自ら
水から虹がでた晴天の日。僕からしたらその虹はモノクロに見えて何も感じない。
自ら死のうとした僕が最後に認識した色はお風呂に溶け込んだ赤だけだ。
その時、頭が弾けてた。ずっといじけてた。幼げな自分を記憶で追いかけては悲しくなっていた。
あの時、アニメの水筒欲しがってねだることもあったけな。
私は目覚めたクソみたいな朝だ。同じ境遇の人達が多い所で働いている。子供の頃、憧れてた未来は今は無くて喉が渇くほど虚無な日を過ごしている。
私の世界には色がない、過去の色を思い出して作品を作ることしかできない。必死に幼さを焦がして必死に描いている。この幼さない記憶がなくなるのが怖い。この世界に命をともして、この世界にの何かに着火させて生まれた何かが消えるのが怖い。
必死にかき集めたものが愛おしい、嫌だな。仕事をこなして昼に帰る。今日もモノクロの空だ。
モノクロの笑顔だったな。全部カタカナだったな。カタカナは鋭利で痛い。笑顔を作るのが精一杯でとても苦しいや。