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7:魔王城の初来店者が勇者(仮)を倒しました

 昨日気合を入れて磨いたこともあって、光り輝いていた。まるで魔王の部屋ではないかのよう……に……。失敗したな。

 それでもクリスは大いに喜び、天蓋のついたベッドで飛び跳ね、赤い絨毯の上で転がり、窓からの景色を楽しんだ。



「最後に魔王の椅子に座っていくか?」


「え!? それは……その……良いんですか? 私は見るだけでも……その……」


「今日は特別だ。俺も案内しながら色々気づけたからな」


「じゃ、じゃあ……」



 そう、クリスが椅子へと座った時だった。



「魔王! 覚悟ーー!!」



 突然現れた人間たちが俺の前に立ちふさがった。いや、正確には俺の椅子に座っているクリスの前に立つ形になってしまった。


「は……へ……どうなってるの?」


「お前ら、見てこなかったのか? ここは魔王城を模倣した場所だ。色々と見学できるんだぞ」


「そう言えば何故かモンスターたちがすんなりと通してくれたような」


「あ、私、何故か4000G払えって言われて思わず払っちゃったけど……」



 何とも愚かな連中だ。だが、ヤツラは中央にはつながっていない。はぐれ勇者、偽勇者と呼ばれる人間界でもお尋ね者となっている犯罪者集団だ。



「演出が変わってしまったが、仕方がないな」


「何を言ってやがる。今俺たちがお前を倒すんだ!」


「すご~い。さすが魔王城ですね。最後まで楽しいです」


 適当に黒魔法打って記憶を飛ばしてそこらに捨ててくるか。


 直後、部屋から零れ落ちそうなほどの光がほとばしり、一瞬視界を奪った。

 ……む、聖魔法か。俺はどうということもないが、客人を危険にさらさせるわけにはいかんな。……だが、椅子に近づいても肝心のクリスが何処にもいない。



「すごい! すごいです!! 指輪が輝いて勇者さんたちをやっつけちゃいました!!」

「お、おう。そうか」



 彼女は椅子から数歩前に出ていた。

 指輪から放出されたエネルギーが犯罪者集団を吹き飛ばしていた。皆気絶しているようだ。それにしても、まさかここで効果を発揮するとはな。あとで記憶を消しておくように指示しよう。

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