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愛しき子供達

作者: 緋咲 まこと

これは、わたし自身の話です。


わたしには 22歳の娘と


17歳の息子がいます。


まあ、見事に性格の違う2人です。


同じ親から生まれたのに


何故こうも違うのでしょう?


それは 一生かかっても解らないかなと思います。


生まれながらに、性格や個性って


違うものなのですね。


そんな2人のお話です。



三つ子の魂百までも と言うからには


3歳の時には いろいろと考えたり主張したり出来るのかな?


そんな いたずら心から、ある実験をしてみました。



「ママー、だーいすき」


と、走り寄ってきた娘に対し 真顔で


「・・・ごめんね。ママはあなたの事、本当は嫌いなんだー」


と、言ってみました。


すると、娘は 口を開いたまま上を見上げて、


しばらく固まってしまいました。



あらあら、これは泣いてしまうかも。


ちょっとやり過ぎかしら。


否定しなくては‼︎


そう思った瞬間でした。


娘は 「うん。」と頷いた後に


じっとわたしを見つめ


「きっと、好きになるよ」


と、笑顔で言うではないですか。



わたしは、涙が出てしまいました。



「ごめんね、ごめんね。本当はだーいすきだよ‼︎驚かせてごめんね」



その後は言うまでもなく


2人で抱き合って 大好き合戦をしていました。



さて、5年後に息子が生まれましたので


わたしは、懲りずに3歳の時に


またもや同じ事を言いました。


「かあかー だーいすき」


飛んできた息子に


「ごめんね。かあかは本当は嫌いなの。ごめんね」と。



性格とは凄いですね。


息子は顔を真っ赤にしていました。


ヤバイ、この子こそ泣いてしまう。


その瞬間 息子は駆け寄ってきて


「よくも嫌いって言ったなー‼︎


嫌いって言っちゃいけないんだぞ!このっ‼︎このっ‼︎」


泣きながらわたしを殴るわ蹴るわ・・



とても痛かったです。痛くて涙が出ました。


「ごめんね。ごめんね。本当は大好きだょ。嘘ついてごめんね。」


謝りました。


「二度と言うなよ‼︎」


捨て台詞を吐き、息子はしがみついてきました。


その後は娘と同じ展開です。



2人の愛しき子供達。


もうすっかり大人です。


嘘でも 子供には


嫌いと言ってはいけないなと


今だに思い出し 反省しています。




初めて何かを書こうと思いたち


身近な題材にしてみました。

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