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異世界で魔女になった  作者: soup challe
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8話 村の外

今日は村に行商人が来ている。行商人は村から馬車で2、3日離れたところにあるドリントルという街から荷物を運んでいる。村からは収穫できた作物や、猟師がとってきた毛皮や爪を売って、行商人は服や塩、鉄、酒など色々なものと、おまけで村人に頼まれたものなどを売ってくれる。


うちも父と母が何をどれくらい売買しようか、楽しそうに話している。村の外の情報を集められるかもしれないから、私もついていくことにした。


行商人のところに行くと、村人のほとんどが来ているようで物凄く賑わっている。村からでない村人にとってはたまの楽しみなんだろう。列に並んで待っていると私たちの番になった。


「この作物を売りたいのと、塩を1坪、干し肉を2袋、酒を1樽ください」

「毎度あり!おつりは銅貨5枚ね。お嬢ちゃんは、初めて見る顔だからサービスで干し肉1枚あげるよ!」

「ありがとうございます。ソフィよかったね」

「ありがとう、おじさん。私、街のことも知りたいんですけど教えてくれませんか?」


父が無事に取引を終えるとおじさんが私に、干し肉をくれたのでついでに街のことも聞けないかお願いしてみた。


「う~ん。みんなとの取引が終わって片付けを手伝ってくれるなら、その時に話してもいいよ」

「ありがとうございます!お手伝いするのでお話を聞かせてください。お父さん、お母さん、そういうことだから私ここで待ってるね」

「いいけど、あまり遅くならないようにね。すみませんが娘のことをよろしくお願いします」

「ソフィ、あんまり迷惑をかけちゃだめよ」


話を聞けることになったので、干し肉を齧りながら馬車の横でみんなの買い物が終わるのを待っていた。何人かの村人は私のことを不思議そうにみたけど、話しかけてくることはなかった。魔法の想像をしていたり、街がどんなところか考えているとみんなの買い物は終わったみたいだ。


行商人の指示で商品や村人たちと交換したものを片付けながら、気になっていたことを質問してみた。


「私も街に行ってみたいんですけど、もし行ったら入ることはできますか?」

「街に入るには身分証が必要だよ。もし持っていなかったら商人ギルドや冒険者ギルドとかでつくることができるけど、商人ギルドはある程度商売ができそうな人しか登録できないから、ほとんどの人は冒険者ギルドに登録するね」


冒険者ギルドとか、いきなりわくわくするような単語がでてきた。


「冒険者って何をするんですか?」

「主に魔物を倒して素材を売ったり、危ない道の護衛をしたりするけど街の人の手伝いとかもするよ」

「魔物がいるんですか?」

「知らなかったのかい?この辺りにも狼の魔物がいて、猟師の人が倒して素材を持ってきてくれるんだよ。ほら、これとか」


まさかの以前に倒した狼が魔物だったことに驚いていると、行商人が毛皮と爪と一緒に置かれていた石らしきものを指した。


「この石って…?」

「これは魔石だよ。魔物には魔石があって、魔道具を動かしたりするのに使えるから売れるんだ」

「どれくらいで売れるんですか?」

「うちでは狼の魔石は銅貨5枚で買い取っているよ」


銅貨は大体元の世界で言う100円くらいの価値だから、狼1匹で500円。他の素材も合わせたらもっとするけど、そこまで高いわけではないと思う。

そろそろ片付けも終わるし、時間も遅くなると怒られるから最後の質問をした。


「街までの道は危なくないですか?」

「この村と街の間は見晴らしもいいし、魔物や盗賊がでたという話もきいたことがないから危なくないと思うよ」


実際に行き来している行商人が危なくないと言っているのは、将来私が街に行きたいといった時の両親の説得材料になる。

ちょうど片付けも終わったので帰ることにした。


「いろんなお話を聞かせてくれてありがとうございました!村の外のことが知れて楽しかったです」

「こちらこそ手伝ってくれてありがとね。私も話しながら片付けができて楽しかったよ。じゃあ、今後ともご贔屓に」


行商人にお礼を言って別れた。今日で村の外のことを色々知れたし、街にも早く行ってみたくなった。

それから、狼の魔物は魔石だけでもどこかに隠しながら集めておきたいし、早めに猟師の人に解体をみせてもらおう。

家に帰ると、母がいつもより少し豪華なご飯の用意をしていて、今日は良いことがたくさんあった1日だった。


お読みいただき心より感謝しております。

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