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夢の中
しばらくしてから目が覚めました。
「…ん…成功したのかしら?」
そして、アリスのほうを見てみると、アリスはぐっすりと寝ていました。
「アリス!アリス!起きて!夢の世界にこれたわよ!…多分」
「ん~…どうしたの?」
アリスは何もかも忘れているかのように優里のほうを見ました。
「あれ~?本を読んでいたんじゃなかったっけ?」
(…忘れてるのかしら?)
「実は…」
説明をした。
「ふーん…とりあえず、その白兎を探さないといけないのね?」
優里はうんうんとうなずきました。
「あ、ああいうの?」
優里はアリスの指さすほうを見て答えました。
「そうそうああいうの!」
優里は一度違うところに目をやってから、また白兎のほうに目をやりました。
「え…あれ白兎じゃない!」
そして二人は白兎を追いかけた。