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関連人物




クトゥルフ神話関連の人々を短く紹介する。




『ロバート・ブロック』

Robert Albert Bloch

ラヴクラフトの崇拝者で子供の頃から《ウィアード・テイルズ》を愛読していた。


『トワイライトゾーン』や『サイコ』などの犯罪モノ(クライムサスペンス)で知られる。

ラヴクラフトの殺害許可証を得、小説の中でラヴクラフトをモデルとしたキャラクターを殺害したことで有名。




『オーガスト・ダーレス』

August William Derleth

ラヴクラフトの崇拝者で死後にラヴクラフトの作品をアーカムハウスから出版した。

今日のクトゥルフ神話を作った人物といって良い。


クトゥルフ神話に善悪の二元論を持ち込み、四大属性や旧支配者、外なる神、旧神などのカテゴリーを設定する。

これらは、ダーレスの功罪と言われるが、大きな問題ではない。

STジョシは、ラヴクラフトの書きかけの断片などから作品をでっち上げた方が悪質と指摘する。




『ダンセイニ卿』

Edward John Moreton Drax Plunkett, 18th Baron of Dunsany

短編集『ペガーナの神々』の作者でラヴクラフトに多大な影響を与えた。


『ペガーナの神々』は、彼の作った人工神話であり、クトゥルフ神話にインスピレーションを与えている。

またファンタジー小説の先駆者として後世に大きな影響を残している。




『アーサー・マッケン』

Arthur Llewelyn Jones

怪奇小説の巨匠と呼ばれ、ラヴクラフトに多大な影響を与えた。

ラヴクラフトは、『パンの大神(The Great God Pan)』から様々な引用を行っている。




『ロバート・W・チェンバース』

Robert William Chambers

『黄衣の王(The King in Yellow)』で知られる。

ラヴクラフトも『黄衣の王』から様々な引用を行っている。




『アーサー・コナン・ドイル』

Sir Arthur Ignatius Conan Doyle

身長183cm、体重107㎏の小説家で《シャーロック・ホームズ》シリーズで有名。


ダーレスは、熱狂的なシャーロキアンであった。

またREハワードは、影響を受けた()()()()()としてドイルを挙げている。

(REハワードは「推理小説は読破さえできない」とコメントしていることからホームズは未読と思われる)


