2話 初めての生活魔法
ご飯を食べ終えてお母さんが片づけをして父の手伝いに行くと私は一人になって冷静になった。
母が言うには魔法を使うには魔力が必要だけど私はまだ小さいから魔力がないみたいだ。でも私はどうしても魔法が使いたいから自分の身体に魔力らしきものがないか探してみた。
「あった…!」
すると最初は分からなかったけどずっと集中しているうちに体の奥底になにか小さな塊があることに気付いた。その塊を動かそうとしてもほとんど動かなかったけど揉むようにしたり引っ張ったりしているうちに少しだけ伸びるようになった。
「これはいける」
魔力が動いたことで嬉しくなった私は魔法を使えると思って母と同じように片手を上げて「ファイア!」と言ってみたが、期待に反してなにも起こらなかった。あれ?と思ってもう一度同じことをしても何も起きなかった。ショックだったが多分もっと魔力を動かせるようにならないといけないと思ったので、そこからはひたすら魔力を動かすことに集中した。
「ようやくここまできた…」
集中しすぎて何時間たったかもわからない頃、ようやく手のひらまで魔力を動かすことができた.満足感のある疲労の中で思い出したのが母は危ないとも言っていたということだ。確かによく考えれば木造の家の中でいきなり火を出すのは危ないってわかるのに、どれだけ私は浮かれていたのか。
でもようやく手のひらまで魔力を動かせたのに魔法を使えないのは悲しすぎるから、水なら大した危険もないだろうと思って思い付きで言ってみた。
「ウォーター」
やった!でた!手のひらから少しだけど水が出てきたことに喜んでいるとだんだん瞼が重くなってきて、そのまま私の意識は沈んでいった。




