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ダチュラの女

作者: 青木 彗

夢を見ていた。大人になった自分が幸せな家庭を築いている。優しい夫に誘われて子供も二人いて一軒家を持っている。そこに幸せそうな自分がいる。太陽のような笑みを家族に向けている。何かを語り掛けているようだ。そこから大人の私が近づいてきてこう言った。

「本当の自分なんか誰も興味ない。嘘をつき続けなければひとりぼっちだ。」

と。


生きるという事は難しい。これを考え始めたのは幼稚園年少の頃だった。政治家の母と税理士の父。そこから生まれた私。最高の二つの遺伝子が私というものを作り出したのだろう。思考力が人一倍高ている人間、それが私だった。幼稚園年少で初めて集団生活というものに触れた。初めて友達という存在ができ、初めて家族以外の人と対立する。

「そのシャベル貸してほしいの。」

砂場で女の子に言ったのだ。

「えーこれ私のだからかさなーい」

否定されてしまった。だから私は反論したのだ。

「なんで?人に対して礼儀というものはないの?そのまんま大きくなったら皆に嫌われちゃうよ。」

私にとって正しいことを言ったつもりだった。でも、違った。

「そんなこと言うなんてひどい!!うわああーん!!」

年少の頃初めて人を泣かせてしまった。先生にはこっぴどく叱られてしまった。「ものの言いようを考えなさい。」と。それで思ったのだ。

「ああ、生きるのは難しい。黙ってる方が一番安全なのかも」

年少ながらに思った私は小学校に上がったときからなるべく喋らないようにした。そのほうが正しいと思った。でも、また違った。周りの皆からかわかられるようになったのだ。「きもい」だの「存在が嫌」だの陰で叩かれまくった。それでも見て見ぬふりを自分でした。関わるのが正しいと思わなかったから。自分の有能な思考力を働かせた結果がこれだった。でも、悪い方向に進んでしまっていることくらいわかった。だから、皆と少しでも上に立とうと勉強を頑張った。テスト返却の毎に満点の人は教卓に呼ばれて皆から拍手をもらえる。この時はとても清々しかった。いつもあれだけ馬鹿にしてくる連中が私のことを称賛してくれるのを見ると心から嘲笑えた。


中学生になった。今までの失敗を経て、新しい自分になろうとした。髪をおさげからショートヘアにし、丸渕眼鏡からコンタクトレンズにした。そして、男女問わずよく喋る人になった。始めは順調だった。明るい性格になったから他の小学校出身の人から慕われて、数少ない友達もできた。ちょっとだけ校則違反もしてみた。そしたら親しい人がたくさんできた。この時思ったのだ。

「なんだ。生きるのは案外簡単ではないか。」

でも、また違った。始めは良かった。皆に印象がいい人風に広まっていって、先生からも信頼されていた。でも、ズバズバ言ってしまう性格は簡単には直らなかった。時々ポロっと出てしまう毒舌。始めは見逃してもらえていたが、同じようなことが何回も起これば見逃してもらえるわけがない。中二になるにつれて人がどんどん離れていくことに気がつけなかった。大切な時に有能な思考力が働かなかったのだ。何度目の失敗だろうと悩んだ。そして夢を見た。大人になって幸せそうな自分は言った。「本当の自分なんか誰も興味ない。嘘をつき続けなければひとりぼっちだ。」と。大人の私が言うならばと信じて嘘をつこうと思った。


中学二年生になった。一年生の時は人が離れていったから、今度こそは失敗しないと肝に銘じて皆にとって〝丁度いい女″を演じた。

「髪を切ったんだけど似合ってる??可愛いよね!!」

「うん!!めっちゃ似合ってる。可愛い!!」

その前髪ダサいよ。切らない方が良かったよ絶対。可愛いとは断じて思わない。

「お前って男みたいだよな!!ウケる」

「そぉお??私が男ならお前女な!!」

男か。今朝一生懸命髪にアイロンかけてみてみたんだけどな。

「はぁーお前そこは空気読めって」

「ごめんごめんw」

同調圧力?きつい。空気は読むものではなく吸うものです。

「親がさーほんとにひどくて!!一か月の小遣い三千円だよ!?少ないっての…」私は一か月500円だよ。「親に暴力受けたw」暴力くらい人生に数回は受けるでしょ。被害者ぶるなよ。「マジあの子嫌いめんどくさいもん」なら関わらなければいいじゃん。「相談していい?」私の意見言ったら怒るでしょ。相談乗りたくない。

皆私に話しかけるようになった。でも私の想像していたものと違った。相手が気持ちよくなれるように反応する、答える、相手を上げる。正直疲れてしまった。本当の自分はどれだろう。生きるのが辛い。


