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寝床作りは龍の体では大変です。&ある冒険者ギルドでは…………

 もどってきたぞ~。と言うわけでさっきエアコンドル倒したときの羽毛が沢山あるしベッドみたいに出来るかな。……………どうすんのコレ?今考えたら俺の手でどうやってベッドみたいなの作れるんだ?やっぱり体が小さい方が何かと便利だったな。まぁ昔………といっても数日前のことに浸っても仕方がないしいろいろ試してみるか。



 ────数時間後────

 はい。やっぱりだめでした。この手だと羽毛を掴むことがぎりぎりでそれを編むことが出来ない。どうすっかなー、いっそこのまま敷いて寝るか?いやいやそれはさすがに不味い。しかしこのまま硬い土の上で寝るわけにはいかないし…………はぁ~結局なんも進まねえのか~。取り敢えず今日はもう夕方でそろそろ夜になるしそのまま敷くか。



 《エアコンドルの羽毛×300を取り出しますか? YES/NO》

 


 YESと。うむ、なんか黒い空間からどっさりと羽毛が出てきたしそのまま平らにしてと。よし、それじゃあ気は乗らないけど寝ますか。お休み~。






 ─────朝─────

 昨日は浅い眠りだったのか結局いい眠りは出来なかった。まぁ地面でそのまま眠るのよりはまだマシなんだろうけど。さてこのよう羽毛をどれすれば良いだろうか。せっかく手に入れたのに地べたに敷くだけではちゃんと眠れない……はぁ~なんか器用になりませんかねぇ…



 《………………………………》



あれ#可笑__おか__#しいな。なぜか称号さんが呆れている気がするんですけど。いつもなら都合良く良い感じのスキルをくれるのに。あ、いつも頼ってないで自分の力でどうにかしてみろってことかな?うん、そうにちがいない。称号さんがそもそも自由意志なんて持つわけないし……………持たないよね!?


 取り敢えずレベル上げをして進化したらどうにかなると信じよう。と言うか信じてないと寝るときに心か折れそう…………


 と言うことでサクッと獲物をみつけますか!













 ~冒険者ギルド ギルドマスター 視点~


 ここは『ラノワール王国』付近にある『ベルド』と言う街。そこそこ大きく、近くには初心者でも狩れるラビットと言ううさぎがいる。そのためか冒険者になる成人男性や女性が多く、この国では冒険者見習いが一番多いと言っても過言ではない。だがしかし、冒険者見習いが多いと言うことは死者が多く出ているとも言える。そのことで毎度のごとく悩んでいたギルドマスターの『ハイド』。しかしそこでまたも彼を悩ます報告が来た。



「ギルドマスター、ラノワール迷森林の浅い付近にて魔道具が異常な気配を観測いたしました。観測としてはSランク級の魔物です。」




 そう言って報告に来たこいつは副ギルドマスターの『カナ』。元A級冒険者でそれなりに腕の立つ奴だ。ついでに普通に可愛い。今は30代後半なのに童顔のおかげで20代にしか見えないのだから不思議なもんだ。





「……………はぁ。俺は今でも見習い共に悩まされているんだよ。それなのにこれ以上俺を悩ませないでくれよ………」


「そうも言ってられませんよギルドマスター。最悪そのSランク級の魔物がこの街に来たらこの街、跡形もなく消えますよ?それが嫌なら元S級冒険者として報告を聞いて下さい。」


「確かに俺は元とはいえS級冒険者だ。だがな、この街にもS級冒険者のパーティが一つあるじゃないか。そいつらに頼めば調査してくれるんじゃないか?」


「馬鹿言わないで下さいよ、ギルドマスター。確かに彼ら『#楽園__パラディン__#』ならラノワール迷森林の浅い方までは潜れるでしょう。しかし、彼らは先月Sランクの昇格以来を受けてS級冒険者になったばかりの状態。今彼らに特異任務を与えてしまっては余計に体の怪我が悪化してしまいます。」



 確かに彼らには先月Sランク任務でAランク級の魔物、#血魔大鬼王__ブラッディオーガキング__#を討伐して#皆__みな__#重傷とはいえ命に別状はない状態で倒したのだから今は治療に専念して貰わなければいけないな。それにラノワール迷森林で出たと言うSランク級の魔物には手を出さない方が良いだろう、俺の長年の勘がそういっている。



「そうだな。それに今その魔物な手をだして余計に刺激してしまうとこの街に大きな被害が出てしまう。それに、俺の勘が手を出さない方が良いと強く告げている。」


「……なる程、ギルドマスターの勘は良く当たりますからね。分かりました、ではラノワール迷森林付近の警備を強化して基本的にラノワール迷森林には刺激を与えないと言うことでよろしいでしょうか?」


「ああ、そうしてくれ。」


「ではギルドマスターは体が鈍らないようにほどほどに片付けてください。」


「そう言うならお前も手伝えよ、カナ。」


「いえ、私も忙しいのでご自身で片付けて下さい。ではそろそろ私は仕事に戻ります。」


「ちぇ、まぁとっとと片付けるか。」




 そう言って俺は今日の仕事にそそくさと取り組むのだった。

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