第一章
きっかけは、ある雨の日。
傘を忘れてびしょ濡れで帰宅する途中だった。
家に帰ったら、お風呂に入って、ご飯を食べて、寝るという、いつも通りの一日のはずだった。
本当に今日も普通の一日のはずだったのに...。
じゃあ、なんでアパートの前にある学校の天使もびしょ濡れなのか教えてください!!!?
「やっと帰ってきたね、待ってたよ」。
モノトーンの声が耳に届いた。モノトーンって言ったけど、彼女の声は本当に可愛くて、霧がかかっているのもなんだかセクシーで、いや、何を考えているんだ俺は!?
そんなことより......。
"あの、ここで何してるんですか?"
私は彼女の栗色の瞳をまっすぐに見つめながら、そう尋ねた。
今日は小説を買っていたので、いつもより少し遅く帰ってきた。雨水に濡れながら待たせていることが彼女のファンにバレたら、僕の高校生活は終わってしまう。
"待ってるって言っただけなのに"
彼女はまた、単調な声で言った。
"あの......つまり......"
私は自分の言葉を言い終わる前に切り上げられた
"質問する前に、まず中に入りませんか?ここは寒いから"
"ああ、わかった"
私は完全に彼女に流され、アパートのドアを開け、彼女を迎え入れました。
「風呂はどこだ?
"ああ、あそこ"
「よし、一緒に風呂に入るか?」
"遠慮しとくわ" "先に入ってて"
"じゃぁ"
私は彼女を風呂場まで見送ると、台所へ行きインスタントラーメンを用意した。
「面倒くさいな...」 その言葉は、知らず知らずのうちに私の口から出ていた...。
って、なんでやねん!?
わかったわかった、落ち着けよ...。
深呼吸して。
吸って...
吐いて...
吸って...
息を吐いて...
何が起きたか思い出そう...
まず帰宅すると、天使がずぶ濡れで私のアパートの前で待っていた。
彼女のリクエストに応えてドアを開けると
"トイレはどこ?"と聞いてきた
「一緒にお風呂に入ろうか」と言うんだ
...
...
...
まだ理解できん!
なぜ彼女はここにいるのか、なぜ彼女はずぶ濡れなのか、なぜ彼女は私に一緒にお風呂に入りたいかどうか尋ねたのか?ああ、頭が爆発しそうだ......。
そんなことを考えながら、気がついたら彼女は風呂に入り終わっていた......のかどうか。




