三話 驚きの事実
結局のところ情報が少なすぎて考えても仮定に仮定を重ねるだけで無意味なので王様王妃様に会うことにした。
面接がちょうど昼前だったのもあってかお腹がすいてきたのも理由の一つだ。
時間が同じように流れているかはわからないがお腹の空き具合は記憶の最後と同じだ。考えたってしょうがないがどれぐらい気絶してたんだろうな。
考えてもしょうがないと思いつつも思考が止まらないまま部屋を出る。
ドアを開けてすぐ魔女が、ジェームが立っていた。
「もう、会ってだいじょうぶですか?」
なんだかボス前の会話みたいだなとおもいつつ大丈夫だと答えた。
じゃぁついてきてと先に歩き始めた。
隣に並ぶと恐る恐る顔を覗きながら申し訳なさそうに聞いてきた。
「あのね、こんなこと聞くの失礼だと思うんだけど転生の魔法かなり完璧だったんだけどそっちでなんかあったりしなかった?」
え?
急にため口になって驚いた
ではなくあれ、もしかしてただの事故だったのかよ・・・
簡単に説明をした
「その人力車ってのは私の魔法じゃないかも・・・・」
おい、まじかよ嘘だろ。
転生の驚きを上回ってしまった。
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「さて、この扉の先にみんないるよ。」
一呼吸おいてジェームが扉を開ける。
そこには一つのテーブルを囲みティータイムを楽しんでいる三人とそれに給仕するネッガーさん他侍女と壁の端にて警備する兵士加えてドア両端に兵士が二人いた。
威厳を体で表したようながっちりとした体形で堂々としている男、彼こそが王様であろう。その隣に姫と柔らかい顔つきをしたおそらく王妃が座っていた。
「転生者様をお連れいたしました。」
さっきの雰囲気とは変わりキリっと言い放った。
「ジェームまず、ノックをして名前と用件を言って許可がもらえてからあけなさい」
ネッガーさんがさっきよりもキツく言い放った。
「まぁよい、魔導士はいつもそうだからな」
えへへと少しバツが悪そうにジェームが笑いながらさっきの雰囲気に戻る。
「転生者よ、よくぞ来てくれた。話はある程度きいておるようだな。」
「いきなりだが、そなたはどうしたいと考える」
「えっとぉ・・・」
本当にいきなりだな。正直何もわからな過ぎて判断に困るといったところだな。
とはそのまま言えるはずもなく
「あの、まだ自分は決められる程現状をよく理解しておりませんので少し質問をしてもよろしいでしょうか・・・」
「よい、好きに聞け」
あまりの威厳の強さにこっちの自身が持ってかれる。
「いきなり、私のような者が婿になってしまってもよろしいのでしょうか?」
ほぉ、と少しつぶやき眉を動かした
「初めにそれを聞くか、まぁよい、わし等がそうしたいと聞いたであろうそのとうりだ。」
「こちらもいくら転生者といえどいきなり世継ぎにはできぬ。それで一つ質問だ。そなたは何を持つ?」
何を持つ、つまりどんな強力な力をもっているかってことだよな・・・
ここでとんでもないことに気が付く。
これマジか。