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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

10年前マンションの前で幽霊と俺はかくれんぼをした

作者: ねこのうえのいぬ

俺は10年前、23歳の時、俺の家のマンションの前に幽霊が立っているのを発見した。

その後俺は幽霊とかくれんぼをした。今日はその時の話をしよう。 


2021年から10年前の2011年 俺は23歳だった。就職したてで忙しくその日は帰る時間も深夜の12時を越していた。


俺は「やっと残業終わったぁぁ。帰って風呂入ったらすぐ寝よう」そう思っていた。

だがそうはいかなかった。


俺はもう家につくまで100メートルぐらいの時に急に頭痛に襲われた。くも膜下出血など、一度でも聞いたことがある病名を頭の中で考えた。

「ここで死んでは絶対にダメだ。」そう思った。俺はなんとか持ち直した。


だが持ち直したと言っても痛みが引いたわけではない・・・少しだけ目の前の物が見えるようになっただけ。


そしたらなんと・・・俺が住んでいるマンションの前に、、、幽霊が立っていたんだ

そう、幽霊がいたんだよ。



幽霊の体型をまとめると

・足がない

・痩せてる

・目が1つしかない


The幽霊って感じの幽霊だった。で、その幽霊は笑ってこちらの目を見ていた。

怖かった。だがこれは「俺が頭を痛めているせいで幻覚を見ているのではないか?」とも思った。


「これは確認しなきゃいけない」と思った。だから俺はほっぺをぺチンと叩き夢では無いことを確認して、幽霊の元へ行った。


そしたら幽霊も近づいてきた。


幽霊が話しかけてきた

「あーそーぼぉぉぉぉ、かくれんぼと鬼ごっこどっちがいいいいいい?」と聞いてきた。

俺は怖くてこの場から逃げようとした。「助けてくれ!」と叫んだ


そしたら誰もいなかったんだ。この瞬間俺はまるで異世界にいるようだった。


幽霊は言った。

「誰も助けないよぉぉぉぉ」

「君も幽霊になろうよぉぉぉ。」

「結局かくれんぼ?鬼ごっこ?」


俺はとっさに言ってしまった。子供の頃から鬼ごっこよりかくれんぼの方が得意だった。

だから・・・「かくれんぼ・・・」と言ってしまったんだ。この時点で俺はもう詰んでいた。


俺はバカだったんだ。なぜ俺は幽霊が現れた時に頭が痛くなった?このことを俺は一切考えていなかった。

今冷静に考えれば「幽霊は人の調子をコントロールできる能力を持っていたのだろう」と考える事もできた。そしたらもっと被害を抑えられたかもしれないのに。


幽霊に「りょーかい!かくれんぼねぇ!範囲はこのマンションからあの公園まで!」と言われた。


そう、俺の家のマンションの近くにはそこそこ大きい公園があった。

その公園には倉庫がある。職場に行くときに毎回通る公園の倉庫だ。その倉庫には良く小学生が中に入って遊んでいる。


俺はチャンスだと思い倉庫に隠れることに決めた。


この時の俺はすごくバカだった。幽霊は死んでんだ。何かしらの能力を使えるに違いない。「怪我なしで俺が勝てるわけないだろ。」今考えればそう思う。


幽霊は「僕が掛け声を言うから『よーいどん!』って言った瞬間スタートね。」と言ってきた。


「了解」


「じゃあいくよ!『よーいどん!』」


俺はさっき言った倉庫に全力疾走で向かった。『絶対に勝つ!』と余裕を持っていた。


だが・・・走っている途中急に頭痛がだんだんと悪化していることに気づいた。

でも、ここで止まったら確実に幽霊にされ殺されると思った。だから走って走って走りまくってようやく公園につき倉庫を開けて倉庫に入り鍵を閉めた。


俺は「ここまできたらもう安心かな。とりあえず朝までここにいよう」と思い睡眠を取ることにした。


俺は疲れてしまっていたのかすぐ寝てしまった。


なんで寝たんだろう


おそらくこれは寝てから1時間後の事だろう。俺は起きた。でもまだ眠くて目をつぶったまんま二度寝しようと思った。


だが雰囲気が明らかにおかしかった。何故か夏なのにすごい寒くて風が吹いていた。なぜこの時点で疑わなかったんだ。俺は今もまだ倉庫にいるはず。なのになんで風が吹く?俺以外誰もいないはずなのに。


俺は怖くて鳥肌が立った。まだ目を開けていない。目を開けるのが怖かった。

だけど目を開けないと何もかも始まらないしこの間にひょっとして幽霊に殺されて幽霊にされるかもしれない。

そう思った。だから俺は遂に目を開けることにした。


~目を開けた瞬間~

幽霊が隣にいた。

「み~つけた!僕の勝ち!幽霊になろう!!」


「いっ・・・いやっ」


「なんでぇ?まさか嫌なの?」


「うっうん・・・」


「はぁ?・・・それなら無理矢理幽霊にするしかないね!覚悟してよぉぉ?」


「俺はこの言葉の本当の意味が分かった。俺を殺すという事だ。」


幽霊は俺に襲い掛かってきた。


俺は思わず怖くなり体が動かなかった。だけど動かなきゃ殺される。そう思いなんとか体を動かした。

俺はその後倉庫を飛び出し最初に幽霊と会った場所まで逃げた。


全力で、全力で走った。だが幽霊は俺の体に超能力?みたいなもので異変を起こし俺の右腕を切断した。

死ぬぐらい痛かった。正直に言うと『死ぬ』と思った。『だが死にたくない』その一心で逃げまくった。そしたら俺の家のマンションが見えてきた。


正直に言ってもう勝ったと思った。だが・・・まだ安心してはダメだった。


幽霊は俺の前に回り込み俺の腹を殴り、本気で殺しにかかってきたのだ。


幽霊は「ふふふ、幽霊は楽しーよ!!」とすごく笑いながら言ってきた。


俺は「幽霊なんかなんねーから安心しとけ。いくらなぁ俺の右腕を切断したと言っても俺は諦めないで逃げる。」


俺は小中高でずっとサッカーをやっていた。その為ドリブルで幽霊を追い越しマンションの中に入ろうと思った。


「じゃあな幽霊さん」


「まぁぁてぇぇぇまぁぁてぇぇぇ」


俺はドリブルで幽霊を追い越すことに成功した。マンションの中に入れた。


この勝負、俺が勝った。まるで異世界のような空間からしっかりとした普通の世界に戻った気がした。


だが、幽霊は最後に「ふふふ今日がだめでもまた10年後君の家の前に行くね!!またね」と言った


俺は未だにこの言葉が怖くて夜も眠れない日がある。

10年前あの日幽霊にこの言葉を言われてから9年と11ヵ月。幽霊が来るまであと1ヵ月・・・


※この物語はフィクションです。








公式企画に参加する小説です!

初のホラーでしたが結構いい感じに書けたので良かったです!

評価、ブックマーク、感想お願いします。


個人としては10年後の幽霊との再対決を続編として作りたいなと思います。

続編が見たい人はブックマーク、評価是非お願いします!!

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