「辞書を読む」という話
「辞書を読む」という話
"dictionary"
むかしは時間があれば電子辞書を開いて読んでいました。
辞書の言葉には、個人の雑音がないので疲れていても読めますし、そうした風につくっています。「絶望」という字を引いてみてください。淡々と書いてあります。誰の責任だとか書いていませんよ。
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辞書には、言葉の意味が書かれています。読み方はもちろんのこと、その言葉の由来なども書いていたりします。
〈個人の雑音〉と表現しましたが、静謐 (せいひつ) の書を読んでいるときに、個人の言葉は不要です。
※静かで穏やかなこと。
『精選版 日本国語大辞典』 (小学館、2006年) で、「絶望」を引いてみましょう。
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>希望や期待がまったく失われること。望みがなくなること。望みを捨ててあきらめること。失望。
漢字から「望みが絶 (た) たれた意味」であることは想像できるでしょうけれど、より深く書いています。
ただし、誰の責任だとか、誰かの罠・策略だとかは書いていません。それらは別の言葉だからです。
『春秋左氏伝』の襄公 (魯) については、別の機会にしましょう。
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いろいろなことを学ばないと、どうしても先入観や自分の感情だけで判断してしまいます。
たとえば、冴えない風貌の中年が『鬼滅の刃』の我妻善逸のグッズを買ったとしましょう。
単純に考えれば"ヘタレ"オタクです。けれど、家には眠る病気の子供がいて「病魔を滅する」ためだったとしたらどうでしょう。
※我妻善逸 (あがつまぜんいつ) は眠ったまま鬼を一刀両断しますが、ふだんは私同様ヘタレです。
(『布団』クンカクンカ田山花袋もヘタレです。)
また、映画『晩秋』 (Dad) では、病に倒れた父 (ジャック・レモン) を息子 (テッド・ダンソン) が献身に看病し、回復します。
医師は「薬が効いたんです」と言いますが、つづけて「あなたの看病が実を結んだんです」と個人の感想を述べます。
事実と感情と結果は別なところにあるのです。
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「始めに言葉ありき」は『新約聖書』の「ヨハネによる福音書」の冒頭の言葉ですが、長くなるので別の機会にしましょう。
「沈黙」という話で書きますね。
さて、辞書といえば三浦しをんの作品に『舟を編む』があります。
「西行」という言葉を辞書に載せるのですが、いろいろな意味があり、またそれは西行 (さいぎょう) の魅力でもあるのですが (人造人間をつくったりしています) 、別の機会にしましょう。
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