中二の秋、一人の男子生徒から告られた。その人は男女問わず話す人で優しい人だった。小顔で色白、運動神経は抜群だけど、勉強が苦手。この学年に名前を知らない人はいないくらいモテている人だった。どの私を好きになってくれたのかわからない。けれど、人生は初めての告白というのもあって、浮かれた。この後別れるという想像はできた。でも迷わずOKを出した。その後は鰻上りだった。彼とたくさん会話した。家族のこと、ゲームのこと、友達のこと、将来のこと。彼と話していると時間が早く進んでいった。とっても幸せだった。デートに行って手をつないでキスをする。何もかも初体験で初々しさでいっぱいだった。こんなに幸せでいいのだろうかと思った。彼には感謝した。例え好きになったのが偽りの私でも。付き合って半年たった時、初めて互いの体を交えた。近い距離で彼の心音を感じることができたのはこれまでにない嬉しさだった。互いのぬくもりが伝わる中で、彼と繋がる。痛かったけど、そんなことより彼の顔を見ていたかった。一連の流れが終わった後、私を強く抱きしめながら彼は言った。

「優里、もう本当の自分になってもいいんじゃなぁいか?」

私はその言葉を聞いて彼の胸の中でわっと泣いた。そんな私を彼はもっと強く抱き締め背中をさすってくれた。彼は気づいてくれていたのだ。自分が無理をしていたこと。人と付き合っていくのが苦手なこと。彼はそれでも半年間私と一緒にいてくれたのだ。弱い自分を赦してくれたのだ。私は呼吸を落ち着かせながら彼に言う。

「…うん、ありがとう。」

簡素な言葉しか出なかったが私の中で精一杯の感謝の言葉だった。彼は私の目をしっかり見て言う。

「優里愛してるよ。」

「私も。」

ただ、私には何かが足りなかった。


彼に赦されてから私は彼に本当の自分を見せようとがんばった。有能な思考力を必死に働かせ、自分が狂ってしまいそうになっても、本当の自分を絞り出そうとした。彼が私を捨てぬように、彼が私だけを見てくれるように、そう本当の自分になって願い続けた。そして付き合って1年が経とうとした時、彼が知らない女性と歩いているところを見てしまった。見間違いかもしれないと焦る心を直接掴むようにして落ち着こうとした。落ち着こうとすると最悪な事態が頭の中に巡りに巡り駆け回った。冷や汗が体にへばりつく。この状態で何ヶ月か過ごした。勉強に手がつくわけもなくどんどん成績が下がってしまい、とうとう親に叱られてしまった。ここまできて限界を感じた。それで思った。こんな自分は本当の自分ではないと。偽りの自分だと。このままだったら彼を裏切っていることになる。だから、彼に聞くことにした。もしかしたらこれで最後になってしまうかもしれないと恐怖はあった。けれど約束を守る為にも聞かなければならないことだった。本当の自分でいるという約束。彼をLINEでファミレスに呼び出す。普段の私と雰囲気が違かったのか彼は私の顔を見るなり目を逸らした。気まずそうな顔をした。

「今日呼び出したのは…」

心を落ち着かせながら自分が聞きたいことを長々と丁寧に慎重に伝えた。

「違う。俺は浮気なんてしない。」

彼は私の目を見ず俯いたまま答えた。彼の顔がよく見えないがもしかしたら焦っているのかもしれないと思った。今の私に彼が言った「浮気なんてしない」という言葉を素直に受け取れなかった。

「嘘つかなくていいよ。私見ちゃったんだから。私の知らない女性と仲良く歩いてたじゃない。一緒にニコニコ笑ってさ。」

彼の態度を見て悲しいを通り越して段々と感情が怒りに変わってきた。

「この数ヶ月間淡々と私を愛してたわけでしょう?好きでもないのに。他に好きな人がいるのに。それってすごく最低な事じゃない?!どうして否定するの?女と歩いてたのは本当でしょ?答えてよ!!」

ファミレス中の人の視線が一気に私に集まる。ファミレスというのも忘れて大きい声を出してしまった。

「…優里が言うその日にち確かに俺は女の人と一緒に歩いてた。でもあれは俺の姉さんで姉さんの誕生日だった。」

今度は私の目を真っ直ぐ見て言った。けれどいつもの彼と何かが違った。私はすぐわかった。彼は今までに無いくらい怒っているということ。

「そういうことだから。俺もう帰るね。」

そう言い残すと5000円を机に叩きつけ速足で出ていった。2人でドリンクバーしか頼んでないのにな。

そのあと一週間たっても連絡は来なかった。こちらからは何も送っていない。ここで連絡したら自分の負けになる、そう感じたからだ。学校は別々のクラスだが彼が元気に登校していることは知っていた。そんな彼を見て居ても立っても居られなくなった。自分から動かなければ彼は何もしない、そう直感的に感じた。退屈な学校を後にそそくさと足を家の方に向ける。一人で帰っているせいか彼の事がもっと頭から離れなくなった。なぜか泣きたくなった。目がジーンと熱くなってくる。泣いてはいけないと心の中で強く思ったけど結局無理難題に過ぎず、頬から雫が垂れた。彼がこんな私を見たら謝って慰めてくれるのだろうか。


