第4回 《あるべーと疑惑の砂場》
~あるちゃんとべーたそは深夜の或る公園に辿り着いたけど、なにをするのか、はたまたなにもしないのか・・・、どっちなのか~
ある「ふぅ、見た限りひとはいなさそうだよね」
べー「いてほしかったの?」
ある「そんなわけないじゃん、じろじろ見られるのが怖くって」
べー「ただ、終始来ないという保証はできないよ」
ある「わかってるよ、でもさ」
べー「まあ、とりあえずあるちゃんの好きな砂場に出向こうぜ」
~そして砂場に到着し・・・~
ある「ひとまず、元の身体に戻ろっか、この恰好で遊んでたら見てくれは悪いしさ」
べー「成人の体格で夜な夜な砂遊びプレイをするのは、奇妙な光景だからなあ、下手したら通報もやむを得ん。ところで、その液体は持ってきた?」
ある「うん、この青い液体でしょ、終わった後の赤い液体もちゃんとあるよ、忘れずにパンツにしまってるよっ」
べー「おっ、おう・・・」
ある「まあ、においがするのはちょっと勘弁してね/// 健康体だとは思うから、そこまでおかしな感じにはならないと思うけれど」
べー「まあ、とりあえず戻るとしようか、あるちゃん、粒には気をつけてな」
ある「じゃ、かけるよ。ええええええぃ」
べー「出しすぎじゃ、お主。何をする?」
~そして、ものの数秒であるちゃんはアルファルファに、べーたそはタランチュラのからだに変身・・・、というより元の姿に戻ったのであった・・・~
ある「かけすぎたかな」
べー「いや、一回につき30分だったはずだから、量で持続する分数が変わるわけではないから、それでいいとは思うけどな」
ある「変身したところでなんだけど、私、汚れたくないから砂場はちょっとパス」
べー「僕は、しばらくいたいんだけどな」
ある「じゃ、5分でどう?」
べー「少ない・・・、この姿で移動となると時間かかるよ」
ある「だったら3分」
べー「もうそしたら、この砂場でクモ隠れするであります」
ある「だめです、ぼっちでジャングルジムに巻き付けられるのが怖すぎます」
べー「30分すれば元に戻るんだから、いいじゃない?」
ある「戻ったときに、巻き付けられ方の云々では、ちょっと損傷が残るかもしれない」
べー「だったら行かな(ry」
ある「たそ、あんまわがまま言うと怒るよ、大体もう2分経ってるんだからね、しっかし、どこにいるの?」
べー「ここだよ」
ある「ひゃっ、ひゃああああああ!なんで、私の下にいるのよ!刺されたらどうするのよ!!!」
べー「世間のイメージでは、刺されると絶命するという話ではあるけれど、実はそんなことない。むしろセアカゴケグモとかそういう奴のほうが実害が大変なことになる。まったく、あるちゃんが急かすから驚かせることになったんだぞ。僕の砂場プレイ、どうだった?」
ある「・・・もう、いこ。私華奢なんだからちょっとでも疲れると一気に倒れるよ。そうなる前に移動しよ」
べー「間に合うかね」
ある「普通の成人の足なら1分もしないうちに着くけれど、どうなるんだろうね?」
べー「いい、僕担ぐからあるちゃん乗って」
ある「うん、わかった。無理しないでね、でも時間までには着いてね」
べー「ありがたいのか、求めたいのか、よくわからぬ・・・、まあ行きますかね」
~さあ、時間までにふたりはジャングルジムに辿り着けるかな?~