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第七話 絵本を読みます

 新しい世界にきて一年と半分位。

 少しづつ言葉が話せるようになってきました。

 エリーお姉様は、おもちゃ遊びやぬいぐるみよりも、おもちゃの剣で遊ぶ事に夢中です。

 ……おてんばお姉様まっしぐらです。

 最近はリサお母様も半分諦め気味です。


 言葉が話せる様になってくると、勉強も兼ねて絵本を読むことが多くなってきました。

 特にアンお母様やメイドさんがよく読んでくれます。

 何故かリサお母様は絵本をあまり読んでくれません。

 リサお母様はうまく絵本を読めないと言いますが、私は上手だと思います。

 それにしても、異世界に転生して文字や言葉がすんなりと受け入れられているのは、とてもありがたいです。


 この世界で絵本はとても貴重です。

 紙を作る技術はあるのですが、そう多くは作れないそうです。

 さらに絵を付けるとなると専門の人が必要なので、貴族でも一部の人しか持っていないそうです。

 ……なんで我が家にはあるのだろうか。


 絵本は物語の舞台がこの世界の国々であることが多いです。

 その為、この世界について色々知ることが出来ます。


 この世界は一つの大きな大陸でできていて、名前を『リンガイア』というそうです。

 大きさはどのくらいかは分かりませんが、結構な広さだそうです。


 今住んでいる国は『トライン王国』で、色々な貴族がいて領地を治めていて、貴族の一番上の人が王様で国を収めているそうです。

 ちなみに今の王様は結構若い人らしいです。

 ……王様かぁ、会える機会はあるのかな……


 『トライン王国』の東隣にあるのが、『アルファード共和国』です。

 なんかお父様の名前に似ています。

 色々な人の代表が国を治めるそうで、貴族とかはいないそうです。

 そして基本は穏やかな国だそうです。

 どんな人達がいるのだろうか……


 『トライン王国』の西隣にあるのが、『バスター帝国』。

 軍事力の強い国で、昔は『トライン王国』と戦争もしていたそうです。


 そして忘れてはいけないのが、『旧シューミット教国』。

 身分差別が強い、教会が収めている国だったそうです。

 そして6年前の大戦で首都が壊滅状態になり、事実上の内戦状態になっているそうです。


 『旧シューミット教国』は、『トライン王国』『アルファード共和国』『バスター帝国』の南側に接していて、大戦の際は、各国ともに大きな被害を受けたそうです。

 三つの国は協定を結び、共に『旧シューミット教国』と戦い、退けたそうです。

 ただし、『旧シューミット教国』が内戦状態のため、各国の国境に接する所は常に兵士がいるそうです。

 ……なんか絵本の割には血生臭い内容だな……


 ちなみにちゃんとハッピーエンドになる絵本もあり、エリーお姉様は騎士が成り上がってお姫様と結婚するお話が大好きです。

 エリーお姉様にとって、対象が騎士かお姫様かは、きっと騎士の方なんだろうなと思います。

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