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という話  作者: 門松一里
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「未熟な民主主義」という話

「未熟な民主主義」という話


21世紀始めの民主主義について、偉大な先人ならこう言うだろう。


「少しはマシになったけれど、全然まだだね」


特に、19世紀末から20世紀前半の思想家たちは血の涙を流して抗議するはずだ。「あの流した血は何だったのか」と。




*****


【〈青の時代〉の民主主義】Democracy “Blue Period”

「未熟な民主主義」と題しましたが、未成熟というよりは「稚拙な民主主義」でしょうね。#joke


稚拙ちせつ――――幼稚でつたない民主主義です。それはもはや民主主義とは言えないのでは?#blackjoke


前世紀からようよう結実した思想はあまりにも青いです。まだ苦く好んで食べるような代物しろものではありません。


果実が熟する前の思想——事象を悟りえぬ少年が陰鬱と屈折している様はまるでパブロ・ピカソの〈青の時代〉のようです。


ヒトの学名は“Homo sapiens”です。ホモ・サピエンスの意味は「知恵ある人」つまり「知恵の樹の実を食べた人」です。他にも果実があったにもかかわらず「知恵の樹の実」を食べました。

※しかし、それは原罪という重荷を背負うことにもなりました。


今の〈青の時代〉の民主主義は、「知恵の樹の実」を追熟している状態です。まだ食べるには美味しくありません。やがて香り立つまで待つしかありません。


適切な環境において思想が成熟するまで待つ必要があります。


その間、私たちはどうしたらいいのでしょうか。困りますね。焦って食べても美味しくないのに、狙われています。


先人は静かに待ちました。私たちも待っています。


でもどうやって食べたらいいのか、その食べた後の残りは? 後始末は?


考えなければならないことは多いです。


今がそうした穏やかな状態であるとしても、他の果実を食べるのは愚かです。


宇宙と交信したり、死人と交信したりする果実もあるでしょう。けれど、「それって美味しいの?」です。


いまだかつてそうした果実を消化できた話は聞いたことがありません。それは数学で解ける話でしょうか。それとも?


私たちは多くの岐路に立っています。その一つ一つにより良い選択がありますが、実際の結果に至る道につづくのは、たったひとつの道しかありません。それは〈青の時代〉の民主主義が熟れたときに解ることでしょう。


それまで、今の〈青の時代〉の民主主義をより良い状態で保つことです。


深く広く良く考えることです。



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