作戦00-1 完全、クリアー
主人公の格好などの描写は控えめにしてあります、わざとです。
超機構兵器コントロールギア。4年前販売されたこのゲームは球体型ゲーム機、ゲームボールでロボを操り様々な敵を撃破する、という内容の家庭用一人称視点のアクションゲームだ
ロボのデザインもよく内容も面白い。だがほとんど売れなかった、理由はない、あるとするならば広告が足りなかったのだろう。
(超兵器コンセントレーションミサイルっ!発射ぁぁっ!)
彼は、シンタは高1からこのゲームを買い、大学生になった今でもプレイしつづけて遂にいま発射したミサイルによって自動機構神――――ラスボスを撃破し4つ全ての難易度で全てのミッション、作戦をクリアしたのだ。
ただそれだけだと侮ってはいけない、少なくとも50回はコンティニューを繰り返しやっとクリアしたのだ、心の中で叫んでしまうのは仕方ない事だろう。
プレイ時間は500時間を越え、全てのロボを製造・購入・入手した。
この作戦を最高難易度でクリアした特典で貰える1つの機体を除いて。
(はぁー…やっと終わったぜぃー、ったく無駄に難易度高いんだからまいっちまうぜ)
スタートボタンを押しムービーをスキップさせセーブを開始する。
『新しい機体を入手しました』
『セーブしています、しばらくお待ち下さい』
(あー、マジで長かったな…)
『セーブが終了しました』
そして新機体の性能をテストするため機体の選択画面に移動したのだが急に眠気に襲われた。
(ああ、もう2時じゃねぇか、もう寝たほうがいいな)
徹夜してゲームをしていたので興奮して眠気を感じなくなっていたが、作戦をクリアしたことに安堵して眠くなったのだ。
(もういいか、性能テストは起きてからにしよう)
そしてシンタはしまうのが面倒臭かったのでメモリーカードをゲームボールから引き抜きポケットに突っ込んだまま眠りについた。
タイトルでわかる人はわかると思いますがこの話のゲームにはモデルが有ります。
追記 初めのほうは一話一話が短いです、すいません。