王女&最強 vs. 皇子+幹部
えー、本日は、15時間の遅刻でございます。
これは人類史上稀に見る程の大遅刻でございます
ということで、遅れました。大変、申し訳ございませんでした!
最近書き始めた新作ばかり書いて、こちらの更新を疎かにしてしまいました!
明日も遅刻すると思いますが、なるべくはやく出しますので、ご容赦ください
ヘクトールはその強化された脚力で、爆発的な加速でエミリーに接近した。
「!?」
あまりの速度にエミリーはすぐに対応することが出来なかった。
(死!?)
エミリーが自身の死を予感した次の瞬間
「"コートチェンジ"」
エミリーと椿の現在地を交換することによって、ヘクトールが繰り出した蹴りは、椿が受け止めることとなった。
「くっ!」
ヘクトールが悔しそうな表情を浮かべながら、エミリーへと視線を移す。どうやら、完全にエミリーから殺しにかかるそうだ。
「おい、シカトすんじゃねぇよ」
椿はそう言いながら、地震を纏った拳でヘクトールの動体を殴りつける。
「がっ!?」
己の肉体を震源とした地震をモロにくらったヘクトールは、血反吐を吐き、その場に崩れ落ちる。
「"浄聖雨"」
そこへ、エミリーの追い打ち。浄化の雨を注ぐことにより、ヘクトールへと確実にダメージを与える。
「がぁ!」
その雨をまともにくらったヘクトールは、その場で悲鳴をあげる。
「上手くいきそうですね!」
「ああ。続けるぞ」
椿とエミリーの作戦。それは、浄化を当てること。
だが、椿が浄化を使うと、強すぎてシュラーゲンの魂は一瞬で崩壊し、ヘクトールはその反動で廃人となる。
だが、エミリーの浄化は椿のそれよりも数段劣る。それにより、順調に、ゆっくりと浄化を施すことによって、少しづつ2つの魂を分断させ、最後にシュラーゲンの魂だけを狙って完璧に浄化する作戦だ。
これならば、ヘクトールの廃人化も防げると思われる、現状唯一のまともな作戦だ。
やがて煙が晴れてヘクトールの姿が顕になった。
だが、そのからだは傷つき、未だに立ち上がれずにいた。
「ぁ………ぁっ」
だが、悪魔族の再生能力を持って、少しづつ立ち上がってきている。
「がぁぁぁぁ!」
何らかの技能を使ったのか、ヘクトールは勢いよく立ち上がると、今度は椿に向かって突進した。
「お前には学習能力がないのか」
そう言いながら椿はヘクトールの拳があたる直前に周囲に発勁をして衝撃波を放った。
「ぐお!」
勢いが止められ、衝撃によって身体がズタズタにされたが、ヘクトールへの攻撃はまだ終わらない。
「"微聖"!」
聖なる光がヘクトールの身体に直撃する。
「なんか、いじめみたいだな」
決してそんなことはないのだが、客観的に見るとどうしてもそう見えてしまう。
「もっと、もっとだァ!」
だが、ヘクトールは、持ち前の根性も用いり、更にステータスを上昇させていく。
「がぁぁぁぁ!狂戦士化!」
ヘクトールは悪魔族の持つ技能のうちの一つを解放した。
狂戦士化は、その名の通りステータスを底上げする代償として正気を失わせるという技能。だが、元から既に正気ではなかったヘクトールからしてみれば、大した問題でもなかった。
「ぐおおおおお!」
「ここで切り札とか。主人公みたいなことするなよな」
だが、それでもまだ足りなかった。
「"大重禍"」
椿はヘクトールの重量を5万倍にしてその場に硬直する。
「が、ガガがあああ!」
それでも醜く足掻くヘクトールに一言。
「【跪け】」
"呪言"によってその場から動けなくさせる。完璧な拘束。あとは
「エミリー!」
最後の攻撃。
エミリーはヘクトールに掌を向けると、一言。
「"大聖極光砲"」




