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3、出会い
その時、一枚の紙がとんできた。
「ん?何これ、空の写真?」
「すいませーん!それ俺のです」
向こうから聞こえてくる声に振り返ると、そこには20歳くらいの男の人がいた。
私はその人に写真を渡した。
するとその男の人は私の顔をのぞき込んできた。
「あれ?君、見かけない子だね?」
「えっと私、あの家が母の実家で、夏休みなんで東京から遊びに来た、紺野 沙希っ
て言います」
私は、おばあちゃんの家を指差しながら説明した。
「そっか!おばちゃんが孫が来るって居てたけど、君だったんだ。俺、仲良くさせて
もらってるから、君のこと良く聞かされたんだ」
「そうだったんですか、よろしくお願いしますね。えっと・・・・・・」
「忘れてた。俺は、吉城 優、面倒くさいから呼び捨てで良いよ」
優という人は、笑顔で言ってきた。
その笑顔に私は思わずときめいてしまった。
「そうだ、沙希暇なら……写真撮ってみない?」
「え?」
私は、いきなりの呼び捨てにも驚いたが、何よりいきなりの誘いに驚いた。
「いやっ、元気ないから?気分転換になると思って、どうかな?」
その言葉を聞き、どうせやることもなかったから、やってみることにした。
「じゃあ、どうなるか分かんないけど……やってみます」
「よし!じゃあ、とりあえず……明日ここに集合!」
「はい!」
これが、私と優の出会いだった。




