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肩ポンしたいけど、手がない。

少女神様と僕のつきあいは長い。


僕を世話してくれる神様は、他にも何人かいるけれど、接している時間だったら、多分彼女が一番長いんじゃないかな。

きっと飼育係(かみさま)の中で一番下っ端だからなんだと思う。

面倒な作業とかは、全部彼女にまわってくるかんじ。

一日(数千年)に一度の毛づくろい(テラフォーミング)とかね。


「あー。なんで、よりによって、こんな駄犬(クソせかい)が私の担当に」


僕が全然天変地異(おて)をおぼえないものだから、少女神様はすっかり愚痴っぽくなってしまう。

ごめんね。

でも、やっぱり僕は神様や僕の都合で人類を滅ぼしたくないんだよ。

あんまり数が増えすぎて大地(からだ)が痒くなると、ついぷちっとやっちゃうけれど。


「あんたが芸をおぼえてくれないと、私の給料が上がんないのよう」


……。

えーと。

神様の世界も色々あるんだね。


僕に手があったら、肩ポンして慰めてあげることもできるのに。

世界って本当不便だと思うよ。うん。

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連載中小説「よみよめ、よわば。~黄泉から嫁来て、我呼わば~」を読む

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