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その後の話

「なあエイゼル、なんでこの空は平等に青いのに、俺らの街って嫌われてんのかなあ」

ジグリットの家。

エイゼルの小さな裏庭で、イリヤは花壇に普通の花の種を植えながら、そんなことを問いかける。エイゼルはというと、汗すらかかないくせに、まるで左も疲れましたと言わんばかりに袖で額を拭うとにっこり笑った。

「羨ましいのでは?」

「羨ましい?」

「いわゆる、やっかみというやつですよ。ここはたくさんのガラクタが集まりますが、宝物だって出てきます。だから他の街から大人が集まるんです」

「うん」

「ワクワクするんですよ。だって、火事場泥棒もトレジャーハンターも、ジョンジャックからは出ませんよ」

つまり、目の前の現実に飽きたから、刺激を求めにくるというわけだ。

イリヤはエイゼルの解釈に感心したように目を輝かせた。

この町は確かに、わくわくがたくさんあると思う。普通より刺激的だし、たくさんの選択肢が転がっている。

「足元に転がった石を磨いて珠にする。その方法を、もうイリヤは知っているでしょう?」

エイゼルが笑う。

銀鼠色の髪に太陽の光があたり、緑の瞳が宝石のように輝きをこぼす。

頭上から羽ばたく音が聞こえて、二クスがエイゼルの頭に降り立った。

「光り物に釣られてきたら、エイゼルだったわ!」

「おや、光栄ですこと」

「あははっ」

ジョンジャック。

ガラクタと貧困と、ワクワクの街。

今日も平等に、碧空が広がっていた。





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