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どんな側面も

作者:



 どんな側面も、場面ごとにその人に備わっているそれ、は、


 どれが本当だとも、どれが嘘だとも、言えない、と、思っている


 **


 例えば、衝動のように、時に熱くなるときも、


 例えば、衝動のように、時に苦しくなるときも、


 例えば、衝動のように、時に誰かに憎しみを抱くときも、


 例えば、衝動のように、時に誰かに愛しさを抱くときも、


 すべて、それは、その人の一部分、その人を構成するなにか、であったとしても、


 どれが本当だとも、どれが嘘だとも、言えない、と、思っている。


 すべてがその人であり、すべてが、その人の一面に過ぎない。


 だからこそ、その人自身が、そのことを一番初めに自覚しなければならない。


 ……どんなに慈愛の言葉を吐こうとも、どんなに美しい言の葉をつむごうとも、それは、あなたの一瞬のそれ、に、すぎないのだということを、


 だからこそ、あなた自身が、そのことを一番初めに自覚しなければならない。


 私の身には、様々な醜いものも、様々な美しいものも、哀しみも、嬉しさも、喜びも、あらゆる欲も、すべて、つまっているのです。ぎゅうぎゅうに。……だからこそ、


 だからこそ、あなたは、あなた自身が、そのことを一番初めに自覚しなければならない。


 それを、私は、私の自戒としていつも抱くのです。


 それを、私の良識や良心として、とどめておこうと思うのです。


 ……それは、欲を思う時の歯止めとして、


 ……それは、驕らない為の歯止めとして、


 それを、私は、私の自戒としていつも抱くのです。


 ……どちらかに傾いてしまわぬように。


 ……私を私で保てるように。


 ……私を私で保てるように、

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