家に着いて手を洗うより先にスマホを手に取った。もちろん彼から連絡は来ていない。早速文字を打とうとするがこういう時に限って有能な思考力が働かない。だから、簡単に「元気そう?」と送った。彼は恋人なのに知らない人に連絡を送るような緊張感に見舞われた。すぐに返信が来るはずもなく、疲れからかそのまま眠りについた。

また夢を見た。今度は大人になった私が泣いている。その奥には家族らしき人たちが上から見下ろしている。そしてそのまま大人の私を置いて歩いて行ってしまった。そんな家族を呆然と眺めながら呟いた。

「全部我慢していればよかったのに。嘘でいればよかったのに」

段々と顔が歪んで憎しみをあらわにした大人の私。これが本当の私?この醜い大人が?とてもじゃないけど信じられなかった。

目が覚めると外が暗くなっていた。あのまま二、三時間程度寝ていたようだ。寝たのにもかかわらず疲れが取れていない。きっとあの夢のせいだろう。ごちゃごちゃした頭の中は変に気持ちが悪かった。そういえば返信は来たのだろうか。恐る恐るスマホを開いてみると通知が来ていた。

《元気だよ。》

ただこれだけだった。この返信で確信がついた。ああ、もう私と話したくないからこれしか送ってこなかったのだろうと。もういっそのことここで毒を吐いてしまおうかと思った。本当の自分になるためにと思い指を動かす。

《どうしてあの時一度嘘をついたの?浮気してない…って女の人と歩いていたこと隠そうとしたよね?》

思ったより早く既読がつき返信が返ってくる。

《浮気を疑われたと思ったから。》

徐々にイライラが募っていくのをひしひしと感じる。

《じゃあどうしてあんなに怒ったの?ただ私は真実が知りたかったのに》

《俺が浮気したかのように問い詰めるから。それに数か月も前のことをさ》

この人は自分の事しか考えてない。私がどれだけ悩んで彼に聞いたのか、どれだけの勇気がいたのか、わからないんだ。もうあの時の彼はいないんだ。大きい喪失感になる。彼になんて返すべきか考えていた時彼から新たに連絡がくる。それを見て私は息が詰まる。

《俺の事好き?》

心臓がぐちゃりと握り絞められたような感覚になった。別々のクラスになって話す時間が減って距離ができていたように思えた。それでも、私は好きだった。あれ、私いつ彼に好きって言ってもらったっけ。…私いつ彼に好きって言ったっけ。様々な感情が頭に押し寄せ感情の渋滞ができていた。自分の本当の気持ちはどれだろう。好きか嫌いか正直わからない。付き合っている中で何度か別れたいと思ったけれどあれが本心かどうか聞かれるとわからない。なんて返事するのが正しいのだろう。うまく呼吸ができない中で震えている指を動かす。

《わからない》

考えた末に出た答えがこれだった。

《なら別れよ。》

頭が鈍器で殴られたような感覚になった。涙が溢れはじめる。

《ごめん、違う。好きだから。別れたくない。》

必死になって自分の都合のいい言葉を並べる。〝別れたくない″心の底で思ったことだ。

《さっきとってることと矛盾してるじゃん。》

彼は冷静だった。

《ごめん、好きだから別れたくないよ。》

必死に思いを伝える。でも彼には届かなかった。

《だって君、俺の事信じてないでしょ?今でも疑ってるでしょ。それにファミレスでのことあれが問い詰めじゃないなら俺は君についていけない。》

「ついていけない」また失敗したと思った。中一の頃から何も変われていなかった。自分の性格のせいで人をまた一人傷つけてしまっていた。

《どうする?友達に戻る?他人に戻る?》

彼は私に選択させようとする。そこが彼らしかった。そして唯一働いた思考力。ああ、この人は私と友達にさえ戻りたくないんだなと。

《友達で》

視界がぼやけているなか、指をゆっくり動かす。

《今までありがとうね》

感謝の言葉は忘れてはいけないと、とにかく簡潔に伝える。

《君はやっぱり優しいね》

この返信をみてまた泣いた。彼はやっぱり優しいい。こんな私にもそういうことを言ってくれるのだ。心がどんどんむしばまれていく。

《そんなお世辞いいよ。私の事突き放してよ。》

もうどうでもよくなった。

《わかった》

私にたくさんの幸せをくれた彼との恋は凄まじいスピードで幕を閉じてしまった。一人残る自室で親が帰ってくるまでの二時間、とにかく泣きまくることしかできなかった。なんて私は弱いのだろうか。彼がいなくても生きていけるのだろうか。


