「人の話を聞かない思考」という話
「人の話を聞かない思考」という話
人間は基本的に自分で考えるということをしません。
先人からの知識による先入観で選択している場合がほとんどです。
恒久の絶対正義などありませんし、そもそも悪は身近にあるものです。
少し考えてみましょう。
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「アトムは完全ではないぜ。なぜならわるい心を持たねえからな」
――手塚治虫『鉄腕アトム』「電光人間の巻」
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唯円は『歎異抄』 (たんにしょう) で、親鸞の教えを述べています。
親鸞は意地悪く「私を信じるなら人を千人殺めなさい」と言います。もちろん、唯円にそんなことはできません。
では、なぜそんなことを言ったのか。それが他力本願だからです。
「あなた (唯円) が人を殺めていないのは単純な偶然にすぎない」というのです。#やや違う
他力本願は今では変な意味になっていますが、菩薩が本当に願ったことです。
つまり、「念仏をとなえたら浄土にいけますよ。往生できますよ」という広告です。#広告は嘘
浄土真宗は念仏で浄土に往生する宗教です。
念仏をとなえるだけで、往生できます。
――という教義です。※ややこしいのでそういうことにしておきます。
キリスト教がイエス・キリストの復活を信じるのと同じです。#これは違う
とはいえ、菩薩の誓願を利用する訳です。#他力本願
念仏をとなえるだけですから誰でもできます。つまり、かなりヘタレな宗教です。#本当
辛い座禅も難しい公案 (こうあん) もありません。
法然の浄土宗から発展させた親鸞の浄土真宗は動物をも含めています。
金子みすゞは浄土宗でしたので、その詩が残っています。また、別の機会にしましょう。
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唯円は親鸞の言うことを何でも聞くといいましたが、実際には聞きませんでした。
もちろん、「人を殺めよ」など #blackjoke です。
極端なことを言わないと、「唯円は信じてしまう」性分だったのでしょう。
逆に言うと、唯円はかなり賢かったのです。賢いからこそ自分で考えるという思考の罠に嵌まってしまいます。親鸞はそれを諫めたのです。#たぶん
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同じように、賢いと言われる人たちも、自分の思考の罠に嵌まってしまうことがあります。
自分自身の先入観に、現在の自分に支配されてしまうのです。