ドイル本人は、全く関係ないがホームズやモリアーティ教授がクトゥルフと戦うTRPGなどが作られている。




『ロバート・E・ハワード』

Robert Ervin Howard

30歳でピストル自殺した身長186cm、体重80㎏の若き小説家。


《英雄コナン》シリーズなどで知られ、ラヴクラフトと熱心に手紙をやり取りし、互いの作品に影響を与える。

歴史小説としてドイルを、ファンタジー小説は、ラヴクラフトから影響を受けたとしている。




『クラーク・アシュトン・スミス』

Clark Ashton Smith

ファンタジーとSFの両方を書き、《ハイパーボリア》シリーズなどを作る。


REハワードと並んで《ウィアード・テイルズ》の人気を支えるが生活苦のためにパルプ作家を引退する。

定かではないが「クトゥルフ神話」という語の生みの親とされる。




『E・ホフマン・プライス』

Edgar Hoffmann Price

ラヴクラフトと『銀の鍵の門を越えて(Through the Gates of the Silver Key)』で共作したことで知られる。


『銀の鍵の門を越えて』の執筆は、ラヴクラフトの小説『銀の鍵(The Silver Key)』を読んだホフマンが続編を希望したのが始まりとされる。

ホフマンは、主人公ランドルフ・カーターの行動について詳しく物語を描くべきだと主張し、原案を送った。

ラヴクラフトは、この原案を改めて『銀の鍵の門を越えて』を発表している。




『エドガー・アラン・ポー』

Edgar Allan Poe

奇妙な物語(ウィアードテイルズ)の生みの親とされる。

まさしくパルプ雑誌ウィアード・テイルズは、ポーのような作品を掲載することを目指して作られた。


ラヴクラフト以外にレイ・ブラッドベリ、ジュール・ヴェルヌら、多くの小説家に影響を与えたとされる。




『エドガー・ライス・バロウズ』

Edgar Rice Burroughs

《ターザン》シリーズ、《火星》シリーズなどで有名。


もはやラヴクラフトに限らず同時代のアメリカの小説家なら誰でも影響を受けたであろう売れっこ小説家。

ラヴクラフトの『狂気山脈』は、《ペルシダー》シリーズからインスピレーションを受けているとされる。




『L・スプレイグ・ディ・キャンプ』

Lyon Sprague de Camp

ラヴクラフトの最初の伝記を書いた人物。


SFとファンタジー、歴史小説を好み、「ヒロイックファンタジー」という言葉を作った。

《英雄コナン》シリーズの続編、あるいは書きかけの断片から新作を作り出した人物。

クトゥルフ神話を広め、ラヴクラフトを有名にし、彼の新作を捏造したのがダーレスなら、《コナン》の映画の脚本を書き、REハワードの自伝と《コナン》の続編を書いたのがディ・キャンプである。




『リン・カーター』

Linwood Vrooman Carter

幼少から幻想小説のファンであり、《レムリアン・ザーガ》シリーズを執筆した。


代表作は、『墳墓に棲みつくもの(The Dweller in the Tomb)』。

ディ・キャンプと共に《英雄コナン》シリーズの続編も手がけた。

また指輪物語のトールキンの世界観をまとめた『トールキンの世界(Tolkien: a Look Behind 'The Lord of the Rings)』などを発表。




『フランク・ベルナップ・ロング』

Frank Belknap Long

ラヴクラフトの弟分とされ、92歳まで生きたラヴクラフトのサークルの年長者。

代表作は、『ティンダロスの猟犬(The Hounds of Tindalos)』。




『ドナルド・ウォンドレイ』

Donald Albert Wandrei

ダーレスと共にアーカムハウスを立ち上げた。


『クトゥルフの呼び声』が不採用になった時、編集長ファーンズワースに抗議したことで知られる。

パットン将軍の部隊に従軍し、欧州戦線に加わった。

代表作に『足のない男(The Tree-Man of M'Bwa)』。




『ラムジー・キャンベル』

John Ramsey Campbell

ホラー小説家。


代表作は、『暗黒星の陥穽(The Mine on Yuggoth)』。

ダーレスから「安易にラヴクラフトの模倣をしてはいけない」とアドバイスされたことで知られる。




『ブライアン・ラムレイ』

Brian Lumley

《タイタス・クロウ・サーガ》シリーズで有名。

自らの作品とラヴクラフトとの違いに関して「私の主人公たちは、よく笑い、反撃する」と評した。




『リチャード・L・ティアニー』

Richard Louis Tierney

ラヴクラフト、REハワード、ERバロウズ、ポーらのファンでクトゥルフ神話作品や《コナン》の新作を書く。


作品は、クトゥルフ神話からの引用が多いもののヒロイックファンタジーとなっている。

《レッド・ソニア》シリーズは、《コナン》と同じハイボリア時代を舞台にしている。




『スティーブン・キング』

Stephen Edwin King

ホラーの帝王と讃えられる。

代表作は、『スタンドバイミー』、『ショーシャンクの空に』、そして『ダークタワー』などである。




『ロバート・M・プライス』

Robert McNair Price

クトゥルフ神話研究家で本職は、神学者。




『STジョシ』

Sunand Tryambak Joshi

ラヴクラフトやアーサー・マッケンなどの研究者。


多くの作家の世界観を調べ性差別、人種偏見などに着いて触れている。

アメリカの世界幻想文学大賞(WFA)のトロフィーをラヴクラフトの胸像から変更する運動に抗議した。

(しかしトロフィーは、月と木をモチーフにしたモノに変更された)




宇野利泰うの としやす

創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』などの翻訳を手がけた。




大瀧啓裕おおたき けいすけ

創元推理文庫の『ゾティーク幻妖怪異譚』などの翻訳を手がけた。




森瀬もりせ りょう

新紀元社の『図解 クトゥルフ神話』などを執筆した。

他、多くのクトゥルフ神話作品の翻訳を手がける。




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