「過去の記憶」という話
「過去の記憶」という話
"Information is physical."
――Charles H. Bennett (physicist)
過去の記憶に悩まされていませんか?
そうした時にどうしたらよいでしょうか。
少し考えてみましょう。
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「情報とは物理的なものである」
――チャールズ・H・ベネット (物理学者)
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人類は個人の記憶だけでなく、他の情報を残すことで多くの思想が発達しました。
一方で、過去の記憶に現在が危ぶまれることがあります。
完全犯罪を行ったら、やったことさえ記憶から消したいものです。#blackjoke
とはいえそうしたことはできませんから、悪夢に悩むことになります。
(重大な犯罪は別にしろ、現代人は何かしらの罪を行っているものです。たとえば、不倫は犯罪ではありませんが、罪です。)
そうですね、戯曲ではウィリアム・シェイクスピアの『マクベス』で、マクベス夫人は過去の過ちで現在を不安にしていますし、マクベス自身は未来の不安で現在を過ちにしています。ともあれ、男は寝たら女を信用しますし、女は信用したら男と寝ます。このズレが不幸を呼びますが、また別の機会にしましょう。
記憶を消すということでは、フィリップ・K・ディックが"We Can Remember It for You Wholesale" (短編「追憶売ります」) を書いています。『トータル・リコール』として二度も映画になりました。
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短期記憶では記憶障害があれば、消えてしまいます。酔って記憶がなくなるアレです。脳の海馬が司っています。
長期記憶はなかなか消えません。そして、イヤな記憶ほど何度もよみがえり私たちは悪夢を見続けることになります。
そこで、記憶を解放してみましょう。PCのメモリを解放するのと同じように、とても簡単です。
物理学者のチャールズ・H・ベネットは「情報とは物理的なものである」と述べています。つまり、「物理的でないものは情報ではない」ということです。
算盤 (そろばん) の珠 (たま) の位置であったり、PCに流れる電流であったり、私たちの脳で言えばニューロンの電位であるように、何らかの物理的なものによって情報はあらわされています。
このことから、過去の記憶の悪夢から、情報だけを抜き出してしまえば、記憶を整理することができます。
単純に言えば、記憶を書き写すことで「こうしたことがあった」と情報という形で表現することで、認識を変化させることができます。
他にも、イヤなことがあったら書き出して燃やすといった行動で、実際に楽になります。
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問題は情報ではない記憶です。感情や信条といったものは情報ではありません。
この点、思想は情報ですから、時代とともに変化させることができます。ただし、天動説から地動説に思想を変えるようなことはしないものです。立場 (利権) がありますからね。
もっとも面倒なのは感情です。人間は感情の生き物ですから、なくすということはできません。
「どのような獣にもわずかなり憐れみの心はある。だが、私はそれを知らない。ゆえに私は獣ではない」
――『リチャード三世』第一幕第二場
そういえば、映画『暴走機関車』 (Runaway Train) にこの台詞がありましたね。
感情も解放してあげましょう。
赦すのです。自分をおとしめた人に同情する必要はありません。そうしたことで、相手を憎むのは無意味だからです。
犯罪は訴えましょう。それ以外は、赦すことで感情から解放されます。
まあ私は飲んで忘れますけどね。 (そして短期記憶障害になります。#joke




