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【プロットタイプ】語尾の切り方、怒り方

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

キャラ付けを行う時、口調から逆算していきます。

小さな事ですが、語尾まで気をつけるのまた変わるんですよ。

人間、一番本性が出る時は『怒り』という感情が心を支配した時のことである。あの荒々しい激情が全てを奪い、焼き付くし、其れ以外の事は何も考えさせなくする。


「ヤダ、ひっどぉい。でも、そこまで知った上で扱き下ろすとか、私の事大好きじゃぁん」

困った様に垂れ下がった眉と、三日月形に歪んだ口元。其れに加えて媚びを売るような甘ったるい声音。そうやって煽り返すその様は、人の神経を逆撫でする。

こうすれば相手がムカつくと分かっているのだ。だから相手は容赦なく、余裕をぶっこいた状態で、嘲笑を繰り返す。

「君ってば私のこと、大好きなんだからぁ。お詫びにチューでもしてあげよっか? 可愛いベイビー」

そうして、真っ赤な舌先を晒した。

この舌がお前を煽っている。そうしてキスする事で、またお前の口腔を荒らしてやる。そう言っている様だった。

「もう良いぞ。鏡花」

「ういっす」

俺のその一言で、鏡花の表情が戻る。能面の様な顔立ちは、先程人を煽り散らかした同一人物とは到底思えなかった。

今、俺が鏡花に依頼をしたのは、『人をムカつかせる時、人はどんな表情をするか』である。相変わらず凄まじい程の表情の変化で、此方を呆れさせた。

「お前、変わらず呆れる程に演技が上手いな」

此方から演技の要請を行って置いて、理不尽だとは思ったが、逆に此奴が本気で怒った様を見たくなった。何時も演技に身を埋めているから尚の事。しかし鏡花は得意げな顔で鼻を上げる。

「そうであろう。もっと褒めるが宜し。ヘリオガバルス!!」

まぁ常に俺の煽りに晒されているからこそ、これぐらいでは動じないのは当たり前か。

「鏡花、平和な家庭で育った奴で、怒り方を知らないながらも怒る演技は出来るか? 其れに言葉を付け加えて」

すると眉を釣り上げて、表情筋を強ばらせた。ギリギリと歯噛みをしながら、肩を震わせる。耳まで赤くなって髪が逆立つ。

「君がそんな人だと思わなかったよ……。正直、失望した」

其れ以降、腕を組んで、そっぽを向く。優等生が起こっている様に他ならなかった。

やはり、怒り方を知らない奴が怒っても、口の悪さが全面に出る事はない。精一杯自分が知っている言葉を捻り出して、相手を中傷しようとする。育ちの良さが滲み出るのだ。

「有難う。もう良い。いや、少し分析したくなってな」

「優等生の怒り方の? じゃあ意識した所を教えてあげよう。まず、口をそこまで悪くしない」

其れは俺も予感した。優等生というものは、自らの立ち振る舞いを無意識レベルまで刷り込ませる。言動を徹底的に制限し、例え怒りに支配されても、理性までは渡さないと。

「あと語尾の切り方。『よ』とか『の』って纏める。そうすると口調に甘さとか、優しさが出て、お育ちよく見える。これ結構大切で、育ち悪の悪い子の場合は語尾を『か』とか『な』にする。

『聞いてねぇよな』とか『馬鹿じゃねぇのか』、かなり印象変わるっしょ?」

やはり演技をしている分、俺よりも人のことをよく見ている。

ちなみに、鏡花の怒り方の元ネタはイラストから。

困り眉にニヤケ顔という矛盾を合わせる事で、

『困っちゃうなぁ。(訳)困ってねぇよ。ばぁか』

という煽りを実現させてます。


煽られたとき、一番やっちゃいけないこと、其れは怒りを表面に出すこと。

相手は怒らせる為に煽るので、逆にゲラって愛を示すと気味悪がります。


ちなみに鏡花、『お前の小説面白くないよなぁ笑』と言われたら。

『えー読んでくれてるのー? 嬉しいー?

何処が駄目だった? どの描写?

まさか全体? 私に態々言うんだから、そんな安っちぃ感想じゃないよねぇ?』

これ、困り顔と甘々な高音でぶん投げるんですよ。

言葉に詰まったら、

『キャハハ!! 大した事な〜い。瑠衣たんやゆらりぃの方がもっとひどぉ〜い!!』

ってグイグイ行きます。


あたおかキャラでメンタル保ちます。


でもそこまで煽られても、怒ってると思わせないのは、お育ちが良い方かなぁと。

大昔から自分や周りに注意を行い続けたので、怒っても品があるんですよ。暴言吐けないという事です。


そしてそれ以前に、語尾の切り方が甘い。

『知らないよ。そんなの』とか良い例で。

逆に語尾の切り方を鋭くすると、

『知るか。ばーか』になります。


瑠衣はそこまで見てないかな。

だから鏡花を使って学ぶんですよ。

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