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9話 時空改変者との初対面

Xをうまく使うとpv数がかなり増えました。200pvありがとうございます。

佐藤芽羅、鈴木炎、高橋拳翔の3人は今、日本共同連合の米子支部のすぐ近くに来た。


そもそもの目的が見えない。拳翔が日共との繋がりがあったことで、急遽学校をパスしてまで平日の火曜日朝に支部まで来たんだ。一体拳翔は何をやらかしたんだよ。

それを探ろうとすると炎が邪魔だし・・・ 俺はただ2人の付き添いに来ただけだと芽羅はそう思い込んだ。


「ほーら2人とも正面突破で行きなさいよ!私は陰に潜んでなんかあった時にサポートするからよろしく!」


「鈴木が先陣きってやってくれよ。俺なんか何の概要も知らずにここに来てんだぜ!拳翔もなんか言ったらどうだ!?」


芽羅がそう言っても拳翔はさっきからダンマリを決め込んでやがる。


しょーがねえから俺が行くかと思ったけど、ちょっと冷静になれ!


いくら何でもヤクザの事務所に高校生が2人カチコミするとか、鳥取県のローカルニュースですぐ流れるレベルだぞ。いや全国放送レベルかも。


でも日共は裏で相当大きな力が働いている組織だ。メディアをコントロールすることなど容易なんだろう。


「オラいくぞ拳翔!鈴木はサポート頼むけんな!」


さっきから気になる拳翔の挙動。ビビってんのか?世界の最高権力者達のさらに上に立ったスーパーシークレットの俺たちが今更ビビることなんかねえだろ。


芽羅が殺気だちながら日共支部の自動ドアを通った。その後ろについてくる拳翔と相変わらず姿が見えない炎。


「オラ!たのもー!!」


「ちょっと待ってごせ芽羅!!」


ここで拳翔がようやく口を開いた。


次の瞬間「何だいやワレゴラ」といかつい声の人物がやってきた。


「ああお前かでかいの。なんや今日は学校サボってダチと一緒に来ただか?そいつには例の件は漏らしてねえんだろうな!?」


「大丈夫です小向さん。コイツは俺と同じサッカー部で万が一の時に何かと使えるかと思って・・・」


は?こいつ今俺を売ったのか?よっぽど密接な繋がりがあるんだろうな。早くこの小向とかいう男の記憶を消去っっって どうやってどこを消去するのか炎に聞いてねえ!あいつ本当に端的なことしか喋らん。


「おい鈴木!見てんだろ!記憶の消し方が分からん。サポート頼む!」


そういうと炎が小向の背後に一瞬で移動し目にも見えない手刀で小向湊を気絶させた。


「1階フロアにいるのコイツだけ?平日の朝とはいえ輩が少ないと感じるんだけど」


「だいたい朝にいるのは小向さんぐらいだ。後は武吉さんがおるかどうかなんだけど・・・今はおらんみたいだわ」


拳翔が申し訳なさそうに話した。


「ほら2人とも見て。これが記憶消去のやり方よ。高橋拳翔の覚醒剤運び屋の件のところを完全消去する瞬間をね!」


ー覚醒剤の運び屋!?全く高校生ながらとんでもない事をやってくれてる。相当報酬をもらってんだろうなー


「芽羅〜 聞こえてま〜す・・・」


チッ めんどくせえテレパシー。


炎が小向の額に手をかざして意識を集中させる。と言ってもわずか5秒くらいか。

炎は立ち上がり2人に説明した。


「はい。まずこの小向って男の記憶から高橋拳翔の記憶を完全に消しといた。顔見知りですらない状態にした。この調子で他のヤクザの記憶も消していくわよ」


倒れている小向をフロアのソファーに寝かしつかし3人は一息ついた。


「それで武吉とかいうやつはいつ現れるわけ?」


「知らんがな。武吉さんとはそんなに接点がなかったからいつ支部におるとか知らんのだわ」


「じゃあわかったわ!ここの支部長、馬場乗足の記憶も消すわよ!」



「うげえ!分かっていたけど支部長にまで手を出すだか・・・」


「そうでもしないとアンタのその汚点がSTPに残るのが嫌なのよ!」


いきなりここのボスの馬場乗足とかいう支部長?にも拳翔の動きは知られているみたいだ。


「馬場は高橋!アンタが処理しなさい。これぞまさにケジメってやつよ」


「ヤクザみたいな言い方すんないや。しゃーないから俺がやっちゃーわ!さっきの炎の動き、今の俺にもできそうな気がするけんの」


「馬場は4階にいるわね。そこの階段から向かうわよ。1人側近のやつがいるけどそいつは私が始末しておくわ」


「了解!」

芽羅と拳翔が炎の応答に答える。


そして足音を立てない忍びスタイルで階段を一気に駆け上がる3人。


4階の大きい扉の前に人が1人立っていた。警備役かなんかか?


ただそこを炎が瞬殺で気絶させる。


さあ扉を開けろ拳翔!小ボスの記憶を消すんだ!


「おい馬場!時空警察じゃ!お前の記憶を消すためにやってきたで!」


扉を開き拳翔が真っ先に吠える。


「何じゃおめえわ!覚醒剤輸送を頼んだガキだがいや!チャカで撃たれたいだか!?」



次の瞬間、3人に妙な違和感を感じた。


特に炎がいち早く気づいた!


「2人とも大変!時空改変者がきた!」


でた。時空改変者。今まで何を言っているのか分からなかったが時空改変者って何だいや。速攻で芽羅は思ったが、「早く!馬場よりそいつと戦闘開始よ!」


馬場の記憶を消されると困るから別の時空からやってきたとでもいうのか。


時空改変者は馬場に触れて呟いた「テ・レ・ポート」


その瞬間、時空改変者と馬場乗足は姿を消した。


「多分南の方角!そんなに遠くには行ってない。おそらく岡山、いや倉敷あたりか!」


ーいや十分遠いじゃねえかここは鳥取の米子だぜ、このまま逃しちまえば・・・ー


「逃がせるわけないでしょ!!2人とも早くきて!倉敷に飛ぶわよ!」


「テレポート!」


そう炎がいうと3人は日共米子支部から姿を消した。


ここから倉敷決戦の幕開けである。

ご愛読いただきありがとうございます。明日はリアルで大事な用があるので投稿できるか未定ですが次回をぜひお楽しみになってください!

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