どんな側面も
どんな側面も、場面ごとにその人に備わっているそれ、は、
どれが本当だとも、どれが嘘だとも、言えない、と、思っている
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例えば、衝動のように、時に熱くなるときも、
例えば、衝動のように、時に苦しくなるときも、
例えば、衝動のように、時に誰かに憎しみを抱くときも、
例えば、衝動のように、時に誰かに愛しさを抱くときも、
すべて、それは、その人の一部分、その人を構成するなにか、であったとしても、
どれが本当だとも、どれが嘘だとも、言えない、と、思っている。
すべてがその人であり、すべてが、その人の一面に過ぎない。
だからこそ、その人自身が、そのことを一番初めに自覚しなければならない。
……どんなに慈愛の言葉を吐こうとも、どんなに美しい言の葉をつむごうとも、それは、あなたの一瞬のそれ、に、すぎないのだということを、
だからこそ、あなた自身が、そのことを一番初めに自覚しなければならない。
私の身には、様々な醜いものも、様々な美しいものも、哀しみも、嬉しさも、喜びも、あらゆる欲も、すべて、つまっているのです。ぎゅうぎゅうに。……だからこそ、
だからこそ、あなたは、あなた自身が、そのことを一番初めに自覚しなければならない。
それを、私は、私の自戒としていつも抱くのです。
それを、私の良識や良心として、とどめておこうと思うのです。
……それは、欲を思う時の歯止めとして、
……それは、驕らない為の歯止めとして、
それを、私は、私の自戒としていつも抱くのです。
……どちらかに傾いてしまわぬように。
……私を私で保てるように。
……私を私で保てるように、