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漆室女
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社稷應亡興佞臣
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伍員誰笑惱窮辛
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平安使衆躁來世
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自以潛多漆室人
【句形】
七言絶句、仄起、上平11真
【語釈】
伍員……越王の危機に関して諫言が聴かれなかった結果、呉の滅亡を視るために自分の目を城壁に掲げ、呉王の棺を作るために墓に木を植えるように遺言して自殺。
漆室人……春秋時代、魯国漆室の女性で、適齢期を過ぎていたが宮廷に問題を抱える国を憂えていた。「列女伝」
【訓読】
社稷まさに亡びんとして佞臣興こる
伍員誰か笑はん 惱みは辛を窮め
平安すら衆をして来世に躁せしむ
自づから以ふ 漆室の人 潜かに多しと
【大意】
国家が乱れると悪がしこい臣下が現れる。
伍子胥の懊悩は誰も笑えない。国家を憂慮するとその悩みは尽きない。
平和さえ来たるべきその時に向けて焦慮させるし、
そうなると漆室の人のように、ひそかに行く末を憂える者は多いように思われる。




