私達はあなたたちを呼んで怒鳴り散らしたり、ましてや責任を取れと迫るつもりもありませんでした。
ましてや、犯人扱いして咎めようなどとは考えつきもしなかった。
そう、今のそこの侍女が私達を犯人扱いしたようなことは考えつきもしなかったんです。
こんな異物が混入した食事が毎回出されるくらいなら、この城を出て私達三人、ここから避難したって良いはずなのに。
そうでしょう?その侍女が言ったように異物を入れた犯人がこの城にはいるんだから。避難するのは正当な権利なんでしょう?
ふふ、それにどう考えたって明らかに被害者は私たちなんですよね。
少なくとも加害者にはなり得ない。
なんで、こちらどうぞと異物混入したものを犯人が鑑定させるんです?
貴女、頭に脳みそ入ってらっしゃるの?
異世界人だから、証拠とともに、証言したんですよ。信用がお互いに皆無でしょう?
召喚に契約魔法、それに神官の虚偽。そして、今の侍女からの冤罪。
ね?信用なんて皆無なんですよ。
だからわざわざ、1度目は見逃してあげて。
2度目がない事を願って。
ねぇ?私たちは何か罪を犯しましたか?
教えてくださいな。
睨まれ、暴言を吐かれる程の過ちを犯しましたか?
まずは今私たちを加害者にしたてようとした貴女?」
スキル覇気のおかげか、みんな静かに聞いてくれました。
顔色も黒に近いな(嘲笑)
さっきの侍女は震えながらも姫の前から動かない。姫もそれを咎めない。
「返答がない、つまり先程の発言も取り消さないと?それは最大級の侮辱です」
スキル殺気とか創って!
「お待ち下さい!侍女の失礼をお詫びさせて戴きます。なにとぞ!なにとぞ!」
姫が侍女を押し除け、懇願する。
侍女が姫をこちらから守ろうと姫の前に出る。
なんだ、この茶番、、、
『スキル殺気が許容量を超えたため王女以下は気絶しました。』
(・`ω-)=зふん
真希さん桃香さん大丈夫そう?ぼっちには何て言葉をかけて良いかわかんないよ。
『二人は主人の勇姿に感動しています。』
ふぁっっっっっ!?
視線を二人に向けるとキラキラした目で見られた。笑っとこう。笑っとこう。
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、