高校一年生に進級した。あの日以来まだ私は彼に囚われている。別れてからより一層愛が増したような気がする。それほど手放したくなかったものだったのだろう。そして、生きる辛さも増しつつある。どうしても彼から離れられないし、人間関係は築き上げにくいしただただ心がむしばまれていくだけ。こんな私に生きている価値はあるのか?と考えるし死にたいとも思うようになった。いっそのこと現実にしてしまおうかとも考えた。負の感情しかたまらなかった。新しいクラスの人と仲良くなれないし、何より家にも居場所なんてない。私には彼しかいなかったのだ。

推しへの愛が増してからの時間が経つスピードは凄まじいものだった。家に居場所がないなら自分から作ればいいと考え親の反対を押し切り一人暮らし。学校にかける時間が持ったいないので遅刻早退をくり返し出席日数は獲得しつつ、保健室でテストを受け、上位をキープした。なにせ、上位をキープしなければ両親からの仕送りが途絶えてしまうからね。そうなったら私の生活の大ピンチ。推しへかける時間こそが愛で推しを追いかける続けることが正義なのだから。


留年せず高校二年生。結局あんな生活送れるはずもなく出席日数は確保してるも成績はドン底まで下がり続けていた。もちろん親からの援助は途絶え、推しへの貢ぎ金が減ってしまった。部屋のどこも見ても推しを見ることはできる。だがやはり真正面からの推しを見たいのが本望。どうにかしてたくさんのお金を手に入れなければならない。借金なんかしたらいい生活には戻れないと有能な思考力が嘆いている。ならどうすればいいか、血眼になって画面をスクロールする。

「簡単に稼げる仕事…簡単に稼げる仕事…簡単に…っこの仕事いいな」

やっぱりネットはいい情報がゴロゴロ落ちているな。


高校三年生…ではなく、仕事に専念するために学校は中退した。親が殴り込みにきて、賃貸を解約されてしまったが、逃げて逃げて年齢を偽り、新たな居場所を手に入れた。部屋を見渡せば喜怒哀楽の推しを見ることができる。そん推しの顔を見ていると心が浄化されていくのを直に感じることができる。一生懸命お金を貯めたかいがあったこんなこと推しにバレたら振り向いてくれるだろうか。


あれから2年経った。遂に推しを手に入れた。今目の前に眠っている。彼が起きたら一緒に何をしようか。楽しみで仕方がない。何か目標に向かって生きることってこんなにも素晴らしいのか。それにしてもいつからこうなったっけ。


今私は刑務所の中にいる。気づいたら閉じ込められてた。なんでだろう。私何か悪いことしたっけ?


「藍沢はあいからわずか?」

「あぁ、自分がしたことが微塵とも悪いちゃ思ってねぇ。ありゃダメだ壊れてる。」

「じゃあ精神障害で無罪になりますかね?」

「其れは無理だろ。資料見たか?高校生という子供ながら盗撮&ストーカー行為を繰り返し、挙句の果てに監禁、からの暴力だぞ?被害者は顔の原型がとどめられてない状態で保護されたしな。完全に悪意だろ」

「でも、元彼だったんですよね。行き過ぎた愛ですけど、彼に気づいて貰いたかった求愛行動にならないんですか?」

「これだから若造は。いいか、高校の時から今まで一切被害者は気づかなかったんだ。被害者が馬鹿とかだからじゃねぇ。高校生ながら馬鹿高い小型カメラ、盗聴器、GPSを兼ね揃えてたんだ。あくまでバレないように動いてる様にしか見えん。」

「そんな金どっから引っぱり出したんだか」

「まあ水商売だな」

「え?でもそれ法律違反ですけど」

「何せ容疑者の藍沢優里は高学歴だ一応。その良い頭で個人営業していたらしいぞ。本人の供述調書に書いてあった。」

「へー愛ってそんなにも人を狂わせるんですね。被害者の方が可哀想だ。」

「ま、ある意味藍沢も被害者だがな」

「え、何でですか?」

「だって好きな人に長い期間会わなかったら愛なんて冷めるだろ?でもこいつの場合冷めるどころかより1層強くなってんだ。それってつまり…」

「…?つまり?」

「被害者と定期的に会ってたんだろ。だから真正面からの盗撮写真も多いわけだ。被害者には別の彼女がいるらしいが元カノ…つまり藍沢と会う時間を作ってたんだろ。HOTELまでの中でもあったから藍沢も容易に被害者の衣服を持って帰ることができたんだろうな。」

「すごい洞察力ですね。おっさんなのに。」

「まあな。こう見えてそういう経験は多い方だからな。」

長年警察をやっているがこういうケースが実は多かったりする。男が女を弄ぶということだ。世間では女の執着心が…と叩かれることが多いが、実際こういう男が危険なのだ。かつての俺のように

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