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示欲磨才出生者

我無才之人也、有才者称之、心私想其破時。汝可嘲我小器。


●○○●●○◎

少年揮劍琢粗才

○●●○○●◎

親友感嚴爲首魁

●○○●○○●

耳傍眞震干戈響

●●●○○●◎

眼目實留人馬來

●●○○○●●

志愧安閑歸枕上

●○○●●○◎

庶幾追敵化砂埃

●●●○○●●

近歎不群無等類

●○○●●○◎

遠嗤夫身那邊壞


【詩形】

七言律詩、平起式


【押韻】

十灰平声(才、魁、來、埃、壞)


【訓読】

少年剣を揮ひて粗才を(みが)

親友 厳に感じて首魁と為す

耳傍 (まこと)に震はす 干戈の響き

眼目は実に(とど)む 人馬來たる

志は 安閑として枕上に帰するを愧ぢ

庶幾(ねが)ふ 敵を追ひて砂埃(ちり)()らんと

近く 群ならずして等類無しと(なげ)くも

遠く嗤ふ ()の身那辺(いづく)(くづ)れん


【訳】

若者が剣を振り絞り未熟な才能を伸ばそうとして、

親も友人もその隙のなさに感じ入り大器とみなした。

彼の耳の側には実際武器の音が鳴り響いているし、

その眼は人と馬が走ってくるのを現にうつしだしている。

畳の上で去っていくのはまっぴら、敵を追って砂の中に消えていくことこそ本望。

近くでは凡百を越えた奴だという感嘆の声、

けれど、遠くからはあいつの体がどこで砕け散るだろうとわらいあっている。

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