白兎はどこ?
アリスはその話を聞いて、本を読んでいるふりをしながら、ずっと白いうさぎを探していました。
ですが、全然白いうさぎは来ませんでした。
アリすは一度優里の方へ、行きました。
「全然白いうさぎが来ないわ。あなたが嘘をついているとも思えないし…」
優里はなんでだろう?と、考えました。
でも、思いついたのは一つだけ。
アリスのお話の一番最後は…アリスは寝ていて夢だったという結末です。
「アリスは寝なきゃいけないのだけれど…一つ問題があるのよね。」
アリスはきょとんとした顔で言いました。
「私が寝ればいいだけなんでしょ?簡単じゃない?」
「私も行かないと危ないわ…でもアリスの夢の中にどうやって入るかよね」
アリスは一回考えて、八ッ!とした顔で言いました。
「本で読んだことがあるわ!二人で手をつないで寝たら、おんなじ夢を見たって!」
優里は一度考えました。
(でも本で読んだって…ウソかもしれないじゃない…)
そして優里は口を開きました。
「やってみる価値はあるわ。でも白兎が来るとは限らない…それでもやるのかしら?」
「やれるんならやるしかないじゃない!」
アリスと優里はそう言って手をつなぎ、目を閉じました…