エピローグ
――ソーマ!
――キラ?うわー、本当に待っててくれたんだ!
――うん!待てるかなって思ったら、ちゃんと待てた。
――ありがと!さあ、一緒に行こう!
――うん!
二つの魂は窓から飛び出し、高く空へと昇って行った。
――ひゃー、魂って本当に早いんだな。魔幻がもう、あんなに小さい。
――本当だ!あ……ソーマ!
――どうしたんだ?
――ほら、見て!私達、繋がってるよ!
――凄い!このまま一つになろうとすると、どうなるんだ?
二つの魂は、もぞもぞとお互いを取り込み合った。
――凄いわ!隅々まであなたを感じる。良い気持ち……。
――俺も、隅々までお前って感じ。幸せ……。
二つの魂に言葉はいらなかった。二つの魂は一つになって、お互いに満たされながら、少しだけ眠った。柔らかいクッションに包まれるような感覚で、寄り添いながら光速で宇宙を移動してゆく。
――ん……?何だ、もう着いちゃうのか……。キラ、起きて。
――んん?あら、月がこんなに近い。あら……ソーマ、私達また離れちゃうみたいよ。
――そうみたいだな。一つになりたくても、もう取り込めない。
――残念ね。ずっと一緒にいたかったのに。
――な。また一緒にいる為に、もう一度生きなさいってことなのか。
――そうか、そういうことなのか。……早いわね。どんどん加速しているみたい。
――は、早い!もう目の前に、月が迫ってる!
――ソーマ!今度こそ本当にお別れね!
――ああ。全部忘れちゃうけど絶対に忘れないでね!
――忘れないわ!あなたと私は、また一つになるの!
――また逢おうね、キラ!……月へ落ちるぞ。さあ、勇気を持って飛び込もう!
――うん!
二つの魂は微かな閃光を残しながら、月へと吸い込まれていった。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
ここまでいらして下さったことに、心から感謝致します。
本当に、ありがとうございました。




