表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺と父さんの旅人備忘録

作者: 福本真理

第4王子だから、15歳までは城にいて、後は婿養子か出家か冒険者が…になる。


王位継承権は破棄したいし、自由気ままな旅人になりたい!


「良かろう。フレデリック15歳の誕生日を迎えた昼に旅人となれ」

『ありがとうございます』

「王位継承権はどうする」

『破棄します、自分には…王は合いません。のんびり気儘に旅をします』

「旅か…良いな」

『はい!』


ルンルン気分で自室に戻り、どこを旅するかを考えた。




15歳の秋、弁当を旅金を貰い城を後にした。


しばらく歩き、旅人が泊まれる小屋を見つけ中に入ると…。


「はっはっは!遅かったな我が息子よ!」

『は?え?』

「ワシも来ちゃった☆」


バチコーンとウインクし、シタをペロッと出す巫山戯た男…俺の父親がいた。


『来ちゃった☆じゃないよ!城は!国は!』

「キットがワシは邪魔と追い出しよった。大臣と一緒にのぅ。

じゃから、キットに渡した。国王の座をな。操り人形にしかならんがな。

民も老いたワシよりキットを選んだ。それが全てじゃ」

『嘘だね。キット兄様は…父様が俺を羨ましくてたまらない瞳をして見送ったから…だから代わりに「黙れ…」…はい』


父様は7男だったが、皆が皆やりたいことがあり、父様は旅人を諦めた。

ずっと外を眺めたりしていたのを、兄様達も知っていたから。だから、この機会を逃さず父様を退位させたのだろう


「さて!親子水入らず旅をしようかのぅ」

『はぁ…はい!父様』

「呼び方は、父さんだ!憧れていたのだよ、父さん呼びに」

『……と、うさ…ん?』

「愛しい息子よ!どうした!」

『アンタが呼べと言ったんだろう!』

「はっはっはっはっ(笑)」


俺はこの楽しそうに笑い、普通のパンを美味そうに食べ、以外と体力や庶民の暮らしやらを知る父様…父さんにびっくりした。


きっと、父さんも城から出るために旅人になるために、様々な事を勉強したり調べたりしたはず。


「たまーーに、お忍びで城下町に行っていたのだよ。城は窮屈すぎる…」

『だから、串焼きにも抵抗なかったんですか』

「最初は抵抗がありまくりだ。こんな風に食べんからな、城では」


指についたタレをペロリと舐めるなんて城でしたら、皆に咎められてしまう。マナーも煩いんだなコレが…。




こうして、様々な村や町を旅して行く俺達父息子は、わだかまりも無くなり、旅を楽しんだ。


そして、俺は27歳でキット兄様と交代し国王に、キット兄様は念願の騎士団、リィン兄様は念願の会計事務係、シュリンク兄様は念願の旅人を父さんと。


意外に国王の仕事は楽しく、俺は率先して国王に携わり、86歳の生涯を終わらせた。


俺には3人の息子に1人娘がいるが、遺言書には俺の国王になるまでの話を書いた。

それを読み、どうするかは子供達に任せよう。


さて…妻が迎えに着たようだし…行ってくるか…。


読んでいただきありがとうございます。


感想、誤字脱字、ブックマークや★ポチリお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